公開日: 2024.01.31 最終更新日: 2024.01.31

【移住支援紹介】~手厚い移住サポートで地域を活性化~広島県尾道市&尾道市地域おこし協力隊のケース

【移住支援紹介】~手厚い移住サポートで地域を活性化~広島県尾道市&尾道市地域おこし協力隊のケース

※画像提供:「広島県尾道市」「尾道市地域おこし協力隊」

全国の自治体で展開している県外・市外からの移住者へのサポート。今回は広島県尾道市で行っている様々なサポート事業について、尾道市企画財政部政策企画課の奥さんと森本さんにお話を伺いしました。さらに、補助制度を受けながら地域協力活動に邁進している尾道市地域おこし協力隊の活動も合わせて紹介します。

ライター:鈴城久理子

ライター:鈴城久理子

01| 波がきらめく瀬戸内海や里山風景が魅力の尾道市

尾道市役所の屋上にある展望デッキからは、美しい光景を楽しめる 尾道市役所の屋上にある展望デッキからは、美しい光景を楽しめる

瀬戸内海の十字路と呼ばれる尾道市

瀬戸内のほぼ中央に位置し、「瀬戸内の十字路」と呼ばれる広島県尾道市。きらきら光る穏やかな海とどこか郷愁を誘う里山は、心の中にある原風景そのもの。数々の小説や映画の舞台にもなっていて、一度訪れたらまた帰ってきたくなるような、そんな場所です。

1367年に足利義詮(よしあきら)が建立した「天寧寺海雲塔」は、国の重要文化財にも指定されている 1367年に足利義詮(よしあきら)が建立した「天寧寺海雲塔」は、国の重要文化財にも指定されている

806年に創建され、弘法大使の開基といわれる「千光寺」。桜の季節を楽しみにしている地元の人も多い 806年に創建され、弘法大使の開基といわれる「千光寺」。桜の季節を楽しみにしている地元の人も多い

歴史がぎゅっと凝縮された街

284.88平方kmの広さに128,299人(2023年12月末現在)が住む尾道市は、実はとても歴史が深い街。平安時代の1169年以降、対明貿易船や北前船、内海航路船の寄港地として繁栄を遂げたのだそう。また「天寧寺海雲塔」「千光寺」などのように古い歴史を持つスポットも多く、地元の人々はもちろん、たくさんの観光客で賑わっています。

しまなみ海道の島の一つ因島。島の花「除虫菊」があちこちで咲き誇る しまなみ海道の島の一つ因島。島の花「除虫菊」があちこちで咲き誇る

島々をつなぐ「瀬戸内しまなみ海道」

尾道市でよく知られるスポットとして忘れてはいけないのが「瀬戸内しまなみ海道」。広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ全長約60kmの道からは、瀬戸内海に浮かぶ島々の景色を眺めることができます。この道は「サイクリストの聖地」ともいわれているほど、サイクリングに夢中になる人たちがこぞって訪れるスポットでもあります。

02| 尾道市の「移住サポート」ってどんな制度?

千光寺境内からの風景。目の前に広がるのは、瀬戸内海と尾道市街 千光寺境内からの風景。目の前に広がるのは、瀬戸内海と尾道市街

3種類の住宅関連サポート

移住するにあたって最も心配なのは、住む場所なのではないでしょうか。尾道市では、以下の3種類の住宅関連サポートを用意しています。

①「尾道市空き家バンク(市内4エリアで運営)」

②「尾道市子育て世帯等中古住宅取得支援事業補助金」

③「尾道市多世代同居等新築住宅取得支援事業」

昭和の時代を彷彿とさせる、懐かしさと安心感ある尾道の路地 昭和の時代を彷彿とさせる、懐かしさと安心感ある尾道の路地

移住しやすくするための支援金制度も充実

①「移住支援金」
現在、東京やその近隣の関東エリア(一部地域を除く)に住む人には嬉しいサポートがたくさん。東京圏から尾道市に移住し、就職や住所など所定の要件を満たされた人に対して「移住支援金」を交付しています。単身者では60万円2人以上の家族と世帯の場合は100万円などと設定されているそう。

②「片道交通費支援制度」
また、広島県の事業として「片道交通費支援制度」というものがあり、東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県在住の人を対象に、広島県内市町への来訪(生活環境の調査など)に必要な片道交通費(1人あたり上限2万円)を支給してくれます。

干し柿が有名な、尾道市の北部にある御調町(みつぎちょう) 干し柿が有名な、尾道市の北部にある御調町(みつぎちょう)

就職など仕事のサポートもいろいろ

「尾道に行ったらどんな仕事があるの?」と不安になる人も多いかもしれません。そんな人は、以下サポートを検討してみてください。

①「尾道市ふる里就職促進協議会」
企業情報や求人情報、各種イベントなどの就職関連情報を提供。また、年に2回、尾道地域企業合同説明会を開催しています。

②「創業・開業支援補助金」
市内において新たに創業する人、または広島県外から移住して市内に新たに事業所を開設する事業者に対して、事業に供する賃借建物を改修・修繕するための経費の2分の1以内(最大50万円)を助成。また、補助金の交付対象者が、39歳以下の広島県外からの移住者である場合、20万円の給付金を追加で交付しています。

瀬戸内海国立公園に指定されている向島(むかいしま)の高見山。展望台からは瀬戸の島々を一望できる 瀬戸内海国立公園に指定されている向島(むかいしま)の高見山。展望台からは瀬戸の島々を一望できる

セミナーやネットを通じたサポート

ほかにも、移住を検討している人にとって、心強い窓口やプロモーションサイトがたくさん。


①「尾道市移住定住コンシェルジュ」
移住・定住を検討されている人や、地域との関わりを求めている人の相談に対する総合窓口。
https://www.city.onomichi.hiroshima.jp/soshiki/2/61864.html

②「人と尾道」
山間部から市街地、島嶼部まで、尾道の中にある様々な魅力や日常を、そこに住む「人」を切り口とした記事を通して発信するプロモーションサイト。
https://hito-onomichi.jp

③「移住セミナー」
広島県と共同で移住に関する様々なセミナーを開催。
https://www.hiroshima-hirobiro.jp/event

このように、尾道市では移住者に嬉しいサポートが充実。移住を考えているなら、ぜひ活用してみてください。

次は、様々な補助制度もあるという「尾道市地域おこし協力隊」の活動について、隊員の方にお話しをお伺いしました。

03| 尾道市の「地域おこし協力隊」について

「尾道市地域おこし協力隊」のfacebookでは、様々な情報を発信。現在は2名が隊員として活躍中 「尾道市地域おこし協力隊」のfacebookでは、様々な情報を発信。現在は2名が隊員として活躍中

「尾道市地域おこし協力隊」の活動

Q:「地域おこし協力隊」は全国にありますが、尾道市ではどのような活動をしているのでしょうか?


A:「地域おこし協力隊」とは、東京など都市圏から地方に移住し、1~3年程度「地域協力活動」を行いながらその地域への定住・定着を図るという、総務省の制度です。尾道市では現在2人の協力隊員が活動しており、その活動内容は実に様々です。地域の農業支援小・中・高校のふるさと探求学習での講師フードパントリーの取り組み支援SUPなどマリンスポーツの「聖地」としての普及活動マリンアクティビティによる観光振興獣害被害低減のための活動地域の美化活動観光資源の発掘など、それぞれの隊員の経験やスキルを活かして多岐にわたる活動を行っています。

御調町担当の大橋隊員。地元で採れた野菜の産直市や道の駅での手伝いなども 御調町担当の大橋隊員。地元で採れた野菜の産直市や道の駅での手伝いなども

百島町担当の石山隊員。地元の人たちとのふれあいを大切にしているそう 百島町担当の石山隊員。地元の人たちとのふれあいを大切にしているそう

隊員のメリットは?

Q:隊員になることで、どんなメリットがあるのでしょう?


A:隊員として地域内で様々な「地域協力活動」を行うことから、移住後に地域との関係がつくりやすいこと、また、最長3年間の任期の中で、地域で暮らし活動しながら起業など自分のやりたいことへの準備ができることがあります。また、金銭的な部分では、任期中は報酬に加え、家賃や通信費の補助、地方公務員として福利厚生(社会保険への加入や休暇制度など)があること。また、活動や起業に必要な経費の補助制度があります。

小・中・高校などでふるさと探求学習での講師をしている大橋隊員 小・中・高校などでふるさと探求学習での講師をしている大橋隊員

街や活動についての魅力

Q:地域や活動についての魅力はどんなところ?


大橋和也隊員(30代男性・尾道市御調町担当)より               
A:僕が担当している御調町(みつぎちょう)は、尾道市の北部にある自然豊かな里山エリアで、東西南北どこでもアクセスがしやすい地域です。町内には保育園をはじめ小・中・高校があり、子育てをしやすい環境が揃っています。また、地元で採れた旬の野菜を扱う産直市や道の駅、温泉施設もあります。そして、御調町は四季がはっきりしているので、季節の変化を楽しめることも大きな魅力だと思います。あらためて住んでいて感じるのは、町内の皆さんが様々な場面でとても親切なこと。様々な場面で協力してもらっています。

マリンアクティビティによる観光振興は石山隊員が得意とするところ マリンアクティビティによる観光振興は石山隊員が得意とするところ

石山辰也隊員(40代男性・尾道市百島町担当)より
A:百島町(ももしまちょう)は人口約400人足らずの小さな離島ですが、近年はリゾート地としての人気が高く、夏は多くの観光客が訪れています。街灯が少ないため夜は暗いですが、その分夜空には星が輝いて見えとてもきれいです。地域の人もあたたかい人ばかり。名前もすぐに覚えてもらえまたのがうれしかったですね。


Q:最後に、移住を考えている人にアドバイスはありますか?
A:知らない土地へいきなり移住するのはちょっと不安かもしれません。まずは観光でもよいので実際に訪れてみてください。尾道市には里山・街・島がほどよい距離で揃っています。それぞれの地域ごとに異なった魅力がありますので、きっと気に入ってもらえると思います。


※尾道市の移住安定サポートに関する情報はこちら!
https://www.city.onomichi.hiroshima.jp/soshiki/2/61864.html
※尾道市地域おこし協力隊のfacebookはこちら!
https://www.facebook.com/onomichi.okoshi/

04| まとめ

「移住をするかどうか迷っている」。そんな人は、遊びに行く感覚でまずは訪れてみませんか? 新たな出会いがきっと待っているはずです。

鈴城久理子

この記事を書いた人

鈴城久理子 ライター

雑貨紹介や料理、インテリアなど暮らし系の記事を中心に執筆することが多いライター。ただいまメダ活実践中。

広島県の記事一覧

最新の街の住みやすさ記事

都道府県から探す

北海道・東北

関東

甲信越・北陸

東海

近畿

中国・四国

九州・沖縄