こんにちは。インテリアスタイリストの CHAMPIです。インテリアコラムの5回目は、お部屋の印象がよくなるカーテンの選び方について、4つのポイントをレクチャーさせていただこうと思います。
CONTENTS
01| カーテンで自分らしい部屋にできる!
引っ越ししたときに最初に購入したいと思うのは、防犯やプライバシーの点から、カーテンという方が多いと思います。でも、時間がなく、焦りからサイズがちぐはぐになってしまったり、思っていた部屋のイメージと違う印象になってしまったりと、実は、カーテン選びは難しいのです。
お部屋のインテリアテキスタイル(カーテン、ラグ、ソファカバー、クッション等など)にはさまざまなものがありますが、カーテンは壁にかけているため目に入りやすく、面積も大きいので、部屋に入ったときの印象や居心地のよさに直結します。うまく利用すれば、カーテンひとつで、自分らしい居心地のよい部屋をつくれるということです。
他のアイテムに比べると、比較的購入しやすい価格帯のものが多いので、模様替えでお部屋の印象を手っ取り早く変えたいという方にも、カーテンの取り換えはおすすめです。ご家族や自分の好みと向き合いながら、カーテンの選定をしてみてください。
02| 理想のお部屋をイメージする
どんな部屋作りにも共通していえることですが、まずは自分のイメージをまとめることです。どんなインテリアスタイルにしたいか、それは手持ちの家具に合うかどうか、考えてみてください。WEBやSNSにあがっている画像をいくつか集めてみると、自分の好きなスタイルがみえてきます。10 個ぐらいピックアップして共通点を見つけるのもいいかもしれません。
日本で特に人気なスタイルは、北欧スタイル、ナチュラルスタイル、ホテルライクなモダンスタイルです。迷ったときにはこのスタイルで検索していくのもいいでしょう。自分や家族の好みが見つかると思います。
人気が高い北欧スタイルの部屋
明るい印象のナチュラルスタイルの部屋
03| カーテンの色や柄を決める
色を決める
壁の色に近いトーンの色を選べば部屋が広々とみえます。白い壁でしたら、明るいトーンのものを選び、暗いトーンの壁でしたら、 暗い色のカーテンを選ぶと部屋が広々として見え、レイアウトする家具もなじみやすくなります。
白系の壁なら、明るめのカーテンを
白い壁に暗いトーンのカーテンも素敵ですが、カーテンが主張しすぎる色だと、家具とのバランスが重要になってくるので、他の家具とのバランスをしっかり考えることが重要です。例としては、白い壁に、暗いトーンのカーテンを付けた時に、家具の中にウォルナット材のような暗いトーンの木目を入れるなどです。
暗いトーンのカーテンは、壁やラグとのトーンを揃えて
また、お気に入りの家具がある場合は、上述の例のように家具を基準としてカーテンの色を決めるのもいいでしょう。センスある居心地のいい空間をつくる時は、何か共通点をつくることを忘れないでください。
柄を取り入れる
居心地のいい空間には好きなパターンや柄が欠かせません。無地のほうがコーディネートはしやすいですが、主張があるものがいい!! というときは、カーテンにも取り入れてみてください。
ここでもインテリアテキスタイル類とのバランスが重要です。リビングではソファの張地とラグとのバランス、ベッドルームでは掛け布団カバーやラグとのバランスも重要です。インテリアテキスタイルの1つに柄を取り入れたなら、他のものは無地にするとバランスがとりやすくなります。ただ、個性的な部屋にしたいという方は柄をたくさん取り入れてもいいかもしれません。
リゾート感がだせる、明るいストライプのカーテン
北欧柄を使ったカーテン
色と柄について書きましたが、好みは人それぞれですから、重要なのは自分や家族にしっくりとくるものを選ぶことです。好きな色や柄を取り入れて、居心地のいい空間を完成させましょう。
04| カーテンの機能を考える
遮光カーテン
遮光カーテンは重い印象のものが多く、デザインの幅が狭いという短所がありますが、それを補う高い機能性が特徴です。遮光カーテンにするかどうかは、睡眠時間や帰宅時間、自身のプライバシーを守りたいなど、ライフスタイルや住宅環境によってかわってきます。昼まで寝ることが多い場合や、光に敏感な方の場合も、ぐっすり眠れる環境が整う、遮光カーテンはおすすめです。
厚みがある生地を使った遮光カーテン
最近ではプロジェクターを部屋に置く方も多いので、そういった部屋には遮光カーテンを取り入れるといいでしょう。光を通さないので、在宅しているかどうかなど、夜間のプライバシーも保護することができ、防犯にも繋がります。また、日本のカーテンの遮光度は1級から3級までと決められているので、遮光度合いも違います。部屋やライフスタイルに合ったものを選定してください。
非遮光カーテン
非遮光カーテンは、窓周りの印象を明るく、軽くすることができ、日中の太陽の光を部屋に沢山届けることができます。特にリネンやコットンの優しい風合いの生地は人気があります。これらの生地は洗濯すると伸縮しますから、購入前に伸縮率も確認したほうがよいです。非遮光カーテンの場合、夜は明かりが漏れますから、防犯上心配な場合、夜は雨戸やシャッターを閉めると安心して過ごすことができます。
光を感じる非遮光カーテン
その他
最近ではミラー効果で室内がみえにくくなるカーテンや花粉アレルギーに対応したカーテン、遮音カーテンなどさまざまなものがありますから、デザインを優先するか、機能を優先するかプライオリティを決めるといいでしょう。
05| サイズを決める
カーテンを選ぶときに一番大切なのはサイズ感です。色や柄の好みはひとそれぞれですが、カーテンのサイズ感がおかしいとだらしなく見え、インテリアにちぐはぐな印象を与えかねません。
そのためにも、サイズはきちんと測り、部屋にあったカーテンを選ぶのが理想です。日本の住宅では、窓の規格のサイズがだいたい決まっています。規格に合った長さのものが販売されていますが、カーテンレールの取り付け位置は、住居により異なります。
ですので、窓ではなくカーテンレールや床までの長さをきちんと測る必要があります。 カーテンを購入するときに、測っておきたい場所は2つです。
カーテンレールの幅全体&床までの高さ
幅に関してはカーテンの種類にもよりますが、ドレープが入るので、一般的なカーテンであれば、短すぎなければ問題はありません。 注意していただきたいのは長さのほうです。
掃き出し窓の場合
掃き出し窓(床くらいまである大きな窓)のカーテンの丈は、床から1cm浮いた長さが理想です。後ろにつけるレースカーテンは、床から2cm浮くようにしてください。カーテンレールから床までの長さを図り、1cmカーテンが浮く状態が理想のカーテンの長さです。
カーテンを長めにつくるスタイルもありますが、インテリアとしてはまとめるのが難しいのと、だらしない印象になりやすい、掃除が難しい、 ほこりがついてしまうというデメリットがあり、一般的な住居ではあまりおすすめしません。
掃き出し窓とカーテンのバランス
腰窓の場合
腰ぐらいまである高さの窓は、カーテンレールから窓枠までの長さを図り、そこに15cm足した丈が理想です。窓枠ぎりぎりに作ってしまうと、遮光カーテンの場合は光が漏れてしまったり、冷気や熱気が逃げやすくなったりと、暖房効率も悪くなります。
例えばレールから窓枠まで100cmだった場合、115cmぐらいのものを購入するのが望ましいです。ただし、腰窓のカーテンの丈は、好みや窓の周辺に置く家具にもよりますので、自分や家族にとってベストな丈にするのがいいでしょう。また、腰窓に掃き出し窓のような大きなカーテンを作ると、部屋に広々とした印象を与えることもできます。部屋の片方が掃き出し窓で、もう片側が腰窓で、ちぐはぐな印象になる場合、長いカーテンで統一するという選択肢もあります。
腰窓とカーテンのバランス
できればセミオーダーで長さだけでも揃えて
カーテンの丈は特に部屋の印象を左右します。散らかっている印象の部屋では、カーテンの長さがちぐはぐなことが多々あります。色の組み合わせがよくてもカーテンの丈のバランスが悪かったりすると、せっかくのインテリアも台無しになってしまいます。カーテンの長さを意識するだけでも、お部屋に整然とし、スッキリとした印象が残り、居心地がよくなります。理想としてはセミオーダーで長さだけでもキレイにそろえることが好ましいです。
06| まとめ
今回は印象がよくなるカーテンの選び方についてレクチャーさせていただきました。理想のスタイルによっては、カーテンではなくロールスクリーンやブラインドにするという選択肢も考えてみてください。
素敵なカーテンの選定で、みなさんのお部屋をセンスアップさせて、インテリアを魅力的に、そして居心地のいいものにしてくださいね。
モダンな印象になるブラインド
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