酷暑が続く2024年の夏。涼やかな青色のインテリアアイテムをお部屋に取り入れて、快適に過ごしてみませんか? 青色は体感温度を下げると言われており、視覚的に取り入れると、体も涼しく感じるようになっています。
01| 青色の効果は?
暖色系と比べると体感温度が2度近く違うと言われる青色。さらに、体をリラックスした状態にし、脈拍や体温も下げる効果もあります。暑い外気にさらされたあとに、家の中で青を感じれば、気持ちも体も涼やかになります。季節によって、部屋に青色を効果的に取り入れるといいでしょう。
また、青色は世界的にみても人気のある色という統計がでています。私自身も青色は大好きな色で、夏になると青色を取り入れてみたくなります。心理的に青色が持つ意味合いはネガティブさや悲しみと言ったマイナスな面もありますが、空や海の色を連想させるように、自由さや壮大さ、包容力を持っており、暑い季節にぴったりの色です。
青色の花瓶を置いてダイニングを涼やかに演出
イケア KRYPOXBÄR/クリープオクスベール 花瓶 ブルー
02| 青色はどんな色とも愛用がよい
それに加え、青色は相性がよい色はありますが、相性が悪い組み合わせはあまりありません。色の組み合わせが苦手という方でも積極的に使える色です。
ちなみに青色と相性のいい色は、黄色やオレンジ系のカラーになります。青色はインテリアにおいて大きな面積でも取り入れやすい色でもありますが、今回は、取り入れやすそうな青色の小物をご紹介したいと思います。
小さな面積で取り入れるときは、アクセントになるように濃い色のものを合わせるのがおすすめです。インテリアにおいても、よりセンスのある印象を持たせることができます。
03| 日本らしい青色を取り入れる
世界中で親しまれている青色ですが、日本で最も人気が出たのは江戸時代です。江戸幕府が奢侈禁止令(贅沢品の禁止)を出ししたため、平民は赤や黄色の衣服をまとうのを避けるようになりました。そこで人気が出たのが寒色系であり、「青屋」や「紺屋」とよばれる染物屋も流行しました。藍染の人気が出たのもこの時代です。 近年ではサッカーの影響でサムライブルーと言われる言葉もできたほど、日本人と親和性のある色です。
インテリアテキスタイル類で取り入れるのもよいですが、日本の伝統的な焼き物の青色や、縄文時代からある漆などの素材が、周囲に凛とした緊張感をまとわせ、より部屋を涼やかにします。凛とした雰囲気は部屋全体につたわり、それがお部屋全体のセンスを格上げします。日本の青色は彩度を少し落とした、落ち着いた色が多いので、空間に落ち着きももたらします。
世界のインテリアトレンドでも、まだまだ日本らしいエッセンスを取り入れるのが人気です。日本的な要素をインテリアに取り入れた時に、黒や白、茶色やベージュに落ち着くことも多いですが、今後は色のあるインテリアがトレンドになってくるので、凛とした日本らしい 青色をとりいれるのもテクニックのひとつです。
●Pick Up! pirkamonrayke「KUMA」
漆と金箔、プラチナ箔をまとったクマのオブジェ
北海道土産の定番である「木彫りのクマ」の概念を覆すような、アートな佇まい
pirkamonrayke KUMA
商品価格:27,500円~(税込)
W44×D95×H73mm(Sサイズ)/ W67×D145×H112mm(Lサイズ)
問合せ:ササキ工芸
URL:https://www.pirkamonrayke.jp/
●Pick Up! TIME & STYLE「Kasama - 青釉 - 俎板皿」
茨城県の笠間焼の俎板皿。オーストラリアからやってきた職人によってつくられている
Kasamaシリーズには正方形や丸皿もある
TIME & STYLE Kasama - 青釉 - 俎板皿
商品価格:8,580円(税込)
W280×D170×H30mm(小サイズ)/W400×D170×H30mm(大サイズ)
問合せ:TIME & STYLE
URL:https://shopping.timeandstyle.com/ja-jp
04| デスク周りに青色を取り入れる
リモートワークが多くなっている中で、集中力が増す効果があると言われている青色はデスクワークにもってこいです。 最近のインテリアトレンドは 70年代風のインテリアですが、70年代はテラゾー石が大理石の代わりとして流行し、2020年代でもリバイバルしている人気の素材です。
大きな面積で取り入れるのは勇気がいるという方は、デスクの上のペーパーウェイトなどで取り入れると、細かいところにもセンスが光っていると感じさせることができます。
また、ペン立てなども気軽に取り入れられるアイテムのひとつです。青とシルバーカラーの組み合わせは、誠実さや信頼性のイメージがあると言われており、仕事に最適な組み合わせです。 更にグラデーションカラーは単調な雰囲気にリズムをつけることができるので、無機質な色が多いデスクの上でも青色を主張しすぎることがなく、インテリアのポイントになります。
●Pick Up! FeVita「SESEKI」
鋳鉄と透明樹脂が一体となった小物入れ。青のグラデーションが爽やか
起き上がりこぼしのような動きはじっと見ているのも楽しい。内容物の大きさや重さ位置などで揺れや傾きが異なる
FeVita SESEKI
商品価格:31,900円(税込)
φ84×120mm
問合せ:FeVita
URL:https://fevita.info/
※ページ内の問い合わせフォームにてお問い合わせください。
05| テーブルウェアに青を取り入れる
インテリアアイテムとして、気軽に取り入れやすいのはテーブルウェアです。また、夏場ではアウトドアファニチャーの上に食卓を広げることも多いと思います。
食器類は、ついつい増えてしまうアイテムなので、お気に入りを厳選したいところ。お気に入りを使うのが一番よいことですが、迷ってしまう方はデザイナーズアイテムに頼るのもセンスアップのコツです。
そして、白い食器を持っている方は多いと思いますが、白色と青色の組み合わせは清涼感を出すことができます。夏のサッパリした料理をよりおいしそうに演出してくれるでしょう。
●Pick Up! IITTALA「アイノ・アアルト ハイボール ウルトラマリンブルー」
水の波紋にインスピレーションを得たリング状のデザイン。積み重ねて収納することもできる
IITTALA アイノ・アアルト ハイボール ウルトラマリンブルー
商品価格:3,630円(税込)※ペア価格
W80×H110mm
問合せ:IITTALA
URL:https://www.iittala.jp/
06| 青い花瓶は置き場所に困らない
青色のものは相性の悪い色があまりないこともあり、家の中のどこでも取り入れやすいのが、花瓶です。場所を選ばないアイテムなので、LDKやベッド、トイレ、玄関などどこに置いてもいいでしょう。特にベッドルームに青色を取り入れると、交感神経がおさまるので、リラックスし、安眠の効果もあります。
日本の奈良時代には木、火、土、金、水という古代中国から伝わった「五行思想」があり、当時、青色は木の要素を持つと言われていました。今でもその影響で、木と言うと緑色のイメージがありますが、日本では「青」信号や「青」りんごといったような、青を使った表現が見られます。
木製の家具を使っている家庭が多いと思いますが、木の素材と青色の親和性はとてもよく、特に濃い色なら、どこにおいてもアクセントになります。木製の家具が多く、木のぬくもりを大切にする北欧インテリアでも、アクセントカラーとして青色が好まれるのは木と青色の親和性が高いためです。
ガラス素材のものを明るい場所に置けば、光に反射してキラキラし、夏らしい透明感のあるインテリアを演出することができます。また、曲線美が美しく色が濃いものは、デザインと色が目をひくので、アクセントにピッタリです。 お部屋のテイストに合わせて、涼しげな青い花瓶を取り入れてみてください。
●Pick Up! GEORG JENSEN 「コッペル ピッチャー アイコニックブルー」
優美な曲線が印象的なピッチャー。表面はなめらかなマット仕上げ
ワインのデキャンタなどのほか、アート作品として飾っても
GEORG JENSEN コッペル ピッチャー アイコニックブルー
商品価格:33,000円(税込)
H248mm
問合せ:GEORG JENSEN
URL:https://www.georgjensen.com/ja-jp
●Pick Up! イケア 「KRYPOXBÄR/クリープオクスベール 花瓶 ブルー」
ビビッドな青色でクールダウンできそう
青に似合う黄色いカラーの花を活けて窓辺を印象的に
イケア KRYPOXBÄR/クリープオクスベール 花瓶 ブルー
商品価格:1,799円(税込)
D160xH240mm
問合せ:イケア・ジャパン
URL:https://www.ikea.com/jp/ja/
※在庫状況は店舗によって異なります
07| まとめ
今回は青いインテリアアイテムでお部屋を涼しげに演出するコツを紹介させていただきました。 お部屋のインテリアアイテムを少し変えるだけで、お部屋が夏らしく、そして暑さに負けない涼やかな雰囲気になると思います。 青色のアイテムを是非、取り入れてみてくださいね。