今年10月、消費税が10%に引き上げられました。金額の大きな住宅購入においては、増税が与える影響も大きいため、関連する制度についてはしっかりチェックをしておきたいものです。
LIFULL HOME’Sでは、一定の条件を満たす住宅購入者に現金を給付する「すまい給付金」について条件や給付額をまとめた記事を掲載しています。10%増税後も賢く負担を軽減するために、検討の参考にしてみましょう。
まず、すまい給付金の対象となる条件について。購入者と住宅、それぞれに要件がいくつかあり、これは増税前と変更はありません。住宅の所有者であり居住者であること、収入が一定以下であること、住宅ローンを利用していることが購入者のおおまかな要件となりますが、年齢によっても異なる条件があるので詳しくは記事をチェックしてみてください。住宅についても、おもに新築住宅(人が居住したことがなく、工事完了から1年以内)が対象となりますが、中古住宅においてもある条件を満たせば対象となる可能性があります。購入前に各種条件を確認しておくことが大切です。
次に、給付額について。すまい給付金は、今年の増税によって10~30万円から10~50万円へと引き上げられました。給付額は、住宅取得時に適用される消費税率によって変動し、購入者の収入の目安【都道府県民税の所得割額(しょとくわりがく)】により決まる給付基礎額×持分割合で計算されます。すまい給付金は住宅ローン減税とあわせて利用することができ、住宅ローン減税で十分に軽減措置が受けられなかった人ほど、多く受け取れる仕組みになっています。また、夫婦でペアローンを組むなどして住宅の持ち分を共有しているケースでは、夫と妻がそれぞれすまい給付金を申請することもできるので、事前に給付額をシミュレーションしてみることをおすすめします。