マキさん
シンプルライフ研究家
都内の広告代理店に勤める一方で、2人の娘と夫を支えるワーキングマザー。不要なものは持たないシンプルな暮らしを提案するブログ「エコナセイカツ」主宰。全国のNHK文化センターでの講演活動もこなす。主な著書に「しない家事」(すばる舎)など。
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私のお気に入りの家具の一つが、こちらのダイニングテーブル。ダイニングテーブルは単に食事をするためのものではなく、家族団らんのためにも大切な要素だと思っています。新調するなら本当に気に入ったものをと思っていたところ、友人のお宅で広松木工のテーブルと出会い、ひと目ぼれしました。六角レンチで黒い脚を付け替えるだけでローテーブルに変身する優れものです。
深みのあるウォールナット材を使っているので、やすりで削ったりオイルを塗りこんでお手入れしていくのも楽しく、愛着が芽生えます。小さい子どもがいるとイスに座らせるのは危ないし、でもみんなでご飯も楽しみたい。そんなときはローテーブルにしてわいわい食卓を囲むのも、かけがえのない時間になります。決して広いとはいえない我が家だからこそ、こういった2WAYで使えるテーブルはとても重宝しますね。物を増やすのではなく、必要最低限なものを厳選すれば空間を広く使えますし、心にもゆとりが生まれるはずです。
川島理紗さん
中川政七商店 ルミネ新宿店店長
奈良で1716年に創業し、日本全国の工芸技術を生かしたものづくりを続ける中川政七商店。そんな老舗の世界観を存分に堪能できる「中川政七商店 ルミネ新宿店」で店長を勤める。日本の伝統工芸や暮らしの品などに深い造詣を持つ。
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奈良の特産品である「かや織」を美しく機能的に再生した中川政七商店の人気商品「花ふきん」。私がはじめて出会ったのは学生時代で、旅行で奈良の「游 中川 本店」を訪れたときのことでした。「白百合」「さくら」「菜の花」といった名前が付けられ、その花をイメージさせる色が特徴。色の美しさもお気に入りですが、実際に使ってみて用途の幅広さに驚きました。パリっとした質感が水に濡らした途端にとろけるような感触に変化するのもおもしろく、ずっと使い続けています。
いまでは食器拭きや蒸し物に使ったり、アイロンのあて布や、汗をかくときは首に巻いてスカーフ代わりにしたり。出産後の友人を訪ねた際は、生まれたばかりの赤ちゃんのよだれかけとしても活躍しました。十分に使い切った後は、お掃除用品に。58×58cmの大判の「かや織」を2枚重ねで仕立てているので吸収性が高く、目が粗いので渇くのも早いんです。細かいところの汚れも取りやすいので、かなり便利ですよ。「次はどんなふうに使おう?」とちょっとワクワクとした気持ちにさせてくれるような、私の大切な愛用品の一つです。
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