公開日: 2021.11.26 最終更新日: 2023.10.26

海や里山の自然が豊かな子育てしやすい街・神奈川県藤沢の住みやすさや治安は?

海や里山の自然が豊かな子育てしやすい街・神奈川県藤沢の住みやすさや治安は?

神奈川県藤沢市といえば、江の島や江ノ電といった「湘南」のイメージが強い人が多いのではないでしょうか。湘南エリアの中心的存在で、県内4位の人口を誇る藤沢市は、都市部へのアクセスのよさと比較的温暖な気候、海や里山に囲まれた豊かな自然、のんびりとした雰囲気が魅力。観光だけでなく暮らしやすさでも知られる藤沢市について、深堀りしていきましょう。

ライター: 殿木真美子

ライター: 殿木真美子

01| 藤沢市の概要:湘南エリアの主要都市

藤沢市は「湘南」と呼ばれるエリアの玄関口であり中心地。神奈川県に3つある政令指定都市(横浜市、川崎市、相模原市)に次ぐ、約44万人の人口を擁する中核都市です。人口・世帯数ともに年々増加していて、最近ではコロナ禍でリモートワークが中心になったことで「海や自然に近い場所で暮らしたい」と考え、藤沢をはじめとした湘南エリアに移住する人が増えていると言われています。

海のイメージが強い藤沢ですが、図を見ると分かるように意外にも海岸線はそれほど長くありません。江の島から東はすぐ鎌倉市。南北に長く、北部は相模野台地といわれる台地です。畑や牧場もあり、里山の自然景観が残る地域もあるため、海に近い南部と北部では印象がずいぶん異なります。

02| アクセス:3路線がつながる藤沢駅は、東京駅まで約46分

藤沢市の主要駅である藤沢駅は、JR東海道線のほかJR湘南新宿ライン、小田急江ノ島線、また江の島方面へ走る江ノ島電鉄(通称・江ノ電)の3路線があります。東京駅へはJR東海道線で約46分新宿駅へはJR湘南新宿ラインで約53分、小田急江ノ島線では約57分となっています。新宿駅に出るにはJRの方が若干早いのですが、小田急線の方が運賃が安いため小田急を利用する人の方が多いようです。また、江の島や鎌倉方面へ向かう江ノ電は、湘南を代表する観光スポットにアクセスできるほか、電車自体を楽しむ観光客でにぎわいます。

03| メイン駅周辺の様子:商業施設が豊富。再開発でより使いやすく

藤沢駅北口の様子。広場のあるペデストリアンデッキは改修されてきれいになった。 藤沢駅北口の様子。広場のあるペデストリアンデッキは改修されてきれいになった。

ターミナル駅である藤沢駅の周辺は、南口、北口ともさいか屋や小田急百貨店など昔からの商業施設が豊富にあり、にぎわいを見せています。ただ正直、建物やインフラなどが古い印象がありました。しかし、最近は続々とリニューアルされてきれいに生まれ変わっているようです。

南口はJR線と小田急線を結ぶ駅ビル「リエール藤沢」が2021年7月にリニューアルオープンしたばかり。さらにペデストリアンデッキでつながる小田急百貨店が「ODAKYU 湘南 GATE(オダキュウ 湘南 ゲート)」となって2019年にオープンしています。人気店が軒を連ねるほか、6階には図書館や市民ホールがあるので便利ですね。

南口駅前広場 滞留空間の整備イメージ(藤沢市の資料「藤沢駅南口駅前広場再整備基本計画」より) 南口駅前広場 滞留空間の整備イメージ(藤沢市の資料「藤沢駅南口駅前広場再整備基本計画」より)

また、老朽化しているインフラや使い勝手の悪さを解消しようということで、駅前にはさまざまな再開発の計画が持ち上がっています。例えば南口のバスロータリーを含めた空間を南口駅前広場として整備する、ペデストリアンデッキをきれいにする(北口は2019年に改修済)、北口と南口をつなぐ自由通路を拡張・整備するなどの計画が上がっているようです。楽しみですね。

04| 治安:住宅街はのどか。街並みも整備されますます安心して暮らせる街へ

藤沢というと、マンガなどの影響か治安があまりよくない印象を持つ人も多いかもしれません。実際、昨年・今年ともに新型コロナウイルスの影響によって落ち着いていましたが、夏になると海岸線を走る137号線付近に若者が集まり騒音などを出すことはあるようです。しかし、神奈川県警察の犯罪統計資料「刑法犯 罪名別 市区町村別 認知件数(令和2年12月末確定値)」によると、藤沢市は他市とほぼ同程度の犯罪率で、おおむね治安がいいエリアといえるでしょう。窃盗犯の統計では、事務所や店舗荒らしが少し目立ちますが住宅は少なめ。住宅街はのどかな雰囲気なので、安心して暮らせそうです。

藤沢駅周辺には繁華街があるうえ、前述したように駅前のインフラが古く、少し雑然とした場所もあります。しかし、再開発で街並みが整理されていくようなので、今後ますます利用しやすい安全な街になるでしょう。

05| マドリームが選ぶ藤沢の親子で楽しめるお出かけスポット3

利便性と自然の豊かさ、のんびりした雰囲気を併せ持ち、子育てに最適な街・藤沢。マドリームが厳選する、子育て世帯におすすめのおでかけスポットを3つご紹介します。

①藤沢といえばやっぱり江の島!「新江ノ島水族館」

藤沢のおすすめスポットといえば、やっぱり江の島は外せません。江の島には土産物屋が立ち並ぶ弁財天仲見世通り、江島神社、ライトアップされ幻想的な江の島岩屋など見どころはたくさんあるのですが、お子様と一緒に行くのなら「新江ノ島水族館」がおすすめです。

イルカやアシカのショーはもちろん、クラゲの研究・展示に力を入れており、クラゲが優雅に海を舞う「クラゲファンタジーホール」は必見。子どもや親子限定で、閉館後の水族館を探検するお泊りナイトツアーも好評です。

②アカデミックな体験ができる「湘南台文化センター」

ドーム型の建物が特徴的な湘南台文化センター。 ドーム型の建物が特徴的な湘南台文化センター。

小田急江ノ島線湘南台駅から徒歩約5分。未来的なドーム型をした不思議な建物が見えてきます。こども館と市民シアター、行政サービス施設からなる「湘南台文化センター」です。

こども館は、世界の民族衣装や楽器・おもちゃなどの展示、空や宇宙の仕組みがわかる展示のほか、3階には宇宙劇場と呼ばれるプラネタリウムがあります。国内でもトップクラスの星空を表現できる投影機で映し出された星空は壮観。子ども向けのプログラムもあります。その他、ワークショップやイベントなどが随時催されているので、ぜひチェックしてみてくださいね。

③海の近くで思いっきり駆け回ろう「辻堂海浜公園」

大人も子どもも楽しめる辻堂海浜公園。 大人も子どもも楽しめる辻堂海浜公園。

「辻堂海浜公園」は藤沢駅からバスで20分の、辻堂の海岸に面した広大な公園。交通公園やジャンボプール、多目的グラウンド、芝生広場などからなり、湘南らしい開放的な雰囲気です。ゆったりとしたバリアフリー設計になっているので、車いすやベビーカーでも楽しむことができます。

小田急線の車両や道路などが再現されている交通公園は、遊びながら交通ルールを覚えることができる公園です。夏は海水浴を楽しむ観光客とともにジャンボプールに訪れる家族連れで辻堂は大にぎわい。芝生広場でのんびり過ごすもよし、大人も子どもも丸一日遊びつくせる公園です。

※現在新型コロナの影響により、上記3つの施設ともに一部のプログラムや展示は休止中となっています。

06| 子育て世帯にうれしい給付金のほか、割引や優待サービスが受けられるカードも

藤沢市は子育て支援に力を入れており、さまざまな給付金や支援が設けられています。例えば出産一時金は支給額42万円児童手当は第一子と第二子に月額10,000円・第三子に15,000円(所得制限あり)。また、中学生までの子どもの保険診療自己負担分を無料(中学生は所得制限あり)などの助成制度は大いに活用したいものです。

さらに「ふじさわ すくのびカード」は子育て世帯を支援するカード。カードを見せることで食事や商品などの割引、トイレ・授乳室などの利用、粉ミルク用のお湯提供、ドリンクやお菓子のサービスなどを受けることができます。利用登録者は12,000人、協賛店舗は350店を超えています。街中で子育てを応援してくれているようで、うれしいですよね。

07| 藤沢に住みたいと思ったら、知っておきたい家賃と新築物件の相場

賃貸マンション・アパートの目安は下記。
2DK:71,900円
3DK:82,300円
1LDK:95,100円
2LDK:111,000円


新築・分譲一戸建ては

4,000万円台

で多くの物件が販売されています。

中古マンションは

築5年~15年以内:4,000万円台
それ以上の築年数:2,500~3,000万円台前半


となります。

08| 藤沢のことならおまかせ! おすすめの不動産会社

藤沢で暮らしてみたいと思ったら、その街をよく知る不動産会社に聞くのが一番です。マドリームがおすすめする不動産会社をご紹介します。

 殿木真美子

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