東京23区の北西に位置する練馬区。練馬大根など農作物が有名で、23区内では比較的のんびりと暮らせそうなイメージですが、実際はどれくらい住みやすいのでしょうか? 練馬の街の概要や、主要駅からのアクセス、治安、休日に訪れたいカルチャースポットや公園などをご紹介します。
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01| 練馬の概要:23区で最も新しく、緑豊かなエリア
▲光が丘駅前には総合スーパーの「LIVIN」があり、買い物も便利
東京23区の北西に位置する練馬区の面積は48.16平方キロメートル。1947年に誕生した、23区では最も新しい区で、大田区、世田谷区、足立区、江戸川区に次いで23区内で5番目の広さを有します。北は埼玉県の朝霞市、和光市、新座市と隣接し、東京都と埼玉県の県境に位置。
総人口は約74万人と世田谷区に次ぐ多さで、23区で最も広い約314haもの農地を有しているため、農業が盛んです。キャベツやブロッコリーのほか、区の伝統野菜である「練馬大根」など、さまざまな農産物が栽培されています。緑被地(上空から見て樹木地や草地、農地で覆われている土地)の面積は約1,160ha、緑被率は24.1%で東京23区内でも第一位で、公園や緑地の数は約690カ所もあります。
▲区内には広大な農地が広がり、農産物の栽培が盛ん
また、1958(昭和33)年に東映映画(現在の東映アニメーション)による日本初の劇場用カラー長編アニメーション『白蛇伝』や、1963(昭和38)年には、手塚治虫が率いる虫プロダクションによる日本初の30分連続TVアニメ『鉄腕アトム』が作られた地が練馬区ということもあり、「日本アニメ発祥地」「TVアニメ発祥地」とも言われています。アニメ史に残る数々の名作が制作されたことを記念して、毎年秋に開催される「練馬アニメカーニバル」は、練馬のアニメ文化を代表するイベントの一つといえるでしょう。
02| アクセス:4路線利用OK、池袋までは約10分
▲練馬駅北口。複合施設「ココネリ」もあり便利
一日平均の乗降客数が20万人を超える練馬駅には、西武池袋線・西武豊島線・西武有楽町線と、都営地下鉄大江戸線の計4路線が乗り入れています。練馬駅から池袋までは西武池袋線で約10分、新宿までは都営大江戸線で約20分とアクセス良好。練馬区内で最も東に位置する小竹向原駅からは、東京メトロ有楽町線や副都心線経由で東急東横線、横浜高速鉄道みなとみらい線とも直通運転を行い、渋谷や六本木方面に加え、埼玉県、神奈川方面にも乗り換えなしでアクセス。大きな魅力となっています。
練馬駅に停車する一般路線バスは、都営バス・関東バス・京王バスの3路線。これに加え、コミュニティバス「みどりバス」は「保谷ルート」「北町ルート」「関町ルート」「氷川台ルート」「大泉ルート」「南大泉ルート」の計6路線が運行しています。練馬区では隅々に至るまでバスの路線網が張り巡らされているため、駅から遠い場所へも難なく向かうことができます。
練馬駅の南側には、千代田区から関越自動車道の練馬ICを結ぶ目白通りと環状七号線、北側には環状八号線といった主要道路が通りますが、日中は交通量が多く渋滞が発生しがちです。高速道路は、練馬ICから群馬県や新潟県方面へつながる関越自動車道、大泉JCTより埼玉県や千葉県方面へつながる東京外環自動車道が利用可能。現在は工事中ですが、後々には中央自動車道や東名高速道路にもつながるため、山梨県や静岡県方面にもアクセスしやすくなるといえます。
03| メイン駅周辺の様子:買い物に困ることはなし
▲練馬駅周辺にはさまざまなジャンルの店舗が並ぶ
練馬区には約3,500軒の小売店や、約2,200件の飲食店が存在。練馬駅周辺は特に店舗が集中しているため、さまざまなジャンルの買い物を楽しむことが可能です。練馬駅地下の「エミオ練馬」は、カフェやレストランを中心とした商業施設。コンビニエンスストアも併設されているため、通勤・帰宅時のちょっとした買い物に便利です。駅直結のスーパーマーケット「西友練馬店」も食料品や薬、洋服など、幅広いジャンルをカバーしています。
練馬駅周辺には、16の商店街もあります。北口の「弁天商店街」は、昭和レトロな情緒が漂うのが特徴。飲食店やブティックといったお店に加え、和菓子店や菓子たばこ店など、昔ながらのお店が立ち並んでおり、散策しながら懐かしさに浸れます。南側には焼き鳥やカレーなどさまざまなジャンルの飲食店が集まる「練馬駅前中央通り」や飲み屋が密集する「練馬三角地帯」を中心とした歓楽街が広がります。なかでも駅から300m圏内には、30店ほどのラーメン店があり、ラーメン激戦区としても有名。この他の商店街でも、スタンプラリーやふれあい市場、ナイトバザールなど、一年を通してさまざまな町おこしイベントが行われています。
04| 治安:繁華街が少ないため治安は改善傾向に
練馬警察署が発表している「過去5年間の刑法犯の推移」によると、2017年の1,804件をピークに、2020年には1,151件と減少傾向にあります。また、粗暴犯、侵入窃盗犯、非侵入窃盗犯についても減少が見られます。犯罪手口の中で目立つのは非侵入窃盗犯となっています。「非侵入窃盗犯 2021年の手口別累月計1月から9月」を見てみると、乗り物盗267件、万引57件、車上ねらい26件などとなっており、これらの犯罪には注意が必要。練馬区には繁華街や歓楽街が少なく、大きな公園もたくさんあることが、治安によい影響をもたらしているのかもしれません。
05| カルチャーを味わい、自然に包まれる。練馬のおすすめスポット
公園が多い練馬区。休日は公園を散歩したり、アニメや絵本の美術館を訪れたり。ゆっくりとリフレッシュできるスポットをご紹介します。
①練馬発のアニメ文化にひたれる「東映アニメーションミュージアム」
『ワンピース』『プリキュア』『ドラゴンボール』など、数々の人気アニメを製作する「東映アニメーション大泉スタジオ」の1階を、アニメミュージアムとして一般開放。館内は「資料展示エリア(撮影禁止)」と「わくわくエリア(撮影可能)」に分かれていて、大人も子どもも楽しめる作りとなっています。
「資料展示エリア」では、実際に使われた作品の設定資料、原画、セル画などを鑑賞展示。アニメーション作品の企画から完成までの製作過程を学ぶことができます。「わくわくエリア」は、東映アニメーション関連のアニメの本やおもちゃで遊べる「なかよしハウス」や、モニターに映るアニメキャラとダンスが踊れる「ダンスコーナー」など、親子でも楽しめるのが特徴です。
②いわさきちひろさんの優しい世界に包まれる「ちひろ美術館・東京」
▲「ちひろ美術館・東京」の外観
子どもをテーマとする数多くの水彩画作品を残した、絵本作家「いわさきちひろ」の作品を展示した美術館。いわさきちひろが亡くなる1974(昭和49)年までの22年間を過ごした下石神井の自宅兼アトリエ跡に、1977(昭和53)年に建設されました。
▲展示室にはいわさきちひろが残した9600点の原画の中から作品が展示されている
コンセプトは、子どもが人生で初めて訪れる「ファーストミュージアム」。親子で楽しめる展覧会やイベントが開催されているほか、館内には季節や展示に合わせたメニューを提供する「絵本カフェ」も併設されています。画家として活動していた頃の部屋を忠実に再現した「ちひろのアトリエ」、ちひろが愛した草花の咲く「ちひろの庭」などが開放されており、ちひろを身近に感じながら、その作品を楽しむことができます。全館バリアフリーで、授乳室も完備。男性用トイレを含む、すべてのトイレにベビーキープとベビーシートを設置するなど、子ども連れでも安心して楽しめる設備が整えられています。
③イチョウ並木が美しい光が丘公園
▲秋になると黄金色に輝くイチョウ並木
都営大江戸線から徒歩8分ほどの距離にある、約61万平方メートルの練馬区最大の面積を誇る広大な都市公園。戦後、米軍住宅グラントハイツとして利用されていたが、1978(昭和48)年に返還され、総面積の約3分の1が公園として開園しました。
▲のんびりと過ごせそうな芝生広場
園内で最も広い「芝生広場」は全体がゆるやかな丘になっていて、サクラやケヤキが点在。木陰も多く、芝生に寝転んで読書や昼寝を楽しむなど、のびのびとくつろぐことができます。「ふれあいの径」に立ち並ぶ、イチョウは、有楽町にあった旧都庁舎前に街路樹として植えられていたものを移植。いずれも樹齢100年を越す巨木で、秋には見事な黄葉風景を楽しむことができます。道幅が広く、人通りもそれほど多くないため、ウォーキングやランニングにも最適です。園内では野球場やテニスコート、弓道場とも利用できるため、スポーツ公園として区民だけでなく、区外の人たちにも人気があるスポットです。
06| 幼児教育・保育の無償化を実施
練馬区では、子ども・子育て支援新制度として、令和元年10月1日から幼児教育・保育の無償化が実施されています。無償化の対象となるのは、認可保育所、幼稚園、認定こども園などを利用する3~5歳までの全ての子どもと、0歳から2歳までの住民税非課税世帯で保育の必要性のある子どもです。
07| 知っておきたい家賃相場と新築・中古の価格帯
賃貸マンション・アパートの目安は下記。
2DK:103,000円
3DK:117,000円
1LDK:128,000円
2LDK:166,000円
新築・分譲一戸建ては
3,000万円台~7,000万円台
中心に、多くの物件が販売されています。
中古マンションは
築15~20年以内:平均4,300万円台
築20年以上:平均3,900万円台
となります。
08| 練馬ならおまかせ! おすすめの不動産会社
練馬で暮らすなら、その街をよく知る人に聞くのが一番。マドリームがおすすめする不動産会社をピックアップしています。
09| 練馬の分譲戸建てならここにおまかせ!
西埼玉・東京都下エリアの分譲戸建てならおまかせ。年間500棟の実績とグループの総合力を誇る「グランシアシリーズ」。
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3区内を中心に、不動産の売買仲介、買取、リフォーム、またグループ会社にて分譲住宅の企画・販売を行っている城北不動産。不動産の購入はもちろん、売却や住み替えの相談にも、幅広いネットワークを駆使して応える。