名古屋に次ぐ人口をかかえる産業と観光の中核都市・豊田市の住みやすさや治安情報をご紹介！

本庁を中心に、東、西、南の各庁舎で構成される巨大な豊田市役所

愛知県のほぼ中央に位置し、県全体の17.8%を占める広大な面積を持つ豊田市は、2021年に市制70周年を迎えました。人口は愛知県で2番目に多く、現在約41万8,957人（2022年2月現在）が住んでいます。市名はその名の通り、トヨタ自動車の創業者の性に由来するするもので、「クルマのまち」として知られ、ものづくりの中枢都市としての顔を持っています。しかし、市の約70%に森林や田園が広がっているため、農作物の栽培が盛んだったり、国定公園、季節ごとの景勝地、温泉、1000m超の山など、自然色の濃いエリアも共存しています。

鉄道の中心は名鉄・豊田市駅。周辺は商業施設や飲食店、映画館などが集まる繁華街にある。

広大な面積を持ち、またトヨタ自動車があることから、鉄道よりも車利用率の方が高く、車移動がしやすい環境が揃っています。市内には東名高速道路、新東名高速道路、伊勢湾岸自動車道、東海環状自動車道の高速道路が走っており、7つものインターチェンジが設置されているため、全国各地への車移動はとてもスムーズです。また、東海エリアの空の玄関口であるセントレア（中部国際空港）へも1時間ほどでアクセスすることができます。

鉄道を利用して名古屋方面に行く場合は、名鉄・豊田市駅がメイン利用となります。豊田市駅は、三河線と豊田線が乗り入れていて、豊田線は豊田市駅から日進市の赤池駅の区間になり、赤池駅で名古屋市営地下鉄鶴舞線に乗り換えすることで名古屋の中心部へアクセスすることができます。豊田線は鶴舞線と相互直通運転を行っており、直通車に乗れば乗り換えなしで名古屋まで行くことも可能です。また、愛知環状鉄道の新豊田駅とペデストリアンデッキでつながっているので、豊田市内を移動するにも拠点となるターミナル駅です。

とよたおいでんバス。“おいでん”とは三河弁で“おいで（来て）”という意味。

豊田市内には「とよたおいでんバス」というコミュニティバスも運行しています。市の中心部だけでなく、山間部にまで走っているので市民の足としてだけでなく、観光地巡りにも広く利用されています。

完全な車社会かと思いきや鉄道やバスも充実している豊田市。これは2000年代からはじまったマイカー通勤から電車通勤に切り替えるという豊田市やトヨタ自動車などの取り組みのたまものなのだそう。

豊田市の、空き巣や車上狙いなど身近な犯罪の発生状況は45件（令和4年1月）。人口が40万人以上の都市でこの件数は少ないと思われます。

豊田市では、犯罪のないまちづくり活動に注力しています。地域の自主防犯活動を積極的に支援し、各種犯罪の抑止を図るために防犯カメラの設置及び普及促進や、定期的に警官OBや民間の警備会社に委託し地域の安全パトロールを実施。また、小学生には防犯ブザーを配布するなどの防犯対策がなされています。

都市部分と自然豊かな山間部を持つ豊田市には、それぞれの立地を生かしたスポットがいっぱい。また、“クルマのまち”ならではの施設も充実しています。

豊田市駅からも徒歩15分ほどの場所にありアクセスしやすい。

収容人数4万4,000人という国内最大級の球技専用競技場であり、名古屋グランパスエイトのホームスタジアムでもあります。スタジアムの周りには中央公園として、屋内プールがあるスポーツプラザや、屋外には大型遊具や噴水があり、イベントがない日でも自由に遊ぶことができます。

隣接する東海環状自動車道の「鞍ヶ池PA」（内回り）からも公園を利用することができる。

ボート遊びができる鞍ヶ池を中心に、水辺テラス、芝生広場、全天候型のプレイハウス、子どもプレイコーナー、動物園、植物園、牧場などが集まるファミリーパークです。アウトドアブランド「スノーピーク」によるキャンプや宿泊施設、ショップ、レストランもあります。公園内を走る赤いパークトレインも子どもたちから人気です。

3月25日のリニューアルオープンに向けて改装中のA館。

豊田市駅の西にあるT-FACEはA館とB館からなるファッションビル。アパレル、雑貨、インテリア、グルメなど、さまざまなジャンルの店舗が入店しています。A館の1～6階は現在大規模改装中で、3月25日以降、三越をはじめ全50店舗が順次開業していくとのことです。

豊田市は、こども園等への0～2歳児の受け入れ枠を拡大する取り組みを官民連携で推進し、待機児童数ゼロを8年連続達成しています（令和3年4月1日時点）。日曜日、祝日に両親が就労等により家庭でお子さんを保育することができない場合に、市が指定するこども園にて保育を行う「休日保育」や、子育ての手助けをして欲しい人とお手伝いをしたい人が会員となり、育児について助け合う会員組織「とよたファミリー・サポート・センター」、万が一こども園等への入園を待機しているお子さんがいた場合、保育ママが家庭的な雰囲気の中で預かってくれる「保育ママ事業」など、子育て世代にとってはありがたい制度が揃っています。

広い面積を持つ豊田市はマイホームを持つにも、山間部にセカンドハウスを持つにもおすすめのエリアです。気になる物件の相場はご紹介します。

●賃貸マンション・アパート
1R：58,000円
1LDK：75,100円
2LDK：72,700円
3LDK：82,700円

●一戸建て（新築・分譲）
3,000万円台後半～4,000万円台

●中古マンション
4,000万円台

となっています。

また、山間部では新築一戸建てが2,000万円ぐらいなので、都会で暮らす人のセカンドハウスとしても検討しやすいのではないでしょうか。