公開日: 2022.08.23 最終更新日: 2023.10.26

北海道の中心地は住みやすさ抜群! 都市機能が集約し、自然も豊かな街・札幌市中央区の街紹介&治安

北海道の中心地は住みやすさ抜群! 都市機能が集約し、自然も豊かな街・札幌市中央区の街紹介&治安

行政、経済、文化などさまざまな分野でその中核をなす、文字通り“北海道の中心”といえる札幌市中央区。都心部は明治期からの都市計画に基づいて造られ、整然とした佇まいが際立ちます。一方で、市域はかなり広大で、閑静な住宅街や大規模な公園、手つかずの自然など健康的な生活を送るのに必要な条件も充実。都市の便利さと自然の恵み、両方を手に入れることができます。そんな札幌市中央区の街の概要や主要駅のアクセス、治安、支援制度などをご紹介します。

編集:アントレース

編集:アントレース

blog

01| 札幌市中央区の概要:都市機能が充実していながら、大自然も身近

藻岩山から見た札幌の街 藻岩山から見た札幌の街

日本最北の政令指定都市で、北海道の行政、経済、文化などの中心地である札幌市。現在、10の行政区からなり、その中心部に位置し、札幌の都市機能の中核となっているのが中央区です。その人口は24万人超となっています。

かつて蝦夷(えぞ)と呼ばれていたのが、北海道と改称されたのは1869(明治2)年のこと。開拓使が設置され、札幌本府の建設が始まりましたが、その場所がまさに現在の中央区にあたる場所。札幌開拓の歴史は、中央区の歴史であるといっても過言ではありません。

こうして、明治初期から計画的な街づくりが進められたこともあり、中央区の中心部にあたるエリアは碁盤の目状に整然と区画がされているのが大きな特徴です。現在は、メインストリートである大通りや駅前通りを中心に、官公庁や企業のビルが立ち並びます。一方で、北海道開拓の歴史を物語る建築物も点在します。

雨や雪の日でも快適に移動できる札幌駅前通地下広場 雨や雪の日でも快適に移動できる札幌駅前通地下広場

現在も、街づくりに対する先人たちの思いは確実に受け継がれています。札幌駅周辺と大通周辺の地下を結び、四季を通じて安全・快適に歩くことができる全長520mの「駅前通地下歩行空間」や、市内中心部を東西に分ける創成川通に沿った全長820mの「創成川公園」などを整備。また、中央区内の多くの場所をカバーする路面電車に新型低床車両ポラリスを導入するなど、現在も着々と街づくりが進んでいます。

全長820メートル、18.000平米の創生川公園 全長820メートル、18.000平米の創生川公園

中央区というと、都市機能にどうしてもスポットがあたりますが、東西15.3km、南北9.8kmにわたる区域には、住宅地域をはじめさまざまなエリアがあります。また、円山(226m)、神社山(233m)、荒井山(184m)、大倉山(301m)、砥石山(827m)といった山があり、豊平川、創成川、鴨々川、界川、円山川、琴似川、左股川、盤渓川といった河川が流れ、自然も豊かです。

区内は大きく16の地区に分かれます。官公庁や企業、大型商業施設、観光スポットなどは、区内北東部の中央・東北・大通・本府・西創成・豊水・苗穂の各地区に点在。その南部にあたる曙・幌西・山鼻の各地区は閑静な住宅街や文化施設などからなります。

宮の森大倉山地区の大倉山ジャンプ競技場 宮の森大倉山地区の大倉山ジャンプ競技場

中心地区の北部に位置する桑園地区は近年開発が進む地区。その西側にあたるのが札幌を代表する公園である円山公園のある円山・南円山地区。近年は住宅街のなかにおしゃれなカフェができるなど、注目を集めているエリアです。そして、区域の西側半分を占めているのが宮の森大倉山地区。宮の森、大倉山のジャンプ場などスポーツ施設も多く、自然環境もよい住宅街となっています。

このように、北海道の中枢である札幌市のまさに中心部でありながら、周辺地域は豊かな自然に恵まれた住宅街となっている中央区。都市機能の便利さを享受しながら、自然の懐に抱かれて生活を楽しむことができそうです。

ただし、札幌市は年間の降雪量が5m近くにもなります。これほど雪の多い都市で、人口が200万人近くになる大都市は世界でも例がありません。しっかりと除雪が行き届いてますが、道路への雪出しが法律で禁止されていたり、除雪作業の障害となる路上駐車が法令で禁止されていたりするなど、雪国ならではのマナーも。郷に入れば郷に従えの精神が必要です。

雪が積もる季節の札幌は、さまざまなルールがあるので要チェック 雪が積もる季節の札幌は、さまざまなルールがあるので要チェック

02| アクセスと主要駅:地下鉄3線が乗り入れ、どこへでも移動が便利

大通駅には出口がたくさんあるので、事前に確認を 大通駅には出口がたくさんあるので、事前に確認を

中央区のアクセスの中心となるのは、札幌市営地下鉄の「大通駅」です。札幌市営地下鉄は南北線、東西線、東豊線の3路線がありますが、この3線すべてが乗り入れています。

南北線は北区・中央区・豊平区・南区を縦断しており、1本で広範囲をカバーしています。大通駅のほか、さっぽろ駅、すすきの駅、中島公園駅、幌平橋駅が中央区内となります。東西線は西区の宮の沢駅から厚別区の新さっぽろ駅までを結びます。大通駅のほか、西28丁目駅・円山公園駅・西18丁目駅・バスセンター前駅が中央区内となります。そして、東区の栄町駅から豊平区の福住駅までを結ぶのが東豊線。大通駅のほか、さっぽろ駅・豊水すすの駅が中央区内となります。

札幌市電。低床車両である「ポラリス」「シリウス」もある 札幌市電。低床車両である「ポラリス」「シリウス」もある

また、大通駅を地上に出れば、札幌市電の西4丁目と狸小路の停留場がすぐ。市電との乗り換えもスムーズです。なお、札幌市電の停留場はすべて中央区内にあります。環状線となっていて、内回り・外回りの2路線で運行。繁華街のすすきの、中島公園、夜景スポットの藻岩山へのロープウェイ入口、中央区役所はじめ気軽に移動ができます。

03| メイン駅周辺の様子:北海道屈指の繁華街が周辺に広がる

札幌の街のシンボル、さっぽろテレビ塔 札幌の街のシンボル、さっぽろテレビ塔

大通駅は、札幌市の中心でもあり、東西約1.5kmにわたる大通り公園の東端近くの地下に位置します。地上に出れば、札幌のランドマークである「さっぽろテレビ塔」もすぐ目の前。同じく札幌のシンボル「札幌市時計台」、市民の台所「二条市場」もこちらが最寄り駅です。また、JR札幌駅までは「札幌駅前通地下歩行空間(チ・カ・ホ)」を歩いて10分ほど。札幌随一の繁華街である「すすきの」へもチ・カ・ホ経由で5分ほどとなっています。

約200店が軒を連ねる札幌狸小路商店街 約200店が軒を連ねる札幌狸小路商店街

さらに、商業施設も集まっており、「丸井今井札幌本店」「札幌三越百貨店」「札幌パルコ」なども徒歩圏内。また、北海道最古の商店街で、総延長約900mにもなる「札幌狸小路商店街」もすぐそばです。

このように、札幌市の商業の中心地であり、ほとんどの買い物をこのエリアで済ますことができ、ショッピングの楽しさを満喫することができます。

04| 治安:北海道屈指の繁華街がありながら犯罪率が低め

中央区の犯罪発生件数は、2021年の数値で総数が1,926件。最も多いのが窃盗犯で1,319件、続いて粗暴犯が241件と続き凶悪犯は9件となっています。なお、2022年5月末時点では、昨年同期に比べ約24%減となっています。

近年の犯罪率を見てみると、1%前後で推移しており、札幌市の10区のうちでは最も高くなっています。これは、北海道随一の繁華街や歓楽街を抱え、札幌はもとより全道、さらに全国から人が集まる性格上、仕方がない面もあります。ただし、全国的に見ると、東京新宿区をはじめ、同じような性格の他の都市に比べる低い値になっており、特に住宅街においては安心して住むことができるでしょう。

05| 自然・文化・ショッピングが揃う中央区のおすすめスポット3選

文化的にも商業的にも札幌の中心であり、自然も豊かな中央区の素顔がわかる、マドリームおすすめのスポットをご紹介します。

①スポーツに散策に訪れる人が絶えない「豊平川緑地」

豊平川緑地のパークゴルフ場 豊平川緑地のパークゴルフ場

札幌市内を流れる一級河川・豊平川の両岸に広がる緑地。中央区、豊平区、南区の3区にまたがって市街を縦断し、全長約72.5kmにもおよびます。野球場やサッカー場、テニスコート、ストリートバスケットコート、パークゴルフ場などの運動施設やサイクリングロードが整備されていて、札幌市民のリフレッシュの場。また、芝生広場や花壇なども点在し、休憩施設も設置されています。

夏には子どもたちの元気な声が聞こえる 夏には子どもたちの元気な声が聞こえる

中央区側には、夏季にオープンするウォーターガーデンも。公園内の水路には、大きな滑り台や水鉄砲、水車などのカラフルなコンビネーション遊具も揃っており、手軽に水遊びの楽しめるスポットとして人気です。

②世界に誇る響きが堪能できる「札幌コンサートホールKitara」

札幌コンサートホールKitaraのエントランス 札幌コンサートホールKitaraのエントランス

札幌市民の憩いの場、中島公園内にある北海道初の音楽専用ホールで、札幌交響楽団の本拠地でもあります。大型パイプオルガンを備えたアリーナ型ヴィンヤード形式の大ホールと、伝統的なシューボックス型の小ホールを備え、世界水準の音響を誇ります。

まばゆいシャンデリアと巨大な音響反射板 まばゆいシャンデリアと巨大な音響反射板

建物のエントランスは総ガラス張りで、床は総大理石の明るい開放的な空間。ホール内外に設置されている、美唄市生まれの世界的彫刻家、安田侃による大きな白い大理石の彫刻が印象的です。大ホールは木材をふんだんに使い、北海道の大地と針葉樹林をイメージさせる造り。天井につり下げられた巨大な音響反射板をはじめ、優れた音響設計技術を取り入れており、ステージから拡がる響きが聴衆を包み込み、演奏者と一体となる臨場感あふれる音楽体験ができます。一方、小ホールは室内楽やピアノ、声楽のリサイタルなどが行われ、細やかな音や演奏者の息づかいまで明瞭に味わえると好評です。

③巨大空間に洗練されたショップが並ぶ「札幌ステラプレイス」

札幌ステラプレイスは、JRタワーを構成する複合施設 札幌ステラプレイスは、JRタワーを構成する複合施設

JR札幌駅の南口に位置する複合商業施設。センターとイーストの2つのゾーンからなり、ファション、雑貨、書店、レストラン、カフェなど220を超える店舗が揃う日本有数の巨大ショッピングセンターで、センター7階には道内最大級のシネコンも。

06| 独自の支援制度:札幌市と一体になって、様々な支援を展開

札幌市では2022年4月現在、待機児童数0を達成しています。また、0歳から小学校入学前の子どもと保護者を対象に、親子が自由に集い交流できる「子育てサロン」を設置。中央区でも「まちなかキッズサロン おおどりんこ」をはじめ、地域主体のサロンが各エリアにあります。札幌市が運営する「札幌市子育て支援総合センター」も中央区内にあり、気軽に利用することができます。

保護者の仕事の都合や病気、静養・気分転換などで家庭での保育が困難なときに、保育所において1日単位で一時的に子どもを預かる「一時預かり事業」を展開。また、認定こども園でも、幼稚園に通園していない小学校就学前の子どもの一時預かり事業を行っています。さらに、保護者の就労などを理由に、日曜や祝日に保育を必要とする子どものための「保育所の休日保育」、児童養護施設や乳児院において宿泊を伴って子どもを預かってもらえる「子どもショートステイ」といった制度もあります。

07| 札幌市中央区に住みたいと思ったら、知っておきたい家賃相場と新築物件の価格帯

札幌市中央区の家賃や新築物件の相場は次の通りです。

賃貸マンション・アパートの目安は下記。

2DK:70,000円
3DK:85,000円
1LDK:65,000円
2LDK:90,000円


新築・分譲一戸建ては

4,000万円台後半


から多くの物件が販売されています。

中古マンションは

築5年~15年以内:3,000万円台前半
それ以上の築年数:2,000万円台後半

となります。

アントレース

この記事を書いた人

アントレース 編集

blog

マドリームおすすめ 北海道の不動産・施工会社

北海道の記事一覧

最新の街の住みやすさ記事

都道府県から探す

北海道・東北

関東

甲信越・北陸

東海

近畿

中国・四国

九州・沖縄