公開日: 2023.05.24 最終更新日: 2023.10.26

学生からファミリー層までが暮らしやすい“ほっと寛げる街”国立市の住みやすさ&治安

学生からファミリー層までが暮らしやすい“ほっと寛げる街”国立市の住みやすさ&治安

JR国立駅南口の様子

東京都の中央に位置する国立(くにたち)市は、都内の市の中で2番目に小さな街。JR中央線・国立駅南側、桜とイチョウの並木道が延びる「大学通り」に象徴される文教地区、閑静な住宅街、そして農業も営まれる田園地帯がコンパクトにまとまった、幅広い年齢層の人が住みやすい街です。JR中央線を利用すれば新宿駅まで最短で約24分と、都心へのアクセスも良好。ライフスタイルに合わせた暮し方を実現できる、心安らげる街・国立市の住みやすさと治安をご紹介します。

編集:アントレース

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01| 国立市の概要:文教地区と田園地帯からなる心落ち着ける街

国立駅から真っすぐ南に伸びる大学通り 国立駅から真っすぐ南に伸びる大学通り

北は国分寺市、東は府中市、南は多摩川をはさんで日野市、西は立川市と接している国立市。面積は8.15平方kmで、都内では狛江市に次いで2番目に小さなコンパクトな市です。

市名の由来は、大正時代末期に市域北部の山林だったエリアが開発され、名前を決めることになったときのこと。当時の中央線は国分寺駅の次が立川駅で、その真ん中にあたる場所に駅をつくることになり、両方の頭文字をとり「国立駅」に。その後、1951(昭和26)年に前身の谷保村が町制に移行する際、町名を「国立町」とすることに決定。1967(昭和42)年には「国立市」となりました。

市の北部を東西に走るJR中央線の北側にもわずかに市域がありますが、ほとんどのエリアが中央線の南側に広がります。市の中心よりやや南側を北西から南東へとJR南武線が走っており、この2路線が市内をカバー。都内を東西に走る幹線道路のひとつである甲州街道(国道20号)が南部を東西に走り、中央自動車道の国立府中インターチェンジも市内に。都心をはじめ、首都圏各地へのアクセスも便利です。

国立市の地形は、北から南へ向かって階段状に低くなり、その段差の部分は川や湧水のあるハケ(崖線)で、武蔵野エリアに典型的な地形です。市内で最標高地点になるのが国立駅周辺の学校や商業施設の集まるエリア、その南は閑静な住宅街や公共施設が点在、さらに南側はハケの豊かな水に恵まれた古くからの農村地帯で、今ものどかな田園風景が残ります。現在も、市内では小松菜やほうれん草、ナス、ナシなどの農作物が栽培され、市内各所に農産物直売所があります。マルシェなどの農産物販売イベントも盛んです。

春の大学通りの様子 春の大学通りの様子

国立市の象徴ともいるのが、JR中央線国立駅の南側からJR南武線谷保駅の方面へとまっすぐに延びる「大学通り」です。周辺には、その名の通り、一橋大学や都立国立高校などが並びます。また、市内には国立音楽大学附属中学校・高等学校や東京女子体育大学も。こうした環境のよさを維持するため、東京都で初めて文教地区の指定を受けました。文教地区とは、教育施設の周囲や通学路沿いなどに、教育上好ましくないとされる業種の進出を規制するというもの。国立駅から半径1,300mの範囲が指定エリアとなっており、駅前周辺は都内でも珍しい落ち着いた佇まいを守っています。

以上のように、都内でも屈指の文教エリアであり、騒然とした繁華街もなく、閑静な住宅街とのどかな田園地帯が広がる国立市。都心へのアクセスもよく、立川や吉祥寺など東京を代表する人気エリアもすぐ近く。便利でしかも地に足がついた生活を営めるエリアといえるでしょう。

02| アクセスと主要駅:新宿まで最速24分、立川へはわずか3分

2006年にリニューアルされたJR国立駅の駅舎 2006年にリニューアルされたJR国立駅の駅舎

国立市のアクセスの中心となるのは、JR中央線の国立駅です。都内主要駅へのアクセスは、新宿駅まで国分寺駅乗り換えの特別快速で約24分、快速では乗り換えなしで約35分東京駅へは国分寺駅乗り換えの特別快速で約39分、快速では乗り換えなしで約50分となっています。近隣の人気エリアである立川駅へは約3分、吉祥寺駅へは約25分となっています。

また、市内各所へのアクセスは立川バスと京王バスの各路線バスが網羅。さらに国立駅北側と大学通りの西側をカバーするコミュニティバスの「くにっこ」も運行しています。国立駅南口からは羽田空港第1ターミナルへ約1時間アクセスできる空港連絡バスが早朝に運行中です。

03| メイン駅周辺の様子:駅南側に延びる3本の通りが中心街に

国立市民に愛される存在、旧駅舎 国立市民に愛される存在、旧駅舎

国立駅のメインとなるのは南口です。最初に目に入ってくるのは、駅前ロータリーを起点に南へとまっすぐ延びる、道幅約44mのメインストリート「大学通り」。道の両側がグリーンベルトになっていて、桜とイチョウの木が交互に整然と植えられています。春先は桜の花がピンクのカーテンを、晩秋にはイチョウの黄葉が黄色のカーテンをかけたような美しい景観が楽しめる、まさに国立市の象徴です。春、秋を中心にさまざまなイベントも通り沿いで行われ、多摩エリアの名物スポットのひとつといえるでしょう。また、通り沿いには、個人経営の店舗が点在。普段は多くの学生が行き交います。

ロータリーから右手へ斜めに延びるのが「富士見通り」。スーパーの「西友国立店」をはじめ書店、カフェなどの個人経営の店が軒を連ねます。一方、左手に延びるのが「旭通り」。こちらも飲食店をはじめ、多くの店が並びます。駅周辺で、日常の買い物に困ることはないでしょう。この2本の通り以外は東西南北に整然と区画された格子状の街並みとなっており、戸建ての住宅や低層のマンションが密集しています。

駅は中央線の高架化により高架駅となっており、駅・線路の高架下は「nonowa(ノノワ)」と名付けられた商業施設になりました。大きくEASTとWESTに分かれ、スーパーや食料品店、ドラッグストア、生活雑貨店、書店、レストラン・カフェなどのテナントが合わせて30以上揃います。

04| 治安:多摩エリアでも犯罪の少ない自治体

国立市の犯罪認知件数を見ると

2018年 531件
2019年 437件
2020年 331件
2021年 311件
2022年 341件


となっており、ここ3年は300件台をキープしています。ちなみに、多摩エリア30市町村の2022(令和4)年の犯罪認知件数をランキング化してみると、少ない方から10番目となっています。国立市では一番人通りの多い国立駅の周辺が文教地区に指定されていることもあり、繁華街で見られるような光景はなく、女性や子どもも安心して行き来ができます。このように治安の不安はないでしょう。

05| マドリーム厳選、国立市を象徴するスポット3選

赤い三角屋根がシンボルの旧国立駅舎をはじめ、国立市ならではのスポットを3カ所紹介します。

①2年の歳月をかけて復元された「旧国立駅舎」

JR国立駅南口の様子
画像提供:国立市 JR国立駅南口の様子
画像提供:国立市

かつての国立駅舎(南口)は、1926(大正15)年の開業で、現存時は都内で原宿駅に次いで古い木造建築駅舎でした。赤い三角屋根に白壁が特徴的な佇まいが、市民をはじめ多くの人に愛されていましたが、JR中央線の高架化工事のため、2006(平成18)年、惜しまれつつその役目を終えました。駅舎は将来再構築できるよういったん解体され、駅舎各部の部材が保管されることに。

赤い三角屋根に白壁のノスタルジックな佇まい
画像提供:国立市 赤い三角屋根に白壁のノスタルジックな佇まい
画像提供:国立市

2020(令和2)年に2年の歳月をかけた再築工事によって、その姿を現しました。現在は、旧国立駅舎の文化財としての価値やまちづくりの歴史を紹介する展示室、観光案内所、待ち合わせや休憩に利用でき、イベントも開催される広間、屋外スペースからなる公共施設としての役目を担っています。

②市内で収穫された野菜がその日中にお店並ぶ「しゅんかしゅんか」

しゅんかしゅんか外観 しゅんかしゅんか外観

国立市内で栽培を行う農家の畑を、毎日自社のトラックでまわり集めた野菜。その新鮮な野菜が、その日のうちに店頭に並ぶ農産物直売所です。どの農家も得意な栽培作物があり、キャベツ、トマト、トウモロコシ、ジャガイモなどのおなじみの野菜から、まびき菜、モロヘイヤ、のらぼう菜などのちょっと珍しい野菜も並びます。

店内には野菜のほか調味料や食品が並ぶ 店内には野菜のほか調味料や食品が並ぶ

さらに小玉スイカやメロン、カキ、ミカンなどの果物も。四季折々、いつ出かけても旬の野菜が手に入ります。国立市近隣から入荷する豆腐、生パスタ、卵なども人気です。

③創業約70年、近隣の学生、文化人に愛されてきた「ロージナ茶房」

ロージナ茶房外観 ロージナ茶房外観

国立駅南口から徒歩3分ほど。大学通りから入った路地に佇む昔ながらの欧風喫茶店で、創業は1954(昭和29)年の老舗です。店内は1階と2階、地下があり、ギャラリースペースも併設し、ゆったり広々としています。近隣の一橋大生ご用達であるのはもちろん、その文化の香り漂う佇まいで多くの芸術家や音楽家、作家などにも愛されてきました。

名物のザイカレーとミニサラダ 名物のザイカレーとミニサラダ

名前をあげれば誰も知っているいうようなアーティストが多く訪れていますが、中でも有名なのはRCサクセションの忌野清志郎氏。ファンにとっては聖地巡礼のスポットでもあります。店の名物メニューは「ザイカレー」。とろっとしたルーの欧風カレーですが、スパイシーな味わいでじんわり汗が出てくるほど。学生街のお店だけあってボリュームたっぷりなのも人気の秘密です。食後はこれも名物「フルーツゼリー」を。そのほかにも食事メニュー、デザートメニューとも豊富に揃います。

06| 子育て支援制度:子育て世代が気兼ねなく利用できる施設・制度が充実

国立市では「国立市子ども家庭支援センター」が一つの核となって、子育て支援サービスの提供を展開しています。

ファミリー・サポート・センター
生後2カ月から10歳までの子どもを持つ家庭が対象。子どもの預かりや保育園・習い事への送迎を保護者に代わって行ってくれます。サポートにあたるのは、市民から募った子育て家庭を手伝ってくれる人で、講習受講後に支援会員として登録し、支援活動に協力しています。

育児支援サポーター派遣
国立市独自の子育て支援サービス。産前から産後6カ月までの子どもがいる家庭にサポーターが出向き、沐浴の補助、上の子の世話などの育児や母子の食事の世話、掃除、洗濯、買い物など、家事の手伝いをしてくれます。

子どもショートステイ
病気や出産、冠婚葬祭等で一時的に養育ができなくなった場合に、施設で子どもを預かってくれるサービス。宿泊型と日帰り型の2つの対応形態があります。対象が2歳児から中学3年生までと幅広いのが特徴。また、保護者の不定期な仕事、病気、上の子の行事、リフレッシュなどで、一時的に保育が必要な時に利用できる認可保育園での「一時保育」も実施しています。

子ども総合相談窓口(くにサポ)
市役所内に設置された窓口で、子育て関係の手続きに来所した際、気軽に立ち寄って相談ができます。

ここすきひろば
0歳から親子で安心して自由に遊べるスペースで、従来の「子育てひろば」が移転オープン。子どもから高齢者まで、だれでも気軽にふらりと立ち寄れる複合公共施設「くにたち未来共創拠点矢川プラス」内に設けられています。さらに、数年後には国立駅前に広々とした「子育てひろば」がオープン予定。買い物ついでなどに立ち寄れる利便性の高い施設になりそうです。

07| 知っておきたい家賃相場と新築物件の価格帯

東京都国立市の家賃や新築物件の相場は次の通りです。

賃貸マンション・アパートの目安は下記。

2DK:80,000円
3DK:100,000円
1LDK:120,000円
2LDK:150,000円


新築・分譲一戸建ては

5,000万円台後半

から多くの物件が販売されています。

中古マンションは

築5年~15年以内:5,000万円台後半
それ以上の築年数:4,000万円台後半


となります。

アントレース

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