若い世代に人気の大規模ニュータウン。自然・アクセス・買い物など住環境のバランスがとれた千葉県印西市の住みやすさ＆治安

印西市のマンション街

千葉県の北部、東京都心から約40km、千葉市から約20km、成田国際空港から約15kmのエリアに位置する印西市。東側は成田市・栄町、西側は我孫子市・柏市・白井市、南側は八千代市・佐倉市・酒々井町、そして北側は利根川を隔てて茨城県に接します。

印西市の地勢は、北部を利根川、北西部を手賀沼、南東部を印旛沼に囲まれた、標高20～30mの平坦な下総台地が大部分を占めます。周辺は川や沼につながる谷津と呼ばれる谷が切り込んでおり、北総地域らしい景観を有します。ちなみに、下総台地は活断層が見られず、地盤が強固。地震などの災害にも強いことから、近年は大手都市銀行や世界各国のIT企業などが大規模なデータセンターを置いていることでも知られます。

市内の土地利用の状況を見ると、田畑が約4割、山林が約2割、宅地が約1割となっており、自然環境に恵まれた地域であることがわかります。宅地の多くは、印西市、白井市、船橋市の3市にまたがるエリアに開発された千葉ニュータウンとなっています。千葉ニュータウンは、首都圏において多摩ニュータウン（東京都）、港北ニュータウン（神奈川県）に次ぐ大規模開発地域で、その約6割が印西市内となっており、市の人口の約半分がニュータウン内に住んでいます。

印西牧の原周辺の街並み

印西市の人口は、2023（令和5）年の年初に11万人を突破。千葉ニュータウンへの入居が始まった1984（昭和59）年以降に高い伸びを示し、現在も人口増加が続いており、そのピークは2030年前後と予想されています。年齢層を見ると子育て世代の転入が多いこともあり、0～14歳の人口割合の伸び率が高くなっており、近年の日本では数少なくなってきた若さあふれる街といえるでしょう。

子育て世代を引き付ける印西市の魅力はさまざまですが、第一に挙げられるのが、千葉ニュータウンの計画的に整備された大規模な宅地やマンション群の住宅環境の良さ。そして、子育て世代の利便性や安心感を満たしてくれる教育機関や医療機関、そして大型ショッピング施設が揃っていること。

さらに、交通アクセスの良さも大きな要因です。東京都心へは北総線を利用すれば1時間弱でダイレクトにアクセスが可能。成田国際空港へも北総線経由の成田スカイアクセスが利用できます。

このように生活利便性が高い一方で、ニュータウンの中心エリアから少し離れれば、田畑や森が広がり、利根川や印旛沼、手賀沼などにも隣接し自然豊か。休日は親子ともどものびのびと過ごせるのが大きな魅力です。

千葉ニュータウン中央駅

印西市のアクセスの中心となるのは、市の中心を東西に走る北総鉄道北総線・京成電鉄成田スカイアクセス線の千葉ニュータウン中央駅です。日本橋駅までは約40分、品川駅までは約55分となっており、いずれも直通の電車があります。さらに、羽田空港第1・第2ターミナル駅へも直通電車で約1時間10分となっています。また、成田空港へは、京成成田アクセス特急を利用すれば約20分。東京都心へのアクセスはもとより、成田・羽田空港へのアクセスも良好です。

なお、市の北部にはJR成田線が走っており、木下駅からは日暮里駅まで約50分、東京駅までは約1時間10分、成田駅までは約45分です。

千葉ニュータウン中央駅　駅前ロータリー

名前の通り、千葉ニュータウンの中央部に位置する千葉ニュータウン中央駅。事業計画に沿って先進的な街づくりが行われてきた結果、街路樹の緑が潤いをもたらす広い歩道が整備され、駅前から車で5分ほど行けば、落ち着いた雰囲気の住宅街が広がります。

駅周辺で特筆すべきは、商業施設の充実度。駅の北側にはイオン千葉ニュータウン店、イオンシネマ、家電量販店のノジマ、ドン・キホーテが一体になった「イオンモール千葉ニュータウン」、ユニクロや西松屋、スーパーのヤオコーをはじめ書店もある「アクロスプラザ千葉ニュータウン中央」があります。

周辺のロードサイドには「コストコ」「ジョイフル本田」「ニトリ」「カインズモール」もあり、日常の買い物だけでなく家具やDIY用品なども近場で間に合わせることができます。

北総花の丘公園　芝生広場

さらに、千葉ニュータウンで最大規模の「北総花の丘公園」も近隣にあるほか、隣駅の印西牧の原駅近くには、日本最大級の室内遊園地「ファンタジーキッズリゾート」がある「BIGHOPガーデンモール印西店」、温浴施設「アジアン SOLA SPA牧の原モア温泉」も。遠出することなく家族揃って休日を楽しむことができます。

印西市の刑法犯認知件数は、

2020年　567件
2021年　513件
2022年　581件

となっており、人口から換算するとかなり少なくなっています。

2022（令和4）年の犯罪の内容を見ても、殺人・強盗などの凶悪犯は0件。大半が窃盗犯になっており、内訳では自転車盗が最も多く、車上狙いや空き巣など少し目につく程度です。安心して暮らすことができるでしょう。

住宅地から少し離れれば、田畑や森が広がり、印旛沼や利根川などの豊かな自然に出会える印西市。中でも四季折々の自然に触れられるスポットを3つ紹介します。

満開の吉高の大桜

のどかな里山の畑の中に、こんもりとピンクの小山のように咲き誇る一本桜。樹齢300年超といわれるヤマザクラで、樹高約10.6m、幹の周囲約6.85m、枝張の最大幅約25.8mと圧倒的な存在感を誇り、市の天然記念物に指定されています。市内の別の場所に咲く「小林牧場の桜」とあわせて、印西市の2大花見スポットとして知られます。

桜と菜の花のコラボレーション

開花はソメイヨシノより1週間程度遅く、満開の状態が2～3日しか続かないことから、地元では花の盛りを見逃さないようにと開花時期が近づくと足繁く通う人も。晴れた日に満開を迎えると、青い空と桜、そして周辺の菜の花がコラボした素晴らしい景観が楽しめます。

毎年たくさんの白鳥が訪れる

印西市との合併前に本埜村だったエリアにある白鳥の飛来地。冬になると水田地帯に例年1,000羽前後、過去には1,300羽以上も飛来したことがあり、その数は国内で2番めに多いとされています。白鳥の郷の周辺は水田地帯で、多くの田では冬季は水を抜いていますが、その一部を白鳥のために水を張っています。

観光地にもなっている白鳥の郷

6羽の白鳥が初めてこの地に舞い降りたのは1992（平成4）年のこと。当時、千葉県鳥獣保護員だった出山光男さんが餌付けを試みたところ、翌年は12羽、翌々年は23羽と飛来数が増え続けました。現在は出山さんの意志を継ぎ、「本埜白鳥を守る会」を中心に、地元小学校の児童も参加して、稲刈り後の田の整備や水張りなどをして白鳥を迎えます。

県立北総花の丘公園 花と緑の文化館

千葉ニュータウン地区で最も大きな都市公園で、千葉ニュータウン駅から徒歩10分ほどの便利な場所にあります。園内は広大な芝生広場を中心に、ニュータウン開発前の北総台地の自然を残した雑木林や小川、池などがあり、大きく5つのゾーンで構成されています。

池や木々、小川など自然と触れ合える

園内各所に芝生広場があるほか、花々を眺めながら散策を楽しめる「芝生広場」、春先に満開になる「バラ園」、ウォーキングが楽しめる「緑の散歩道」、季節の花々が堪能できる「ロックガーデン」や「ウォーター＆フラワーガーデン」、里山の自然が観察できる「自然生態園」など、さまざまな楽しみ方が可能。さらに、緑の相談所、講習室、多目的室が設置され、行事やイベントも行われる「花と緑の文化館」やドッグラン、バーベキューガーデンもあります。

妊娠や出産の前後、あるいは子どもが小さいうちに転入してくる若い世代が多い印西市。妊娠・出産から子育てまでの切れ目のない支援に力を入れています。

子育てヘルプサービス事業
一時的に家事や育児などの支援が必要な家庭にはホームヘルパーを派遣してもらえます。授乳や沐浴、おむつ交換などから産婦の介助、家事一般までヘルプが得られます。

子育て世代包括支援センター
妊娠・出産・子育てに関する相談窓口で、子育てコンシェルジュ(保育士・保健師等）が育児についての相談や幼稚園・保育園の入園はじめ色々な相談にのってくれます。

子ども医療費助成制度
中学校3年生までの子どもの医療に要する費用の一部を助成。保険医療機関への通院、入院及び調剤に係る費用で各健康保険制度により保護者が負担すべき額が対象となります。

保育園の一時預かり
市内の公立・私立の保育園で実施。週2～3日外で働きたい、ケガや病気のため通院をする、出産のために入院する、親族の急な看護をするなど、子どもを見てくれる人が必要なときに利用できます。

千葉県印西市の家賃や新築物件の相場は次の通りです。

賃貸マンション・アパートの目安は下記。

2DK：90,000円
3DK：120,000円
1LDK：100,000円
2LDK：130,000円

新築・分譲一戸建ては

3,000万円台後半

から多くの物件が販売されています。

中古マンションは

築5年～15年以内：3,000万円台前半
それ以上の築年数：2,000万円台後半

となります。