家族で住みやすい、先進的な暮らしのなかに下町情緒を感じられる街・大阪市福島区の住みやすさや治安

下福島公園の野田藤（のだふじ）

大阪市福島区は、人口約8万2,500人（2024年3月1日現在）、面積4.67平方km。面積は大阪24区中、3番目の狭さになります。北は新淀川、南は安治川・堂島川に面しており、すぐ東には、大阪で一、二を争うオフィス・ショッピング街である大阪・梅田エリアがあり、南に行けば、古くから大阪の経済・文化・行政の中心地であり、現在も大阪市中央公会堂や国立国際美術館などが立つ中之島があります。

福島区はひと言でいうなら、現代の便利で先進的な暮らしと、昔ながらの風景や文化、空気の両方を楽しめる街です。JR福島駅や大阪メトロ阪神野田駅などの主要駅周辺は、タワーマンションやオフィスビルなどが多く集まる地域。一方で駅前を離れると、戦前から続く福島聖天通商店街や、区の花「のだふじ」の名所などもあり、レトロな街並みや下町の空気が広がっています。

JR福島駅

大阪市福島区は、区内にJR大阪環状線、JR東西線、大阪メトロ千日前線、阪神電鉄の4路線・9つの駅があり、大阪市中心部や神戸方面へのアクセスは非常に便利です。

JR大阪駅へは、JR福島駅からは1駅約1分、JR野田駅からでも2駅約3分の近さ。阪神電鉄で野田駅から大阪梅田駅へも2駅なので、通勤・通学にも適しています。

居住するエリアによっては、徒歩や自転車でも無理なく通えますし、もし大阪・梅田で終電を逃してしまっても、無理なくタクシーで帰宅できます。

大阪メトロ野田阪神駅

福澤諭吉誕生地碑・豊前国中津藩蔵屋鋪之跡

福島区のなかでもとくに人気なのは、JR・阪神電鉄福島駅周辺と、阪神電鉄野田駅・大阪メトロ野田阪神駅周辺のエリアです。

福島駅の方は、徒歩圏内に堂島川沿いの人気複合商業エリア「ほたるまち」があり、商業施設の「堂島クロスウォーク」や多目的ホール「堂島リバーフォーラム」などが立ち並ぶ、魅力的な“まち”になっています。

野田阪神ウイステ
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阪神電鉄野田駅・大阪メトロ阪神野田駅の駅近くには、大型スーパーマーケットと専門店が揃った「野田阪神ウイステ」があり、小型のスーパーも数軒点在。また、阪神電鉄野田駅とJR野田駅の間には「野田新橋筋商店街」があり、およそ100軒の店舗が軒を連ねています。

野田新橋筋商店街

大阪府警察が発表している犯罪統計によると、2023年の福島区の刑法犯発生件数（認知件数）は879件。人口1000人あたりの件数は約10.7件で、24区中少ない方から数えて14番目です。しかし、大阪都心6区（北区・中央区・西区・天王寺区・浪速区・福島区）では最も低い数字となっており、大阪市の中心部エリアのなかでは、治安のよい地域といえます。

福島区は再開発が行われているため、街並みはきれいで、人通りの多い駅前通りには、しっかり街灯も整備されています。また、街頭犯罪の抑制・犯人検挙に役立てるために、大阪市全体として防犯カメラ設置を進めており、福島区でも2013年度から毎年年10台前後の防犯カメラが新たに設置されています。

このほか、市民が協力する「こども110番」や市職員による「青色防犯パトロール」なども行われており、街ぐるみで犯罪防止に取り組んでいます。

大阪市の中心部にほど近い立地のよさと、暮らしやすい現代の街並み・昔ながらの下町の空気の両方を感じられる福島区。あたらしいものの魅力、歴史あるものの魅力を感じられる、おすすめのお出かけスポットを紹介します。

ほたるまち
©(公財)大阪観光局

「水都・大阪」を象徴する魅力的な水辺のまちをコンセプトに作られた、堂島川のほとりに広がる複合施設。堂島クロスウォーク、堂島リバーフォーラム、レストランやカフェ、タワーマンションなどから構成されており、朝日放送の本社もあります。「文化・情報を発信する」、「水辺に人のにぎわいを呼ぶ」、「都心に快適に居住する」の三つの機能を備えた都市空間として、人気のお出かけスポットになっています。

目の前の「ほたるまち港」は、クルーズ船の発着所。道頓堀を水上散策するミニクルーズから、時間をかけて夜景を楽しむクルーズまで数々のコースが用意されており、春には、堂島川沿いの桜並木を水面から楽しむこともできます。

野田阪神ウイステ
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福島区の中心的駅として日々多くの人が利用する、阪神電鉄野田駅前にあるショッピングモール。阪神電気鉄道が所有する4階建ての建物に「イオンスタイル野田阪神」とショップ・レストランなど約30店舗が入っています。

「イオンスタイル野田阪神」は、食料品から家電、生活用品、ファッション、キッズ用品まで揃うので、日常の買い物に便利。駐車場・駐輪場もしっかり設けられているので、荷物が増えても安心です。靴を履いたまま遊んだりくつろいだりできるプレイグラウンドや、授乳室やベビースケールが設置されたベビールームも完備。キッズ向けのレストランもあるため、小さな子どもがいる家族も訪れやすくなっています。

4階のコミュニティルームでは、月2回、0歳～3歳の子どもとその家族向けの親子コミュニティイベントが開催されています。

福島聖天通商店街
©(公財)大阪観光局

JR福島駅前から「聖天（しょうてん）さん」として親しまれる真言宗寺院・了徳院へと続く約330mの参道・聖天通に広がる商店街。その歴史は古く、戦前は大阪の4大商店街のひとつといわれていました。現在は、たくさんの占い師がいることで有名で、「売れても占い商店街」が謳い文句になっています。

商店街には、喫茶店や居酒屋、中華料理店から書店や文房具店、メガネ店などのショップ、クリーニング店や美容院、薬局、整骨院まで多種多様な店舗が集まっており、毎日の買い物にも便利。毎月第4金曜日の「売れても売れても占いデー」には、占い師約30人が商店街にずらりと出店し、街頭占いを開催しています。なお、それ以外の日に訪れても、常設の「売れても占い館」で占ってもらうことが可能です。

このほか学校向けには、あきんど体験や占い教室を体験できるユニークなプログラムもあり、おもしろい取り組みをしている商店街として、しばしばメディアでも話題になっています。

大阪市福島区は、「みんなが住み続けたくなるまちづくり」を区の運営方針としており、地域団体の活動支援や防災・防犯、子育てや教育関連施策、高齢者や障がい者などの支援施策、区の花「のだふじ」を活用したイベントや区民との協働による花とみどりのまちづくりなどに力を入れています。

子育て分野では、保護者向けに2020年度から毎年、子どもへのよりよい関わり方や気になる行動への効果的な対処を学ぶ「ペアレントトレーニング講座」を開催。野田阪神駅・野田駅の近くの「子ども・子育てプラザ」では、子育てに関する情報提供や子育て支援サークルの活動支援などが行われており、登録ボランティアに保育園への送り迎えや預かりを依頼できる「ファミリー・サポート・センター」の利用相談も可能です。

また教育分野では、青少年の健全育成・非行防止の推進のため、市民ボランティアからなる青少年指導員による、夜間などの巡視パトロールも行われています。

大阪市福島区の賃貸物件の家賃相場は次の通りです。

1LDK：123,400円
2DK：95,000円
2LDK：197,700円
3LDK：224,500円

大阪市福島区の中古一戸建ての価格相場平均は3,000万円台です。
中古マンションの価格相場は、築3年以内では8,000万円台、築5～20年以内では5,000万円台、築20年以上では3,000万円台となっています。

福島区の2LDK・3K・3DKの家賃相場は197,000円で、大阪市24区のうち高い方から4番目です。大阪都心6区（北区・中央区・西区・天王寺区・浪速区・福島区）の家賃相場平均194,800円とほぼ同等水準となっています。
区内の場所別では、福島駅周辺の家賃が最も高くなっています。