家の中での片づけは、どうしても小物や書類、写真といった細々したものが気になり、そこから手をつけがちです。
しかし、おすすめは断然「大モノ」から!
実は、細々したもののお片づけは時間がかかり、がんばっても視覚的な成果が見えにくいのです。片づけが苦手なら、なおさら、一つでも処分すればスッキリする大モノから着手していくことをおすすめします。季節の変わり目など、節目の時期は片づけのベストタイミング。この機会に思い切って、大モノを放してみませんか?
スッキリ快適な空間を手に入れて、豊かなおうち時間を!
CONTENTS
01| まずは着手したい「大モノ」を見極める
私がここでお話しする「大モノ」とは、家の中の“スペースを占領しているモノ”のことを指します。
例をあげると
- 使いにくい家具
- 多すぎる布団や来客布団
- 使っていない家電
- 古いスーツケース
- 必要そうな気がする、という理由でためこんでいる空き箱や紙袋
- 昔、適当に買ってしまったカラフルすぎてインテリアの邪魔になる収納用品
こんなものが上げられます。
使いづらいけどないと困る、気に入ってはいないけどあると便利だからと、処分しきれない理由はいろいろあると思いますが、まずは上記にあてはまるものを洗い出してみてください。
ベッドやタンスなどいわゆる大型家具は粗大ごみに出す、譲るなど、処分にはまたひと手間かかるので、今回は、それ以外のものに着目していきたいと思います。
02| レンタルやサブスクを活用する
簡単に捨てるといっても、存在感のあるものを処分するのはなかなか難しいですよね。
そこで、踏ん切りをつけるためにも私がおすすめしたいのが、サブスクやレンタルの活用です。ここ数年の間にサブスクやレンタルサービスは、とても充実しました。限られた空間を有効に使うためにもぜひ検討してみてください。
来客用の「布団」は処分する
来客時にしか使わないけれど、かなりのスペースを占拠する布団
最近人気があるのが、お布団のレンタルです。
コロナ渦に入ってから、泊まりの来客は減っていると思います。でも、「いつかくるかもしれない」その日のために、来客用のお布団を手放せず、日々の暮らすスペースを圧迫して手狭になっている家は意外と多いと感じています。
思い切っていまあるものは処分し、来客用のお布団はレンタルにするのがおすすめです。また、レンタルにすれば、しまいっぱなしにしていたものよりも清潔感があります。
かさばる布団は圧縮して収納
どうしても残しておかなければならない場合は、敷布団、掛布団、毛布、シーツなどの来客用一式を布団用の圧縮袋ケースに入れて、立ててクローゼットの隙間などに収めるのもおすすめです。
03| 使用頻度が低い「スーツケース」
使用頻度は少ないけど、いざというときにないと困るスーツケース
ここ数年、海外旅行や遠出が少なくなり、出番が減っているスーツケース。クローゼットや収納庫から出していない方もいるのではないでしょうか。スーツケースは、使用頻度に対してかさばるナンバーワンのアイテムです。一つなくなるだけでもかなりスッキリしますが、家族全員分ともなると、かなりのスペースをゲットできます。
レンタルは、貸出時は玄関まで配送業者の方が持ってきてくれて、返却時は取りにきてくださるので負担もなく便利です。
04| サブスクで人気が高い「家電」
限られた季節にしか使用しない家電
季節によって必要なものが違う家電。使用していないときに収納しておくスペースを常に確保しておく必要があります。
そんな家電は、思い切ってサブスクを活用しましょう。必要なものを必要なときに借りるというのが最近のかしこい選択です。また、つい買ってしまっても、すぐに使わなくなってしまう家電も多いように感じます。サブスクであれば、使わなくなったら返却することも可能。実際に使ってみて気にいった場合は購入できる場合もあるので、無駄買いを防ぐという意味でもとてもおすすめです。
05| 大量の「段ボール」はすぐにたたむ
回収日までスペースをとり続ける段ボール
家具などの大モノとは違いますが、ついついためこんで、家の一角を占拠しがちなのが段ボール。
まず、荷物が届いたらすぐに開封し、その場でたたむことを習慣にしましょう。
ゴミに出す前の一時置きとして、「段ボールストッカー」を導入するのがおすすめ。キャスターつきの商品もあるので、掃除機をかけるときにも簡単に動かせるので便利です。例えば山崎実業の「ウォール段ボールストッカータワー」は、壁に取りつけるタイプなので、空中に浮かせることもできます。
収納グッズを増やしたくない場合は、たたんだ段ボールを置く定位置を必ず決めておくこと。壁と家具を20cm程度あけて、そこを一時置きにすると部屋が散らかりにくくなりおすすめ。横に寝かせて置くのではなく、縦にそろえて置くと見た目にもスッキリします。
06| かさばる「空き箱」と「紙袋」
捨てられずに増えていく靴の空き箱
中身は何も入っていないにも関わらず、かなりのスペースをとるのが、空き箱たち。
靴の空き箱、家電の空き箱を捨てられない男子。
大量の紙袋やブランド物の箱を捨てられない女子。
これは面白いくらいに、どこのお家に行っても、あるあるシリーズです(我が家も同じく)。同居者がいる場合は、相手のかさばるものや片づける意欲などが気になる場合もあるかと思います。「捨てる」「捨てない」論争を繰り返し、空気が悪くなってしまっては、本末転倒。ここはぐっとこらえて、まずは自分のものとだけ向き合いましょう!
「いつか使うかもしれない」とため込んだ紙袋
空き箱も紙袋ももちろん大切にしているのであれば、きちんと保管すれば問題なし! しかし、中に空気しか入っていないその空き箱で、一番大切にするべき生活スペースが圧迫されていないでしょうか? 人生で使いきれないくらい紙袋をためこんでいませんか? 気がつかないうちほこりがたまっているので、衛生面でも心配です。
空き箱、紙袋とも、収納スペースを一か所に定め、ここに入るだけと決めればOK。自分自身で決めることが、量をキープできるコツです。あとは、そのルールを自分自身が守るのみ!
自分がモノを取捨選択して、快適で気持ちよく暮らしていきたいことを行動で示すのが、部屋を整える一番の近道です。
07| カラフルな収納用品やサイズの合わないボックス
その場しのぎで購入した、使いにくい収納用品
本当は趣味ではない、その場しのぎで買ってしまったピンクや黄緑の収納用品や、サイズが微妙に合わない使いにくいボックス。違うなと思いながら、無理やり使っている場合があります。しかし、これは要注意。余計に部屋が散らかり、色数が多いと視覚的にも散らかって見える原因に。
家にあるのが当たり前になりすぎて、自分自身でも気に留めていないパターンが多いですが、冷静に部屋を眺めてみてください。使いにくい収納グッズや気に入っていない収納用品を思い切って手放すことは、理想のお部屋づくりに繋がります。
コンパクトな日本の住環境では、取捨選択上手さんだけが、快適なおうちを手に入れることができます。家のスペースは決して無限ではなく、有限です。
まずは大モノを家から出して、達成感を味わってみてください。家が軽くなったような爽快な気分になれますよ。