公開日: 2023.03.31 最終更新日: 2023.10.26

【ご当地お菓子】リッチなコクと軽やかさのバランスが絶妙。兵庫・神戸の「クリームサンディーズ」

【ご当地お菓子】リッチなコクと軽やかさのバランスが絶妙。兵庫・神戸の「クリームサンディーズ」

── 地域のお菓子をひもとけば、その場所の素敵な側面が見えてくる。

お菓子をとおして街のなかにちょっとだけお邪魔する、「ご当地お菓子」連載。
第9回は、兵庫県の県庁所在地である神戸市の「Cream Sandies(クリームサンディーズ)」を紹介します。

ライター:吉田友希

ライター:吉田友希

01| エアリーなクリームが最高のバターサンド

画像提供:ロケットマルコ株式会社 画像提供:ロケットマルコ株式会社

神戸のバターサンド専門店「BonbonROCKett(ボンボンロケット)」のクリームサンディーズを食べたのは、今から2年前のこと。なめらかなクリームと風味豊かなサクサクのサブレ、そのあまりのおいしさに感動し、忘れられないお菓子となっていました。

クリームサンディーズとは、バターサンドの概念を変えた、今までにないバターサンド。2枚のサブレでバタークリームを厚めにサンドしていることから、クリームサンディーズと名づけられました。

繊細なクリームをつくるために、効率は度外視。少量ずつ時間をかけてつくられている
画像提供:ロケットマルコ株式会社 繊細なクリームをつくるために、効率は度外視。少量ずつ時間をかけてつくられている
画像提供:ロケットマルコ株式会社

お店の運営を行っている「ロケットマルコ株式会社」にお話を伺うと、クリームサンディーズの一番のこだわりは、やはりクリーム。サブレのサクサク食感とバタークリームの分厚さの両方を持ち合わせたうえで、もたれない味を追求。クリームの繊細さを欠かないために、たくさんの空気を含ませながら少量ずつ大切につくっているそうです。その結果、クリームの水分がサブレに移行せず、サクサクの食感を保つことを実現しています。

02| 気分が上がる色とりどりのフレーバー

画像提供:ロケットマルコ株式会社 画像提供:ロケットマルコ株式会社

クリームサンディーズは、季節や時期に合わせてラインアップが変わります。オープン以来、不動の人気ナンバー1は「no05 ピスタチオ」。次いで「no08 ダブルチョコレート」、「no12 ラムレーズン」、「no20 チーズケーキ」、「no83 抹茶ミルク」と続くそうです。

サブレは上下で質感が異なる。上は卵のテリが美しく、下はクリームとマッチするザラっとした質感
画像提供:ロケットマルコ株式会社
サブレは上下で質感が異なる。上は卵のテリが美しく、下はクリームとマッチするザラっとした質感
画像提供:ロケットマルコ株式会社

数あるフレーバーはどれも、「バターサンドが大好き!」という想いで開発されたもの。店頭に並ぶのは、試作されたなかでも色や個性がある選りすぐりのみです。味わいはもちろん、サブレの厚みやクリームの量などは、フレーバーそれぞれに合った絶妙なバランスで決定されているというから驚きです。

03| つくり手のワクワクが、おいしさにつながっている

鮮やかなブルーが目を引くパッケージ。「あなた自身がかっこよくあるように」という想いが込められている 鮮やかなブルーが目を引くパッケージ。「あなた自身がかっこよくあるように」という想いが込められている

今回いただいたのは、6個入りの冬限定バージョン。人気の「no05 ピスタチオ」や「no20 チーズケーキ」のほか、定番の「no32 ラムフルーツ」や「no33 チョコカシス」、季節限定の「no74 キャラメルアップル」や「no139 練乳ミルキー」の6種類が入っています。

箱を開けた瞬間から、カラフルで上品な雰囲気にテンションが上がります。

アルミ包装の素敵な風合いもポイント。クリームサンディーズの形を手で感じてもらうために、あえて包みにくいアルミを採用しているのだとか。このコロンとしたかわいらしいフォルムは、スタッフが一つひとつ手作業でつくりあげています。

クリームサンディーズは、フレーバーごとにまったく別物のお菓子だと錯覚するくらい、それぞれの個性が引き立っています。共通するのは、生クリームとはまた違う、リッチなコクのあるクリームです。それでいて、口どけは軽やか。一個食べ終わる頃には、「次はどれにしようかな?」なんて考えはじめてしまうから不思議です。

画像提供:ロケットマルコ株式会社 画像提供:ロケットマルコ株式会社

クリームサンディーズをつくっているボンボンロケットは、「自分のワクワクがお客様のワクワクになれば、こんな幸せなことはない。」という考えのもと生まれたブランドです。ロゴ内で大文字になっている「ROCK」は、相手の気持ちを揺り動かすという意味の「rock you」の想いが込められたもの。

見て、食べて、幸せな気持ちを味わうことができるクリームサンディーズ。ボンボンロケットがコンセプトとする「毎日をワクワクにする」の意味を、十分に体感することができるお菓子だと感じました。

04| 神戸六甲エリアになじみ、愛される小さなお店

画像提供:ロケットマルコ株式会社 画像提供:ロケットマルコ株式会社

ボンボンロケットは、神戸六甲の山手側、阪急六甲駅を降りて歩いて約3分の場所にあります。この場所は、かつて、惜しまれつつも閉店した老舗のバーがあった場所。当時のお店のアーチ形の天井を引き継ぐ形でお店づくりを行い、オープンしたのが2013年のことです。今では、行列ができる人気ぶりで、神戸六甲エリアになじみ、多くの人に愛されて、この地になくてはならない場所になっています。

画像提供:ロケットマルコ株式会社 画像提供:ロケットマルコ株式会社

神戸在住歴36年の六甲店店長は、神戸のよさをこう教えてくださいました。

「海と山が共存しているのが、神戸のよいところ。大昔から国際貿易の街として栄えたので、他国の雰囲気を感じられるスポットが多々あります。神戸は和洋折衷の空気を味わえる街だと思います。

また、洋菓子店やベーカリー、カフェが多く、どのお店もおいしいです。ボンボンロケットも神戸のどのお店にも負けないように、日々ワクワクをお届けしています。

店舗がある六甲は、近くに学校が多く、若者が多い街。グルメなエリアでもあり、住宅街と学校やさまざまなショップがうまく混在しているところも、魅力の一つだと思います」。

兵庫・神戸の「クリームサンディーズ」、ごちそうさまでした。


BonbonROCKett 六甲店
所在地:兵庫県神戸市灘区宮山町3-1-16 ステラ六甲1FA
TEL:078-200-6576
営業:10:00〜19:00、木・日曜休 ※売り切れ次第閉店
https://bonbonrockett.com/

05| 兵庫県神戸市のことならおまかせ! おすすめの不動産会社

吉田友希

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