春になり、暖かくなると、体を動かす気持ちがわいてきます。仕事や子育て、学校生活など新たなスタートを切る人も多く、一年の中で最も片づけスイッチが入りやすいのがこの季節です。
まずは、家の中でダントツに散らかりやすいリビングからすっきりしてみませんか?
CONTENTS
01| リビングは大きく二つに分けて考える
様々な用途で使われるリビングを片づけるときは、エリア分けするのが大切
我が家では、リビングを大きく二つのエリアに分けて考えています。
- ダイニングテーブルのあるエリア
「食べる場所・学ぶ場所」 - ソファーやテレビのあるエリア
「くつろぐ場所」
このように、エリアごとの役割を考え、自分がどんなスペースにしたいかを決めることからはじめてみてください。
02| “物の住所”を決めて“表札”を貼る
ただきれいに収納するだけでなく、物をすぐに取り出せるかどうかも重要
我が家のリビング収納は一か所。この収納スペースに、家族で共有している必要な書類や薬、文房具などを細かく分けて収納しています。
すべての物の住所(定位置)を決める
引き出しの中は詰め込みすぎず、パッと見て把握できる程度に収める
片付けの鉄則でもありますが、すべての物の住所(定位置)を必ず決めてください。これさえできていれば、散らかってもすぐに元通りになります。
表札(ラベル)を貼る
乾電池はサイズごとにラベルを貼って、誰が見てもすぐわかるようにしています
住所(定位置)を決めた後は、少し面倒かもしれませんが、必ず表札(ラベル)を貼ってください。住所を決めたところで、表札がないと、一瞬でどこが誰の部屋(収納場所)なのかわからなくなり、家中が迷子の物だらけになってしまいます。
人間の心理には、きちんとラベリングされているものを、使った後に適当な場所には戻せないという特性があります。例えば、銀行や役所、病院、教育機関の職員室などでは、きっちりラベリングすることで、誰もが一瞬でどこに何があるかわかるような仕組みがとられています。
シンプルなことなのですが、「使ったらもとに戻す」ができれば、部屋は散らかりません。「それができれば苦労しないですけど!!」と大きな声が聞こえてきそうですが……。
もし、工夫しても片づけられないと悩んでいるなら、もしかしたら、あなた自身が片づけられない人なのではなく、定位置の決め方や場所が合っていない可能性があるのかも。使う場所のすぐ近くに収納の定位置をつくってあげることで、格段に戻しやすくなりますので、ぜひ収納場所の見直しをしてみてください。
03| 薬、書類、文房具の収納のコツ
いざというときの「見つからない!」には先手を打ちましょう
薬や書類を使うときは緊急を要することが多いため、見つからないとついイライラしてしまうことも……。急に必要になることが多いものこそ、しっかり定位置を決めてラベリングをしてください。
我が家では、薬も一つひとつ小分け袋に入れてわかりやすくラベリング
薬は使用期限などもあり、見直しやすいアイテムです。また、いろいろな種類を買ってみても、結局使っているのは毎回同じだったりすることも。せっかく買ったのに……ともったいない気持ちになっても、使わない薬は、今後も使うことはないでしょう。だったら処分して、そのスペースを本当によく使う薬に譲り、ゆったりと分かりやすく収納しましょう!
「出しやすく戻しやすい」は、最強の収納方法です。無駄なイライラにさよならして、笑顔で快適に暮らしましょう。
書類や文房具も、使うことを考えてわかりやすい収納を
書類も細かくラベリングしておけば、実際に使うときに便利です。とくに説明書を使うタイミングは、急いで焦っていることが多いので、誰が見てもわかりやすく、すぐに見つけられるようにしておくのがポイントです。
分ける作業やラベルを貼る作業は、最初はすごく面倒に感じますが、一度やってしまえばずっと使えます。私は約10年前からこの方法で整理していますが、当時から何も変えていません。私が説明書を使うのは、洗濯機に急にエラーが出たときなど、本当に困っているときがほとんど。毎回、すぐに説明書を出せるようにしていた自分にすごく感謝しています。
「使うときに使いやすく!!」これも収納の基本です。ちょっとした仕組みづくりが、きっとこれからの暮らしを助けてくれます。
04| テレビ周りの収納を見直す
テレビ台の収納もたまに見直すと、すっきりします
リビングの中心にあることが多いテレビ。見慣れた景色かもしれませんが、一度テレビ周りの収納を見直してみませんか?
我が家では、ソファーやテレビのあるエリアは「くつろぐ場所」なので、テレビを見るときは、くつろぎたいとき。ゆったりとリラックスして、何も考えずにのんびりしたいときです。
物が視界に入ると、頭や心が休まりにくくなります。だから、テレビ周りには物をほとんど置いていません。できる限りテレビ台の中に収納しています。
ポイント①かさばるDVDやゲーム類の収納を見直す
左が処分したケース。右が収納したホルダー。この差を見ればどれだけケースがかさばるか一目瞭然です
テレビ台の中はすでに物がパンパンに入っていて、これ以上収納できないと思っているなら、ぜひDVDやゲームソフトのケースを処分してみてください。このケース、実はテレビ周りのかさばる代表選手なんです。私はどうしても残したいケース以外は処分し、中身だけを無印良品のポリプロピレンCD・DVDホルダーに収納しています。かさばるケースがなくなるだけで、収納力は何十倍にも増えます。
ポイント➁掃除道具はテレビになじむ色を選び、近くに置く
同系色で、裏にこそっと置いておけば目立ちません
物を置かないといっても例外はあります。例えばテレビ周りはほこりがたまりやすい場所。黒いテレビはほこりが目立ちやすいので、近くに手軽な掃除道具を置いておくと便利です。すぐに手に取れるように出しておくのがおすすめですが、このときに気をつけたいのが道具の色。テレビの色と同系色かなじむ色を選ぶと、悪目立ちせず、視覚的にもすっきりします。
我が家では、テレビ裏に黒のハンディクリーナーを置いていますが、視覚的にも邪魔にならず、気がついたときにササッと掃除ができるので、いつもきれいな状態を保てています。
ポイント③ノートパソコンやタブレット類はテレビ台に収納
ノートパソコンやタブレット類の収納場所に困っているなら、テレビ台に収納しておくのもいいと思います。ですが、テレビ台の引き出しや棚にパソコンなどをそのまま置いてしまうと、スペースが無駄になりがち。しかも、ついついその上に書類などを積み重ねてしまい、ミルフィーユ状態になる……なんてことも。こんな事態を防止するためには、無印良品のアクリルスタンドなどを使って、立てて収納するのがおすすめです。立てることで上に物を置くこともなくなり、スペースも有効活用できます。
05| まとめ
片づけの意欲が上がるこの季節に “自分のベース”であるおうちを整えてみてください。きっと日々のモチベーションアップにもつながります。
家具の配置を変えられるなら、変えてみるのも一つです。いつもの景色をがらりと変えたり、すっきりさせたりするだけで、違う家に引っ越してきた気分になるくらい、ワクワクした気持ちになれます。
部屋が整えば、頭も心も整うもの。ぜひこのタイミングで片付けにチャレンジして、気持ちよく一年のスタートを切ってくださいね。