全5回にわたってお送りしてきたラブリコ特集の最終回は、このパーツブランドを考案した平安伸銅工業3代目社長の竹内香予子さんのインタビューと、竹内さんがご自宅で実践しているラブリコの活用術をお届けします。
ライター:鈴城久理子
CONTENTS
01| 竹内さんが教える、ラブリコの魅力とは?
Q1.ラブリコはどんなふうに誕生したのでしょうか?
A1.自分の住まいをDIYで整えたいと思ったのがきっかけです
「DCM DIY place」のラブリココーナーで、熱く想いを語ってくれる竹内さん
――2015年につっぱり棒の業界トップシェアメーカー「平安伸銅工業」の三代目社長に就任。つっぱり棒博士として、また整理収納アドバイザーとして各方面で活躍している竹内さんが新たなパーツブランド、ラブリコを立ち上げたのは2016年のこと。そのきっかけは、自分の暮らしを快適にしたい、という想いからだったそう。
「結婚して自分たちの住まいを整えたいと思ったときに、既製品の家具やパーツでは物足りないと実感したんです。もともとつっぱり棒というノウハウがあったので、それを生かして、理想的な収納を実現できる使い勝手のよい商品を作りたいと考えました。DIYに慣れていない方や女性でも手軽に作れて、また安全面でも確かなものを目指しました」。
Q2.ラブリコのよさってどんなところでしょうか?
A2.造り付けのようなオンリーワンの収納を実現できることですね
ホームセンターの展示コーナーは竹内さんのアイデアをもとに構成されることも多いそう
「DIYといってもゼロから作る必要はなく、例えばプラモデルのような感覚で組み立てていくだけの設計にしています。壁を傷付けることなくしっかりと固定できるので賃貸物件にもぴったりですし、コスト的にも工程的にも気軽に理想の形を実現できるんです。サイズや色なども自由に選べるので、オーダーメイドのようなオンリーワンの収納やインテリアを楽しんでいただきたいですね」。
Q3.作りたいものを上手に形にするコツってありますか?
A3.使用事例を参考にしながらイメージを固めるといいですよ
自身の暮らしの体験から生まれた商品だからこそ、使い勝手も抜群
「どんなものを作りたいか、最初に完成形をイメージするのがポイントです。SNSで使用事例がたくさん紹介されていますので、参考にしながらイメージを固めていくといいですよ。その上で、どのパーツを組み合わせるかを考えて選びましょう。購入前に取り付ける場所のサイズを測って、簡単な完成形のスケッチと必要なパーツのリストを用意すると選びやすくなります。選ぶ際に何か困ったり、悩んでしまったら、売り場のスタッフを頼ってみてください。ホームセンターなどのワークショップに参加してみるのもおすすめです。一度オリジナルのものを作ってみるとリピートしたくなりますから、ぜひ体験してみてくださいね」。
02| 竹内さん宅のラブリコ活用術拝見!
リビング編
専門の業者に頼ることなくテレビを取り付けられるのもうれしいポイント
現在は、賃貸マンションでご主人とお子さんの3人暮らしをしている竹内さん。家のあちこちでラブリコを活用中。テレビのあるリビングで活躍しているのは「2×4強力 突ぱりキャップ」です。
「テレビを壁付けにするとなると、通常なら大がかりな工事が必要になりますが、このパーツを使えば自分で取り付けられるので、専門業者に依頼する必要がありません。天井や床への負担も最小限におさえられますし、とてもおすすめですよ」。
使ったラブリコはコレ!
・2×4 強力突ぱりキャップ オフホワイト
・テレビハンガー
出窓編
出窓のような小さいスペースもしっかりディスプレイに活用中
「窓枠などのちょっとした隙間やデッドスペースになりやすい場所でも、ジャストサイズの飾り棚を手に入れることができます。インテリアや好みに合わせてパーツの色や素材、デザインを選ぶことで、お気に入りのコーナーになりますよ。また柱の色も自由に塗り替えられるので、まさにオンリーワンの棚に仕上がります」。
使ったラブリコはコレ!
・1×4 アジャスター アイアン マットホワイト
・シェルフサポート アイアン マットホワイト
窓辺編
窓辺の狭い壁を利用して掃除機や充電装置を壁付けに
「柱を1本立てるだけでスティック掃除機と充電装置を一緒に掛けておけるので、とても重宝しています。もちろん壁を傷付ける心配もありません。キッチンに近いので、柱をワックスで塗装し、パーツはブロンズを選んで壁面収納と色を合わせています」。
使ったラブリコはコレ!
・2×4 アジャスター ブロンズ
キッチン編
キッチンの壁面を利用してジャストサイズの収納スペースを確保
「壁の色に合わせて柱を白く塗装することで、造作棚のような収納スペースを実現しました。壁を傷付けることもなく、原状回復もOKなので、わが家のような賃貸マンションにはぴったり。既製品では得られないこだわりの見た目と、ジャストサイズのキッチン収納を手にすることができるんです」。
使ったラブリコはコレ!
・2×4 アジャスター アイアン マットホワイト
洗面所編
狭い場所でも収納力抜群の棚を設置することができる
「この棚は前の家でも使っていて、引っ越しの際にこのスペースに合わせて柱の高さや棚板の幅を調節して再利用しました。ライフスタイルに合わせて手軽に組み替えたり、移動することができるのはもちろん、どこで使ってもジャストサイズになるのがラブリコの魅力ですね。狭い場所でも天井と床の空間を最大限に利用できるので、空間効率のよい収納を手にすることができるんですよ」。
使ったラブリコはコレ!
・2×4 アジャスター オフホワイト
・2×4 棚受シングル オフホワイト
平安伸銅工業 代表取締役 竹内香予子さん
1982年兵庫県生まれ。新聞記者を経て、2015年「平安伸銅工業」の社長に就任。整理収納アドバイザーのほか、つっぱり防災士としても活動。テレビや雑誌、書籍など多方面で活躍中。
平安伸銅工業
お問い合わせ先:https://www.heianshindo.co.jp/
03| まとめ
全5回を通してお届けしたラブリコ特集、いかがでしたか? 私のような初心者でも無理なく設置することができ、DIYが苦手な人にもぴったりのすぐれものです。「収納を見直したい」「暮らしをもっと快適にしたい」と考えているみなさん、この機会にぜひ試してみてくださいね。
この記事を書いた人
鈴城久理子 ライター
雑貨紹介や料理、インテリアなど暮らし系の記事を中心に執筆することが多いライター。ただいまメダ活実践中。