世代を問わず大人気のワゴン収納。もちろん私も大好きです。
ワゴン収納の一番の魅力は、どんな間取りでも置けるところ。家が広くても狭くても、気軽にチャレンジすることができます。さらに、物を取り出しやすく戻しやすいというメリットもあります。
今回は、家事効率が激変する、最高に使いやすいワゴン収納活用術をお届けいたします。
CONTENTS
01| ワゴンに名前をつけよう
ワゴン収納は始める前に使い道を明確にすること
ワゴン収納を始める前に絶対にしてほしいことがあります。
それは、ワゴンに「名前」をつけること。
名前といっても「ポチ」「タマ」といった愛称ではなく(愛称をつけてももちろんOK!)使用用途がすぐにわかるような名前です。
理由は、ワゴンの使い道を明確にするため。ワゴンを買ったものの何を置いていいのかわからない。ついつい適当に物を置いてしまってかえって散らかってしまう。そんな風に、せっかくワゴンを持っていても上手く活用しきれない人もいるのではないでしょうか。そんな人も、まずはワゴンに名前をつけてみてください。
例えば…
- 家事ワゴン
- 洗濯ワゴン
- 身支度ワゴン
- 文房具ワゴン
- ごはんワゴン
- 赤ちゃんワゴン
- キッズワゴン
- ちょい置きワゴン
- テーブル横ワゴン
このように、ワゴンの用途がすぐにわかる名前をつけてみましょう。これが、ワゴン収納を上手に活用するための秘訣です。名前をつけると、余計なものを置かなくなるという心理的な要素もあります。
02| おすすめのワゴン活用術
我が家の「家事ワゴン」。収納ケースなども活用して、より使い勝手をアップ
私がおすすめしたい3つのワゴン収納をご紹介します。
①家事ワゴン
我が家の「家事ワゴン」には、ベランダ周りで使うものを集結させています。洗濯物を干す作業は、ワゴンに入っているものだけで完結する仕組みになっています。
上段には、ハンガー、パンツハンガー、キッズハンガーを収納。無印良品のポリプロピレンスタンドファイルボックスを2つ、ワイドのサイズを1つ使って仕分けています。中段にはベランダや窓周りで使用する掃除道具、下段にはイケアのスクッブ6点セットの中サイズを1つと小サイズを2つ縦に並べて、布団ばさみ、靴ハンガー、ネットハンガーなどを収納。中サイズにニトリの布団ばさみがシンデレラフィット(このうえなくぴったりと合うこと)して気持ちがいいです。
くるりと回すと反対側はこんな感じ。ピンチハンガーはフックを使って掛けています
ワゴン収納のよいところは、360度収納できるところ。フックやワイヤークリップなどを活用すれば収納力がさらにアップします。ピンチハンガーや掃除道具なども引っ掛けたり、フックにビニール袋を掛けて簡易ゴミ箱にするのもいいですね。
イケアの「ロースフルト」を使用した、子どもが使いやすい我が家の文房具ワゴン
➁文房具ワゴン
文房具を収納するのにもワゴンはぴったりです。ついつい置きっぱなしにしてしまいがちな文房具。使いたいときに見つからない、「はさみはどこ?」「のりがないんだけど……」と家中を捜索したりしていませんか?
文房具収納にもぴったりなワゴン。あちこちに置きがちな文房具の行方不明防止にも
文房具がダイニングテーブルなどに出しっぱなしになっていると、散らかって見えるうえに、さらに散らかりが派生し、隣に書類や郵便物などが積み重なっていく光景が想像できます。引き出しやボックスから文房具を出してテーブルに持ってくるのではなく、文房具ワゴンをテーブルのそばに持ってきて作業をすれば、散らかることはありません。
ワゴンによっては、専用のフタが売られています
別売りで購入できるフタを使えば、机の代わりにもなる「お仕事ワゴン」に。上段には文房具を入れて、中段を抜いて下段に高さのある本やノートなどを収納するのもおすすめです。
また、フックを使ってカバーに入れたボックスティッシュを引っ掛けたり、イケアのボックスをプラスして鉛筆立てにしたりすれば、ワゴンを360度使い切れます。この文房具ワゴンがあれば、テーブルの上も周りもきっとスッキリしますよ。
そばにはいつも「赤ちゃんワゴン」がありました
➂赤ちゃんワゴン
私がワゴン収納に魅了されたのは、「赤ちゃんワゴン」を作ったのがきっかけ。本当に使っているものだけを厳選して収納し、赤ちゃんが過ごす場所に置いて家族の誰が使ってもわかりやすい仕組みを作りました。
使いやすいのが一番。一時的に隠さないといけないときはすぐに移動できるのも便利です
一番取り出しやすい上段には、おむつやおしりふき、アルコールなど使用頻度の一番高いものを入れましょう。子どもの成長にあわせて収納方法を見直し、変えていくのも大事なポイントです。大変な育児の中でも、我が家は何度もこの赤ちゃんワゴンに助けられました。
役目を終えたらまた新たな使い道があるのもワゴンのいいところです。
番外編「準備ワゴン」
お出かけに必要なものだけを集めた「準備ワゴン」
収納とはすこし話がずれますが、翌日の準備はもちろん、少し先の予定に必要なものだけを集めていく「準備ワゴン」があると便利です。キャンプやピクニックなど、荷物が多いときの忘れ物防止にもなります。
03| おすすめのワゴン
いまは、多くのメーカーからスチールワゴン、キッチンワゴンといったような名前でさまざまなタイプのワゴンが売られています。サイズや種類、色など、ぜひご自身の好みや使い勝手に合わせて選んでみてください。
なかでも代表的なのが、イケア、山善、ニトリのワゴン。その魅力をご紹介します。
イケアの大人気ワゴン。ブルーが「ロースコグ」、ホワイトが「ロースフルト」
イケア「ロースコグ」と「ロースフルト」
イケアのワゴンは、北欧らしいおしゃれなカラーで、ワゴンといえばコレ! というほどの大人気の商品です。定番サイズが「ロースコグ」、小さめサイズが「ロースフルト」。小物入れやフタとしても使えるまな板などオプションで小物などもあり、オリジナルのワゴンが作れます。組み立てには付属されている工具が必要ですが、支柱が2本あるので安定していて、重たいものをのせてもグラグラしません。高さを変えられるのは中段だけですが、調節すれば下段に高さのある本や書類も入ります。
通常のものよりコンパクトなサイズが魅力の「スリムトローリー」
山善「バスケットトローリー」シリーズ
山善のワゴンは、工具を使わず簡単に組み立てられ、高さ調節もすぐにできるのが魅力です。上段をつけないこともできるので、下段と中段だけで使用することもできます。ただし、支柱は1本なので上段に重いものをのせると不安定になる可能性も。どのワゴンもそうですが、重量があるものはできるだけ下段に置くことをおすすめします。
クローゼットの隙間にもすっぽり収まる
写真は私が愛用している「スリムトローリー」。ほかではあまり見かけないコンパクトでスリムなタイプです。クローゼットやキッチンの隙間などにもすっぽり入ります。私はまだ使用したことがないですが、ハンガーラックとワゴン収納が一体化した「トローリーハンガー」という商品もありました。
ニトリ「高さ調節ができるスチールワゴン トロリ」
ニトリのワゴンは、キャスターにストッパーがついているのが特徴。カラバリが豊富なので、カラフルな色を選びたい人にもおすすめです。何より魅力なのは、Nインボックスや収納トレーなど、ニトリの収納グッズがフィットするように作られていること。整理整頓にもぴったりです。
04| まとめ
ワゴン収納の使いやすさは人それぞれ。私もライフステージに合わせて、その時々の暮らしが楽になるようにワゴンもアップデートしながら活用しています。
ワゴン収納は、定期的に見直すことも大切です。本当に「今」使っているものなのかを確認してみてください。使っているものと使わないものが混在しているワゴンは本当に使いやすいワゴン収納とはいえません。
・用途を決めて本当に使うものだけを収納すること。
・ワゴンの置き場所は、必ず使う場所のすぐ近くに置くこと。
これが最強に使いやすいワゴン収納にするコツです。
ぜひ、あなただけのオリジナルなワゴン収納を見つけてくださいね!