公開日: 2023.09.29 最終更新日: 2023.10.26

【NANAKO流お片づけ】ときめく“魅せる収納”を極めて、心も整える。

【NANAKO流お片づけ】ときめく“魅せる収納”を極めて、心も整える。

見せながら、収納する“魅せる収納”

つらかったマスク生活から少しずつ元の暮らしを取り戻している今日この頃。誰かを自宅に招き、楽しいひとときを過ごす機会も増えてきたのではないでしょうか。

自信をもって家に「上がってください」と言うためには、少しのお片づけアイデアとおもてなしの心が大切だと私は考えます。その方法の一つとしておすすめしたいのが“魅せる収納”です。

“魅せる収納”は、見せながら(見えるように)収納するということでもありますが、私が考える“魅せる収納”は、自分の心がときめいて、ワクワクする収納のこと。いつもの収納とは違い、特別な空間づくりでもあるので、見せることを前提に映えも意識しながら収納を考えるのがポイントです。

今回は、賃貸でもできる“魅せる収納”をご紹介しますので、ぜひチャレンジしてみてください。

整理収納アドバイザー:NANAKO

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01| 一か所だけ壁紙を変えてみよう!

娘と一緒に楽しく塗った、ピンクの壁。パッと空間が明るくなります 娘と一緒に楽しく塗った、ピンクの壁。パッと空間が明るくなります

壁紙はどんな収納グッズより、魅せるスペースを一気につくり上げてくれる最高のアイテムです。インテリアに合わせながら好きな色や柄を選べば、あっという間に最高のお部屋に大変身! そして、壁紙を貼ったり、色をかえたりした壁の前をディスプレイスペースにしてみてください。いつもの収納が、ちょっとおしゃれなお店のようになり、整えたくなってしまうはず。

今は、賃貸でも原状復帰できる、はがせるタイプのシールになっている壁紙やウォールステッカーもたくさん売られています。「壁紙 賃貸 はがせる」「ウォールステッカー 賃貸」などで検索すれば様々な商品がヒットしますし、インテリアショップなどでも見かけることが多いです。我が家は持ち家ですが、壁紙の色を変えたり、ウォールステッカーを貼ったり、思い切って壁にペンキを塗ったりして楽しんでいます。

トイレは落ち着いた深いブルーをチョイス。最初にチャレンジするのにちょうどいい空間です トイレは落ち着いた深いブルーをチョイス。最初にチャレンジするのにちょうどいい空間です

大きな部分はちょっと勇気がいるという方は、まずはお部屋の壁のどこか一か所や、トイレや洗面所といった狭いスペースなどでトライしてみてください。

家具やものを増やさずに行えるのもおすすめポイント。壁の色を変えるだけで、新しい家のような雰囲気になり、リフレッシュにもなります。

※注意※
賃貸の場合は、必ず壁紙を貼る前に下地のチェックをお忘れなく。素材によっては、原状復帰が難しい場合もあるので、ご注意ください。

02| 壁に付ける家具にトライ!

ホームセンターで購入した木材に色を塗って、突っ張り棒の容量で設置できるパーツを組み合わせた棚 ホームセンターで購入した木材に色を塗って、突っ張り棒の容量で設置できるパーツを組み合わせた棚

壁紙より実践しやすいのが、壁に取り付ける棚を使ったディスプレイ収納です。「壁を制する者は収納を制する! 」は、NANAKO流収納術の一つ。日本の住宅事情は面積的にどうしても厳しく、特に都心部は最低限生活に必要な物を置くスペースを確保することが難しいこともありますが、この壁を使った収納をマスターすれば、限られた空間を最大限に有効活用でき、収納力もぐっとアップします。

誰でも簡単に壁面収納が叶えられる、おすすめのアイテムをご紹介します。

ショップのような、コレクション棚が完成! ショップのような、コレクション棚が完成!

2×4の木材を使った簡単DIY

ホームセンターに行けば、すべての材料はもちろん、カットもすべてお任せでお願いできます。本当に便利な時代です。DIYが苦手でも、ラブリコなど2×4の木材に取り付けるだけで、簡単に壁面収納ができるパーツアイテムも充実しています。取り付けたい部分のサイズを計ってからぜひ出かけてみてください。

こんな大きなものも取り付けられます こんな大きなものも取り付けられます

木材とパーツを組み合わせて作る棚は、大型の家具を買わなくてすむのが大きなメリットです。部屋の使い方やレイアウトを変えたいときは簡単に移動でき、処分する手間や金額も大きく抑えられます。また、壁にダメージを与えることなく設置できるのは魅力ですね。

Instagramでも大きな反響があった、壁に付けられる家具とウォールステッカーを組み合わせた本棚ツリー Instagramでも大きな反響があった、壁に付けられる家具とウォールステッカーを組み合わせた本棚ツリー

無印良品の「壁に付けられる家具」シリーズ

DIYが苦手でも、本当に気軽に取り付けできる大人気のアイテム。よく使う小物を置いたり、飾り棚にしたり、“魅せる収納”には欠かせません。壁に少しだけ穴はあきますが、細い画鋲程度なので修復はとても簡単です。私が愛用している棚タイプ以外にもボックス型やハンガータイプなどもあるので、飾りたいもの、収納したいものに合わせて選んでみてください。

我が家自慢の本のツリーは、クリスマスにはクリスマスの絵本など、季節やイベントに合わせて、本を入れ替えて楽しんでいます。

03| 収納グッズの色や素材を統一してみよう

収納ボックスは白で統一。バラバラなメーカーのものでも同じ色であれば整って見えます 収納ボックスは白で統一。バラバラなメーカーのものでも同じ色であれば整って見えます

インテリアを考える上で、色と素材はとても重要です。お片づけの観点からも、色と素材がバラバラだと、それだけで散らかって見えるという法則があります。特に色は統一すると、目からの情報が少なくなり、すっきりと感じられます。パッと扉を開けたときにも整って見えるので、お客様の前で何かを取り出すことがあっても大丈夫。

収納ボックスの中身が多少ごちゃついていても、色が統一されていればすっきり 収納ボックスの中身が多少ごちゃついていても、色が統一されていればすっきり

“魅せる収納”は自分の心がキラキラときめくような収納にすることがゴールなので、色や素材は意識しつつ、自分が本当に好きな収納グッズを探して統一してもいいと思います。ただし、むやみやたらに収納グッズを増やすのではなく、購入するときはきちんと用途は決めておきましょう。ルールは、ワンジャンル・ワンボックス。一つのボックスには、一つのジャンルのものだけを入れる。そして中身が分かるようにラベルを付ける。これは散らからないための鉄則です。

04| “魅せる収納”は暮らしが楽になる仕組み

眺めているだけでときめくような、お気に入りのスペースをつくるだけで自己肯定感がアップ 眺めているだけでときめくような、お気に入りのスペースをつくるだけで自己肯定感がアップ

大げさかもしれませんが、“魅せる収納”は、好きな洋服を着たりお気に入りの靴を履いたりして自分のテンションを上げるように、人生をちょっと豊かにしてくれると思っています。

家中きれいじゃなくたっていいんです! パワースポットのようなお気に入りの場所が一か所でもあれば、自己肯定感がアップします。いろいろなことに前向きになれるきっかけを与えてくれるかもしれません。散らかり切った家を一気に片づけようとすると挫折してしまいます。まずは自分がワクワクすることからはじめてみる。という意味でも“魅せる収納”はおすすめです。

誰が見てもどこに何が入っているか一目で分かるように、引き出しの中もディスプレイ 誰が見てもどこに何が入っているか一目で分かるように、引き出しの中もディスプレイ

部屋が片づかないのは、「暮らしで何を大切にしているのか」「何を大切にしたいか」を、自分自身が理解していないのが原因かもしれません。自分にとって一番大切にしたい「もの」や「こと」はなんだろう。それをもっと大切にするためには、自分はどうしたらよいのだろう。精神論のように思えますが、実はそれを突き詰めれば、苦手だと思っている片づけを克服できると私は思っています。

無駄を省き、家中のものをすべてベストアイテムにするとより家が好きになります 無駄を省き、家中のものをすべてベストアイテムにするとより家が好きになります

私が一番大切にしたいことは、「笑顔でいられる穏やかな時間」です。時間に余裕がないと心に余裕がなくなり、いつもの笑顔や元気な私がどこかへいってしまうことも……。でも、それは家族が一番悲しむことなので、私は絶対に時間に余裕を持った「余白(ゆとり)のある暮らし」をしたいと常々思っています。子どもにも小さい頃から、「やるべきことを先に終わらせて、あとはゆっくりタイム」。と口癖のように言ってきました。

時間は間違いなく有限なので、余裕を持たせるって実は結構大変です。だから時間を有効的に使えて、暮らしが楽になる仕組みを家中に散りばめています。整理整頓された空間もその仕組みの一つ。家の中に無駄な「もの」が多くなれば、その分必ず手間がかかり、「もの」がどこにあるのか探す時間は余裕をうばいます。暮らしにゆとりをもたらすためにも、家の中が整っていることはとても重要なのです。

“魅せる収納”は、暮らしが楽になる仕組みでもあり、ワクワクやときめきという心のゆとりをもたらしてくれる、一石二鳥の収納方法です。

自分の安全基地でもある部屋は、心ととても深い関わりがあります。部屋や暮らし方から受ける自分への影響力ははかり知れません。自分で思っている以上に、暮らす空間は大事にすべきなのです。片づけが苦手だ! と感じている方こそ“魅せる収納”にチャレンジしてみてください。そして、片づけることへのワクワクやときめきを味わってみてくださいね。

NANAKO

この記事を書いた人

NANAKO 整理収納アドバイザー

夫と7歳の子どもと3人暮らし。前職は外資系アパレルにて10年勤務。インスタグラムの収納ネタが話題となり、TVや雑誌メディアに出演中。住宅メーカーとの収納コラボや監修も行う。

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