マドリーム“自分らしさ”をデザインする暮らしスタイルマガジン

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外でリフレッシュ!アウトドアが身近な街

Point1
山、森林、川、湖、海といった豊かな自然は、生活のなかにアウトドアを身近にする上で必ずあってほしいもの。登山、森林浴、植物観察、サイクリング、ランニングなど、自然とともに贅沢な時間を過ごせます。

Point2
キャンプ場やバーベキュー場、釣り掘、大きな公園などの整備された施設・環境が充実していると、初心者でも気軽にアウトドアを満喫できます。バリエーションがあればあるほど、楽しめる幅も広いです。

Point3
仕事や生活との両立を考えて、電車でも車でも自分のメインの交通手段に合ったアクセス状況を確認しましょう。住んでいる街から離れたアウトドアスポットに遠征するときも、交通の利便性がよい方が動きやすいです。

外でリフレッシュ!アウトドアが身近な街

外でリフレッシュ!アウトドアが身近な街

外でリフレッシュ!アウトドアが身近な街

外でリフレッシュ!アウトドアが身近な街

外でリフレッシュ!アウトドアが身近な街

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外でリフレッシュ!アウトドアが身近な街

持っててよかったわたしの愛用品

PROFILE

鈴木優香さん
山岳収集家

大学院修了後、商品デザイナーとしてアウトドアメーカーに勤務。2016年より、山で見た景色をハンカチに仕立ててゆくプロジェクト「MOUNTAIN COLLECTOR」をスタート。現在は山と旅をライフワークとしながら、写真・デザイン・執筆などを通して表現活動を続ける。
https://mountaincollector.com

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 公私の隔てなく山や旅をライフワークにしている私が自宅でも愛用しているのが、「スノーピーク」のホットサンドクッカーです。8年ほど前に、焚き火で使うキャンプ用として購入しましたが、今も現役で頑張ってくれています。持ち手が畳めてコンパクトに持ち運べるし、とにかく丈夫で頼りがいがあるんです。お値段は8000円ほどと他のブランドに比べて安くはなかったのですが、使い込むほどにいい買い物だったと実感しますね。自宅では朝食として食べるホットサンドを焼くことが多いですが、アウトドアシーンではアイデア次第で活躍の幅が広がります。先日、山で肉まんを焼いてみたところ、表面がカリッとして香ばしく仕上がりました。写真はその時のものですが、すごく火が通りやすくて簡単で美味しいので、本当にオススメです!

持っててよかったわたしの愛用品

PROFILE

二井林美沙さん
イデアインターナショナル
BRUNOプロモーション部 BRUNO広報

家電、オーガニックコスメ、トラベルグッズなどのオリジナルブランドを取り扱う『BRUNO』のプロモーション部に所属。ライフスタイルブランド「BRUNO」の広報を担当し、食やインテリアなど暮らしの情報に精通する。

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 最近は自宅でのリモートワークが増え、リフレッシュのためにコーヒーをよく飲むようになりました。そのうち、自分で豆から挽いてみようと思いはじめ、「BRUNO」のミル付きコーヒーメーカーに行き着いたんです。キュートなルックスがインテリアとしてもぴったりで、ビギナーでも扱いやすい全自動式。豆を入れてボタンを押すだけでOKです。豆の粗さを5段階で調整できるので、その日の気分によって香りを楽しめるのもいいですね。充電式のコンパクトサイズなので、おうちに限らず外でも気軽に使えます。天気のよい日にふらっとベランダへ連れて行けば、自宅にいながらちょっとしたアウトドア気分に。挽き立てのいい香りに包まれると、いつもの時間が特別に感じられますよ。

世界の名作住宅

PROFILE

中山繁信 Shigenobu Nakayama
建築家。1942年栃木県生まれ。法政大学工学部建築学科卒。法政大学大学院建設工学科修士課程修了。宮脇檀建築研究室、工学院大学建築学科伊藤ていじ研究室助手を経て中山繁信設計室(現T.E.S.S.計画研究所)開設。2000年~2010年工学院大学建築学科教授。工学院大学建築学科非常勤講師、法政大学建築学科非常勤講師。主な著書に「図解 世界の名作住宅」(2018年、エクスナレッジ)、「窓がわかる本」(2016年、学芸出版社)など。

 「シーランチ・コンドミニアム」は、西海岸カリフォルニア州ソノマ郡、サンフランシスコから約160kmの、太平洋を望む荒涼とした牧草地の断崖の上に張り付く名作住宅です。シーランチとは、直訳すると海の牧場という意味で、太平洋の断崖に沿った約10マイルの細長い土地を開発するプロジェクトのこと。シーランチ・コンドミニアムは、シーランチにおける最初の共同住宅でした。海沿いの牧草地を買った不動産開発業者のアル・ボークは、環境を保護しつつ住宅開発を進めるため、景観設計家のハルプリンにシーランチの生態系や天候を約1年にわたって調査させています。この調査を元に、チャールズ・ムーアと仲間たちのユニットMLTWは、自然と融合する建物を設計しました。
 MLTWは昔からこの牧草地にあった納屋から着想を得て、軒(のき)や樋(とい)を省いた斜め屋根で、10戸のユニットで中庭を囲む、地形に沿った共同住宅を設計します。建築材料は、周辺に育つレッドウッド(杉の仲間)を使うこととしました。軒や樋を無くし、斜め屋根としたのは、太平洋から吹き付ける潮風を受け流すためです。出っ張りがなく、地形の傾斜に沿って斜めになっているため、その姿は遠方から見るとまるで崖の岩のよう。北西からの湿った風に晒された木材の風合いも風情があります。また、海に面した窓は全てはめ殺し。風に飛ばされることがないようにされています。

 素朴な外観とはうって変わり、内装は遊び心のあるデザインになっています。約90平米ほどの1戸のユニットは、シンプルな四角い空間に大きな家具(ジャイアント・ファニチャー)を置いたような構成です。ジャイアント・ファニチャーの中にキッチンや洗面所、浴室、ベッドを組み込んで、大きな箱の中に小さな箱を詰め込んだような、快適で活動的な空間を創り出しています。
 キッチンの壁タイルは紅白と白黒の大きな格子模様。4本の柱の上のスペースに置かれた寝室のベッドには可動式のテントが掛かっていて、家の中にいながらアウトドアの雰囲気を楽しむこともできます。さらに、全てのユニットには断崖と海を据え付けのソファから望める大きな窓「ベイ・ウィンドウ」が設けられています。ベイ・ウィンドウは、このコンドミニアムが真正面から厳しい自然に立ち向かいつつ、共存していることを示す特等席です。
 チャールズ・ムーアはシーランチ・コンドミニアムの設計が高く評価され、後にアメリカ合衆国建築顧問にまで昇り詰めます。ムーア自身もコンドミニアムの1戸(ルーム9)を別荘として保有していました。建物の立つ場所の文脈を理解し、適合する設計を手掛けてきたムーアにとっても、シーランチ・コンドミニアムは特別だったのでしょう。

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