にぎやかな都市と落ち着いた住宅地の両面をあわせ持つ街・豊島区の住みやすさや治安は？

豊島区は、面積13.01平方km、人口302,098人（2020年の国勢調査による）。池袋のイメージが強いですが、元気な商店街で知られる巣鴨、学習院大学や目白庭園を有する落ち着いた住宅地・目白、「トキワ荘マンガミュージアム」を中心に漫画文化を発信する南長崎、鬼子母神堂や緑豊かな雑司ヶ谷霊園がある雑司ヶ谷など、都市のにぎわいと歴史、文化、自然のすべての要素が揃う街です。ソメイヨシノ発祥の地でもあり、駒込の「染井霊園」や面影橋からの神田川沿いなどは、桜の名所として知られています。

としまみどりの防災公園（IKE・SUNPARK）
提供：豊島区立としまみどりの防災公園

豊島区のコンセプトは、「まち全体が舞台の誰もが主役になれる劇場都市」。文化を基軸とした「国際アート・カルチャー都市構想」のもと、安全・安心な人間優先の都市づくり、市民が世界の多様な音楽や芸術に触れ、また発信できる都市づくりを進めています。そんな取り組みの一環として、2020年には東池袋に「としまみどりの防災公園(IKE・SUNPARK)」が開園。週末にはファーマーズマートも開催され、さまざまな人をつなぐ場所となっています。

池袋駅東口の様子

豊島区の中心駅は、JR、東武、西武、東京メトロの4線が乗り入れるターミナル駅・池袋。JRは山手線、埼京線、湘南新宿ラインの3線、東京メトロは丸の内線、副都心線、有楽町線が乗り入れており、23区内の主要駅や横浜、大宮などに、乗り換えなしでアクセスできます。主要駅までの所要時間は、新宿まで約5分、渋谷まで約11分、東京まで約17分、横浜まで約40分などとなっています。

池袋駅周辺は、西武百貨店、東武百貨店、家電量販店、パルコ、ドン・キホーテなどが集まる、都内有数の買い物スポット。東口から徒歩10分ほどの所には、ショッピングモールとその他さまざまな施設が入った「サンシャインシティ」があります。また街なかには、レストラン・カフェから居酒屋、ラーメン店まで飲食店がひしめき、食事に困ることもありません。

池袋駅西口周辺の様子

池袋駅周辺は、西武百貨店、東武百貨店、家電量販店、パルコ、ドン・キホーテなどが集まる、都内有数の買い物スポット。東口から徒歩10分ほどの所には、ショッピングモールとその他さまざまな施設が入った「サンシャインシティ」があり、街なかにはレストラン・カフェから居酒屋、ラーメン店まで飲食店がひしめき、食事に困ることもありません。

池袋駅西口側には立教大学があるほか、野外劇場「グローバルリングシアター」を中心とした池袋西口公園や東京芸術劇場があり、さまざまなイベントやコンサート・オペラ等の上演が行われています。

池袋西口公園

警視庁が発表している「市区町丁別、罪種別及び手口別認知件数」によると、2020年の東京23区内での犯罪認知件数は合計61,998件。そのうち豊島区は3,193件で、23区の中では、多い方から数えて8番目でした。内訳は、窃盗が約64％、詐欺を含む「その他」が約22％、暴行や傷害などの粗暴犯が約9％、侵入窃盗が約3%などで、ほぼ23区の平均に近い割合です。

犯罪の発生場所を区内の地域別でみると、池袋駅周辺が最も多く、1/3～半数程度を占めています。住宅地においては、区内でさほど大きな治安環境の差は見られないようです。

大規模な商業施設だけでなく、体験施設や庭園、歴史のある商店街など、さまざまなお出かけスポットがあるのが豊島区の魅力。一度は行ってみたい、４つのスポットをご紹介します。

2020年7月に旧区庁舎跡地にオープンした大規模複合施設。地上33階建てのオフィスビル「Hareza Tower」、「東京建物 Brillia HALL」、「としま区民センター」と中池袋公園の4つのエリアからなっています。約1,300人が歌舞伎やミュージカルを鑑賞できる多目的ホールを筆頭に、アニメ・音楽・ゲームなどの最先端コンテンツを発信するための未来型ライブ劇場、インターネットネット放送用のスタジオ、劇場空間など、8つの劇場を完備。豊島区がかかげる「国際アート・カルチャー都市」のシンボルであり、芸術・文化を鑑賞する拠点、多様な文化・芸術を世界に発信する拠点として、多くの人々に利用されています。

JR目白駅から徒歩約5分の閑静な住宅地にあり、豊かな自然と文化が息づく区立庭園。池の周囲を歩きながら楽しめる「池泉回遊式」の日本庭園で、春はシダレザクラや池で遊ぶカルガモたち、夏は木々の緑、秋は紅葉など、四季折々の風情を楽しめます。池の南側に建つ、木造瓦葺平屋建ての数寄屋建築「赤鳥庵」は、室町時代から茶室の建造に使われてきた「北山杉」で造られたもの。ここから庭園を一望できるほか、事前に申込みをすることで、茶道や華道、句会などの趣味の集まりや発表会などにも利用できます（有料）。

11月下旬～12月上旬には、期間限定の夜間ライトアップイベントも開催。イベント中だけは入園料がかかりますが、昼間とはまた違った庭園の姿を楽しめます。
※ライトアップイベントの開催時期は、公式サイトのお知らせ等でご確認ください。

サンシャインシティ ワールドインポートマートビルの屋上にある水族館。屋外エリアは、まるで都会の空を泳いでいるようなペンギンたちが見られる「天空のペンギン」、サンシャイン60ビルを背景に泳ぐアシカを下から眺められる「サンシャインアクアリング」、コツメカワウソ家族の暮らしを間近で観察できる「カワウソたちの水辺」など、こだわりのユニークな展示がいっぱいです。

建物内は、本館1階が「大海の旅」、2階が「水辺の旅」をコンセプトとした展示。南国の海をイメージした大水槽を悠々と泳ぐエイや、マングローブの森に生息する魚たち、そして暗い海を模した巨大水槽をふわりふわりと舞う幻想的なクラゲたちなどを見ることができます。

「おばあちゃんの原宿」として知られる、にぎやかな商店街。昔は旧中山道の街道筋として栄えたところで、1891年に「とげぬき地蔵尊 高岩寺」が下谷からこの地に移転してきたのちは、商業の街・信仰の街として発展してきました。全長約780mの通りに並ぶ店舗は約200軒。特に塩大福や、地蔵最中、シベリアロール、大学芋といった和のスイーツが充実しており、ついあれもこれも食べてみたくなります。食べ歩きにもぴったりで、若い人も多く訪れています。

「IKE BUS」

「誰もが主役になれる」街を目指す豊島区は、SDGsの実現にも注力。人と環境に優しい持続可能な街づくりの一環として、排気ガスを出さない電気バス「IKE BUS」の運行、豊島区と区内の7大学との協働で「としまコミュニティ大学」の運営などを行っています。「豊島コミュニティ大学」では、毎月各大学の特長を生かした多彩な講座が開かれており、誰でも1講座1,000円程度から参加できます。

また豊島区では、LGBTへの差別禁止、パートナーシップ制度、アウティングの禁止、性的指向・性自認に関するハラスメントの禁止が条例で定められています。さらに、パートナーシップ制度を使った区営住宅の入居申請が可能です。

豊島区の賃貸物件の家賃相場は次の通りです。

1DK：112,000円
1LDK：147,000円
2Ｋ：101,700円
2DK：113,300円
2LDK：216,300円
3LDK：256,300円

新築・分譲一戸建ての価格相場は

5,000万円台～1億4,000万円台

となっています。

また、豊島区内の中古マンションの価格相場は、次のようになっています。

築5～10年以内：7,000万円台
築10～15年以内：6,000万円台
築15～20年以内：7,000万円台
築20年以上：5,000万円台

豊島区の賃貸物件の家賃相場は、1LDK・2K・2DKでは東京23区中だいたい真ん中ぐらいで、中野区や杉並区と似たような水準です。2LDK・3K・3DKでは、真ん中よりやや高い方で、江東区と同程度の価格帯です。

豊島区の街で暮らすなら、その街をよく知る人に聞くのが一番。マドリームがおすすめする不動産会社をピックアップしています。