東京都心から電車で30分ほどの距離にある町田市。大手百貨店やファンションビル、古くからの商店街からなる繁華街と、多摩エリアならではの豊かな自然が共存する、人口約43万人の街です。環境のよさと通勤・買い物などの利便性の高さから子育て世代の流入も多く、子育てを支援する制度・施設も充実。自然を満喫できる公園なども豊富です。そんな町田の街の概要や、主要駅のアクセス、治安や支援制度などをご紹介します。
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01| 町田の概要:南多摩エリア最大の都市
町田市は東京都の最南端(島部を除く)に位置し、市域は神奈川県へ半島のように突き出した形をしています。神奈川県の川崎市、横浜市、大和市、相模原市と接しており、東京都の自治体では多摩市と八王子に接していますが、多摩丘陵で隔てられる、独特な位置関係にあります。そのため、町田市を神奈川県と思っている人も多いようです。実はそれにも一理あり、明治元年以来神奈川県に属しており、様々な経緯があって明治26年に東京都へと移管されたのです。
現在の町田市の人口は約43万人と、多摩地区では八王子市に次ぐ規模。町田市の顔ともいえる町田駅からは東京都内をはじめ、横浜方面や湘南方面へのアクセスもよく、市内に大規模集合住宅や分譲住宅地が次々と開発されたこともあり、東京都でも屈指のベッドタウンとして発達してきました。
その一方で、北部エリアには多摩丘陵独特の自然が残り、谷戸田と言われる谷あいに樹林や草地、池、小川などが独特の里山風景を描く地域も。また、大規模な公園も市内各所にあり、緑豊かな環境のなか、のびのび子育てができると、ファミリー層から高い支持を得ています。
02| アクセスと主要駅:東京都心まで電車で約30分
町田市の交通の中心となるのは町田駅です。小田急線とJR横浜線が乗り入れていて、小田急線の駅では2番目、横浜線の駅では最大の乗降客数を誇り、文字通り南多摩エリアの中心駅です。なお、小田急線とJR横浜線の町田駅は徒歩5分の距離がありますが、ペデストリアンデッキで結ばれているので乗り換えに不便はありません。
東京方面へは小田急線を利用すれば新宿まで快速急行で約30分。渋谷へは、快速急行を利用し下北沢駅で京王井の頭線に乗り換えて約30分。あるいは横浜線快速を利用し、長津田駅で東急田園都市線に乗り換え渋谷へ至るルートでも40分ほどです。東京中心部へは、東京メトロ大手町駅の利用が便利。小田急線快速急行を代々木上原駅で東京メトロ千代田線に乗り換えて50分強でアクセスが可能です。
新幹線を利用する場合は、JR横浜線を利用すれば新横浜駅までは乗り換えなしで約20分とアクセス良好。さらに、横浜駅までもJR横浜線で30分弱です。また、町田駅から小田急小田原線を利用すれば小田原、箱根湯本へ、小田急線江ノ島線で片瀬江ノ島へとレジャースポットへのアクセスもできます。古都・鎌倉へも横浜線・横須賀線経由で約50分の距離です。
市内交通は、町田駅に隣接する町田バスセンターを中心に路線バス網を形成。さらに、市民バスが路線バスでカバーしきれないエリアを補完するとともに、公共施設などを巡回する市民バスが運行しています。なお、輸送力増強や渋滞緩和をめざす連結バス「ツインライナー」が都内で初めて運行されたのも町田市。現在は2路線でツインライナーが走っています。また、羽田空港と成田空港への空港リムジンバスの運行本数も多く、「富士急ハイランド」や「御殿場プレミアム・アウトレット」行きの日中の高速バス、名古屋・大阪・金沢・広島などへ向かう夜行の高速バスも運行されています。
03| メイン駅周辺の様子:大型商業施設とレトロな商店街が共存
小田急線とJR横浜線からなる町田駅の周辺は、市内で一番の繁華街であるばかりか、その商圏には神奈川県北部の地域も含まれる多摩南部エリアの商業の中心地です。多摩北部エリアの立川駅周辺と並ぶ多摩エリア屈指の商業エリアといえるでしょう。
駅改札を出れば、周辺にはいくつもの大型店舗が立ち並び、壮観。JR町田駅には「ルミネ町田」、小田急町田駅には「小田急百貨店町田店」、さらにショッピングモールの「町田モディ」「レミィ町田」「町田東急ツインズ」「mina町田」「町田ジョルナ」、家電量販店の「ヨドバシカメラマルチメディア町田」「ビックカメラ町田店・別館」、さらに「ドン・キホーテ町田駅前」と大型商業施設が集まります。
その一方で昔ながらのお店が軒を連ねる商店街が健在なのも町田駅周辺の大きな特徴。小籠包や大判焼き、カツカレー、ラーメンなどのB級グルメがひしめく「町田仲見世商店街」や「栄通り商店会」、さらに駅北側には個人経営の店も多い飲み屋街もあります。また、周辺に大学が多いこともあり、若者向けの個性的な衣料品や雑貨を扱うお店も。大抵の買い物が間に合うばかりか、商店街などのショッピング散歩も楽しめるのも町田駅周辺ならでは。
これらの活況から、「西の渋谷」とも言われる町田駅周辺ですが、繁華街を歩いて10分もすれば住宅街が広がるため、繁華街からそんなに離れずに住むことも可能。休日にわざわざ電車に乗って出かけずとも地元で楽しく過ごせるのも魅力です。
04| 治安:かつてのイメージを払拭し、治安は向上
駅周辺は昔からの商店街であり、歓楽街でもあったことから、かつてはさまざまな犯罪やトラブルが発生していました。これに危機感を抱いた町田市や警察によってパトロールの強化や夜間照明・街頭防犯カメラの設置促進が進んだこともあり、犯罪率は低下。
町田市内の刑法犯認知件数は、2013年の4,240件から2020年には2,128件にまで減少。安全なまちづくりが確実に進んでいるようです。不審者や犯罪情報を通知する市独自のメール配信サービスなど、犯罪を未然に防ぐ仕組みも取り入れられています。
05| マドリームが選ぶ、町田の安らぎ&にぎわいスポット
多摩エリア独特の貴重な里山風景が残る町田。そんな自然を満喫できるスポットや、買い物と遊びが両立する最新スポットなど、マドリーム厳選のおすすめおでかけスポットを4つ紹介します。
①町田の自然が集約した「町田薬師池公園 四季彩の杜」
「町田薬師池公園 四季彩の杜」は、薬師池公園、七国山緑地、ぼたん園、えびね苑などがあり、東京ドーム3つ分ほどの大きさを誇るエリアの総称。
西園は、その玄関口となるエリアに2020年4月にオープンしました。町田産農産物や町田市名産品を販売する直売所。町田産食材をメインに使った料理やスイーツを楽しめ、町田産牛乳やブルーベリーを使用したソフトクリームのテイクアウトもできるカフェ・レストラン。料理やクラフトの教室が開催されるラボ・体験工房。見晴らがよい芝生広場や手ぶらでBBQが楽しめる展望広場。さらには野菜づくりや果樹の摘み取りが体験できる体験農園も。四季折々、さまざまな楽しみ方ができます。
②アウトレットなど約240店舗が集まる「南町田グランベリーパーク」
2019年11月にまちびらきした「南町田グランベリーパーク」。東急田園都市線の南町田グランベリーパーク駅と直結した約22haにも及ぶエリアで、商業施設の「グランベリーパーク」、「スヌーピーミュージアム」などがある「パークライフ・サイト」、そして緑豊かな「鶴間公園」の3つのエリアで構成されます。
「グランベリーパーク」は都内最大のオープンモール型のアウトレット複合商業施設。アウトレットゾーンやレストラン・カフェなど約240の店舗が揃い、全体は6つのパビリオンと7つの屋外プラザによって構成されます。
「パークライフ・サイト」は、「グランベリーパーク」と「鶴間公園」をつなぐ、中央部のエリア。ここにシュルツ美術館の世界唯一の公式分館である「スヌーピーミュージアム」や「ピーナッツ カフェ」、かつて公園にあった木を活かした壁一面の本棚に囲まれた「まちライブラリー」、町田市初となる民間が運営する「南町田子どもクラブつみき」があります。
「鶴間公園」は、かつての里山を受け継ぎ散策や休憩のできる「つるまの森」、スポーツの楽しめる芝生広場やジョギング用トラックのある「運動広場」、ピクニックに絶好の芝生の「さわやか広場」や「にぎわい広場」など、開放的な気分で過ごせるエリア。駅・商業施設・公園が自然につながり、まるで全体でひとつの公園のような、自然とにぎわいが融合したまちです。
③広大な芝生が広がる「町田シバヒロ」
町田駅から徒歩5分ほど、町田市役所本庁舎跡地に整備された芝生広場です。競技用芝が植えられた部分は約5,700平方メートルあり、しっかり整備された天然の芝生の上を自由に走り回ることができます。週末を中心にグルメイベントやスポーツ教室、フリーマーケットなど、多彩なイベントが開催。授乳室や手洗い場・足洗い場、ベンチなども設置されています。駅前の繁華街からほんの少し歩くだけで開放的な空間でくつろぐことができます。
④富士山が見える美しい眺望の「都立小山田緑地」
町田市の北西部、多摩ニュータウンに隣接する緑豊かな丘陵地にある「小山田緑地」。面積約146ha、東京ドーム約30個分もの計画面積のうち、44haが開園しています。
園内には、コナラ・クヌギ・シラカシなどが繁茂する雑木林、草地の丘、谷戸の田んぼなどが随所にあり、多摩丘陵の原風景といった趣きです。園内は、遊具広場やサービスセンターのある「本園」、つり橋や雑木林の散策路が伸びる「梅木窪分園」、トンボ池がある「大久保分園」、そして本園から最も離れた「山中分園」の4つの園からなります。アスレチック遊具が揃い、標高123mの「みはらし広場」から多摩丘陵の町並みや富士山の上部や丹沢の山々が望める「本園」だけでも十分楽しめますが、分園をめぐるハイキングなどもおすすめ。丸一日たっぷり自然に触れられる公園です。
06| 町田の制度:子育て世代のにとって頼りになる制度が充実
14歳以下の子どもの転入超過数が毎年上位にランクされ、2020年は6位になるなど、子育て世代のファミリーが多い町田。様々な制度や施設で子育てを支援しています。
妊婦さんが安心して出産を迎え、子育てが楽しくできるよう、町田市民の妊婦の方全員に保健師等が「しっかりサポート面接」を実施。しかも、出産前に面接を終えた妊婦の方は、市内の百貨店など加盟店で使える「出産・子育て応援商品券(こども商品券1万円分)」がプレゼントされます。また、産後に育児や家事のサポートをしてくれる育児支援のヘルパー派遣、さらにパパ・ママの急な病気や家族の介護などの際に一時的に子どもを預かってもらえるショートステイ(宿泊保育)・トワイライトステイ(夜間保育)も整備されています。
共働き家庭にうれしいのが、「つながり送迎保育園」と呼ばれる町田駅周辺6箇所の送迎保育ステーション。朝夕に、子どもが日中に在籍する保育所などの登・降園するまでの間、一時的に預かってもらえ、専用バスで子ども送迎してくれます。自宅近隣の保育園に入れなかった子どもの送迎や、保育園ではなく幼稚園に子どもを通わせたい親のニーズをも叶えてくれます。
また、子育て支援の拠点となる9カ所のこどもセンターが設置されています。中でも町田駅前にある「町田市立子どもセンターまあち」は0歳の赤ちゃんから18歳までが利用可能。折り紙講座や親子体操、工作などの無料イベントが随時開催されるほか、赤ちゃんが裸足で外遊びできるデッキやカフェもあり、安心してママたちが交流することもできます。
07| 町田に住みたいと思ったら、知っておきたい家賃相場と新築物件の価格帯
町田の賃貸マンション・アパートの目安は下記。
2DK:80,000円
3DK:95,000円
1LDK:90,000円
2LDK:100,000円
新築・分譲一戸建ては
4,000万円台後半
から多くの物件が販売されています。
中古マンションは
築5年~15年以内:3,000万円台後半
それ以上の築年数:3,000万円台前半
となります。