アクセスのよさで知られる東京都・中野区。新宿駅からJR中央線快速を使うと、わずか5分で中野駅に到着します。サブカルの聖地「中野ブロードウェイ」で有名ですが、中野駅周辺は飲食店を含め、さまざまな店舗が軒を連ねる商店街が駅の南北に伸び、買物、食事に便利で独特の賑やかさに満ちています。駅を離れると閑静な住宅街がひろがり、住環境も良好。JRのほか、東京メトロ丸ノ内線、西武新宿線、都営大江戸線が区内各エリアを走っているので、どこに住んでも利便性が高いのも中野区ならでは。近年は駅周辺を中心に、「100年に一度」といわれる大規模の開発が進行中で、ますます魅力的な街に変身中。そんな中野の街の概要や主要駅のアクセス、治安、支援制度などをご紹介します。
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01| 中野区の概要:新宿直近の賑やかで便利な街は、20~30代の若い世代に人気
東京23区の西側のエリアに位置し、東は新宿区、西は杉並区、北は練馬区、南は渋谷区に接する中野区。南北に伸びる区域の中央を東西にJR中央線・総武線が走り、南部エリアは東京メトロ丸ノ内線、北部エリアは西武新宿線、都営大江戸線がカバー。区内に15もの駅があり、どのエリアに住んでもアクセスに優れた立地です。
人口は33万人前後で23区のうちで中位ですが、人口密度は上位に位置する、都内でも代表的な人口密集エリアです。区民の年齢層を見ると、20~30代の人口が多く、アクセスのよさや商業施設が集約していることから、単身者を含め働く若い世代にとって利便性が高いことが人気の秘密のようです。
JR中野駅周辺はサブカルの聖地として知られる「中野ブロードウェイ」をはじめとした商店街のほか、近年は大手企業のオフィスや大学のキャンパスが中野駅周辺に集まってくるなど、まさに活気にあふれるエリア。
一方、東京メトロ丸ノ内線がカバーする南部エリアと、西武新宿線と都営大江戸線がカバーする北部エリアは、主に閑静な住宅街で、単身者向けの物件からファミリー向けの物件まで賃貸物件も豊富です。駅前の雰囲気などを確認しながら、お気に入りの住まいを探すことができそうです。
区内は、江古田川、妙正寺川、旧桃園川(暗渠)、善福寺川、神田川の5つの川が流れ、その川の間が平坦な台地で、川の部分が谷になった地形。台地の部分は、都内でも地盤の安定した地形で知られる武蔵野台地。高台のエリアは地震のほか風水害に対しても強く、安心して住むことができるでしょう。
人口密集エリアではありますが、東京都の名勝にもなっている「哲学堂公園」や中野駅近くの「中野四季の森公園」をはじめ、区内各地に憩いの場となる公園が点在。新宿など都心ターミナル駅にも近く便利なのはもちろんですが、ほとんどの買物が近場で済み、飲食・エンターテインメントも充実、さらにリラックススポットも点在し、住まいの周辺は落ち着いた雰囲気と、東京で生活することの利便性や楽しさをフルに体感できるエリアといえるでしょう。
02| アクセスと主要駅:新宿までわずか5分。区内各エリアを路線網がカバー
区内をJR中央線・総武線、東京メトロ丸ノ内線、西武新宿線、都営大江戸線がカバーし、15の駅があるなど、交通利便性の高い中野区。なかでもアクセスの中心になるのは、JR中野駅です。
JR中野駅に乗り入れているのは中央線快速と中央・総武線各駅停車、東京メトロ東西線となります。それぞれの路線でアクセスできるのは、中央線快速は新宿・東京方面と立川・八王子方面、中央・総武線が新宿・錦糸町・千葉方面と吉祥寺・三鷹方面、東西線が飯田橋・大手町・浦安方面となります。
中野駅から都内の主要駅への所要時間は、新宿駅が約5分(中央線快速)、東京駅が約18分(中央線快速)、渋谷駅が約17分(中央線快速・山手線)、大手町が約20分(東京メトロ東西線)となります。
都心繁華街やオフィス街へは、いずれも30分以内。そのほか、東京西部ならば、人気タウンの吉祥寺、立川、アウトドアエリアの高尾、奥多摩方面へ。千葉方面であれば、大型テーマパークのあるエリアへもアクセス可能です。
なお、南部エリアであれば、東京メトロ丸ノ内線を利用して、新宿、銀座、大手町方面へ乗り換えなしでアクセスが可能。北部エリアであれば、西武新宿線で高田馬場、新宿方面。さらに都営大江戸線で新宿、六本木などへアクセスできます。
バス路線は中野駅の北口、南口からそれぞれ発着しており、関東バス、京王バス、国際興業バスが区内各地および周辺地域へと路線を伸ばしています。また、羽田空港行きのリムジンバスも運行しています。
03| メイン駅周辺の様子:活気ある商店街が魅力の歩いて楽しい街
南北に広がる中野区の“へそ”にあたる部分に位置する中野駅。郊外の駅のように大型商業施設が駅前を占めているのではなく、個性豊かな個人商店を含め、多くの店が軒を連ねる賑やかな商店街が大きな特徴です。
駅北口を出ると、広場から真っすぐ伸びるのがアーケードのある「中野サンモール商店街」。200m以上にわたって両側にお店が並びます。そして、その先にはサブカルチャーの発信地として全国的に知られる「中野ブロードウェイ」。サブカルだけでなく、鉄道模型やビンテージ腕時計の店をはじめ、熱心なマニアに支持されるお店が数多く入居しています。また、飲食店や鮮魚・精肉・青果店も多く、雑多なところも大きな魅力。さらに、中野ブロードウェイの東側一帯は飲食店が多く集まるエリア。居酒屋だけでなく和洋中はもちろん、韓国、イタリア、エスニックと世界各国の料理が揃います。
駅北口の西側は、中野の新しい顔のひとつである「四季の都市(まち)」エリア。緑豊かな中野四季の森公園と大手企業の入居する最新オフィスビルの中野セントラルパーク、さらに明治大学、帝京平成大学の中野キャンパスなどがあります。公園を眺めながら食事やお茶のできるテラス席がある店も多く、中野の新たな憩いスポットでもあります。
一方、駅の南側には、約90の店が並ぶ「中野南口駅前商店街」が伸びるほか、ヨーロッパの街角のようなレンガの坂道に隠れ家的な店が並ぶ「中野レンガ商店会」も。おしゃれな飲食店の集まるエリアとして女性にも人気となっています。また、南口の2丁目地区では再開発が進行中。駅前広場が拡張されるほか、オフィス棟や住居棟、店舗などが新たに配置される予定です。
中野駅周辺では、駅北口の中野区役所および中野サンプラザのある一帯を「NAKANOサンプラザシティ」として再開発する計画も進行中。今後、ますます、街の楽しさや利便性が向上することが期待できそうです。
04| 治安:駅周辺を除けば不安なく暮らせる治安のよさ
中野区の人口あたりの犯罪数(犯罪率)は、東京23区で概ね10位前後で推移しています。目立って治安の悪いエリアといはいえません。ただし、繁華街と住宅街という大きく2つの顔を持っているので、地域によって治安のよし悪しは差があります。
治安に若干の不安があるのは駅前のエリア。JR中野駅周辺は、商店、飲食店とも密集していることから、どうしても万引き、暴行関連の犯罪が多めで、アクセスがよいので周辺エリアから自転車でやってくる人が多いことから自転車窃盗も目立つようです。同様にJR東中野駅周辺、東京メトロ丸ノ内線新中野駅周辺もこれら軽犯罪がやや目立ちます。
ただし、沿線が閑静な住宅街が周囲に広がる西武新宿線の各駅周辺をはじめ、住宅街の多くは治安も良好で安心して住むことができそうです。
05| マドリームが選ぶ中野区の癒やしショップ&スポット
仕事帰りや休日の立ち寄りスポットや、活気あふれる街を歩いた後に、ほっとひと息つけるお店と公園をご紹介。
①バルセロナ発祥の繊細な食感・甘さのキャンディ「パパブブレ中野店」
スペイン・バルセロナが発祥の人気キャンディ・ショップ。店内には、カラフルなキャンディをはじめ、グミ、マシュマロなどがずらりと並びます。名物は目の前で繰り広げられる飴作り。「飴作りを始めます」のアナウンスとともに作業が始まり、その様子が見学できるのはもちろん、できたてのまだ温かい飴の試食ができます。
キャンディは、口の中でホロホロと溶けていく食感やほんのり香る上品な甘さが特徴で、日本人の舌に会うように緻密に調整されているのだとか。試食用のキャンディもたくさん用意されているので、きっとお気に入りの味が見つかるはずです。
②8段アイスに挑戦する?老舗ソフトクリーム屋「デイリーチコ」
中野ブロードウェイの地下1階にあるソフトクリーム店。1966年の中野ブロードウェイのオープン時から営業するまさに老舗。周辺の住民にとっては、幼い頃からおなじみの味です。名物は8種のフレーバーを使った「8段ソフトクリーム」。クリームの高さが30cmにもなり、コーンを含めると40cmほどに。重量は約700gにもなるまさに超特大のソフトクリームです。
「飽きずに毎日食べられる」をコンセプトにしているだけに、いずれのフレーバーもあっさり甘さは控えめ。植物性脂肪を使用しているのでカロリーも低めなのだとか。まさに毎日でも通いたくなるお店です。
③中野駅直近の新しい都市型公園「中野四季の森公園」
中野駅から徒歩8分ほど、2012年に誕生した「中野四季の都市」の中央部にある広大な防災公園です。芝生が広がる開放感いっぱいの公園で、休日は家族連れやジョギングをする人などで賑わいます。
大型イベント会場としても使用されており、一年を通じてさまざまな催し物が行われます。公園に隣接して「中野セントラルパーク」のサウスとイーストがあり、カフェやレストランが公園に向かってテラス席などを設置しているので、公園の緑を眺めながらくつろぐこともできます。
④刑務所跡地が公園に? 遺跡もある「中野区立平和の森公園」
中野刑務所の跡地に造られた公園で、約3,500坪もの広大な原っぱが広がります。球技などができる多目的運動広場のほか、中野区内唯一のドッグランも整備されています。遊具広場には、アスレチック遊具や子ども用クライミングウォール、砂場などがあり、大人も使えるトリム遊具も。
また、園内からは先土器時代から江戸時代末期までの複合遺跡が発見され、「平和の森公園北遺跡」として整備/span>されています。
06| 独自の支援制度:産前・産後・子育てを切れ目なくサポート
中野区では、妊娠・出産・子育てトータルケア事業として「産前・産後・子育てを切れ目なく応援します!」を展開しています。妊娠中は保健師による「かんがるー面接」で「かんがるープラン」を作成、一人ひとりに合わせたサービスや情報を提供してもらえます。また、パパも参加できる「こんにちは赤ちゃん学級」や出産に向けて心身ともに準備する「マタニティケアクラス」、さらに体調が悪いときに家事支援者を派遣してもらえる「産前支援事業」も提供。
産後も「産後ケア事業(ショートステイ、デイケア、アウトリーチ助産師訪問)」や「産後家事・育児支援事業」により手厚く支援。子どもが1歳になると、育児パッケージの配布や子育て支援の情報提供や相談支援を行う「ファーストバースデーサポート事業」を実施。
子ども一時預かりサービスでは、「子どもショートステイ」と「トワイライトステイ」を実施。やむをえない事情がある場合、区の委託先施設や一般家庭で一定期間宿泊により子どもを預かってもらえたり、夜間の時間帯に区の委託先施設に子どもを預けたりできます。
また、子育てに関する中野区や東京都の情報をまとめた区独自の子育て応援サイト「子育てナビ」を開設しているので、気になることはいつでも気軽に調べることができます。
07| 中野区に住みたいと思ったら、知っておきたい家賃相場と新築物件の価格帯
中野区の家賃や新築物件の相場は次の通りです。
賃貸マンション・アパートの目安は下記。
2DK:120,000円
3DK:150,000円
1LDK:14,000円
2LDK:180,000円
新築・分譲一戸建ては
7,000万円台後半
から多くの物件が販売されています。
中古マンションは
築5年~15年以内:5,000万円台後半
それ以上の築年数:4,000万円台前半
となります。