地域コミュニティが活発で人々のあたたかさを感じる東京・青梅市の住みやすさと治安を紹介

青梅市は、面積103.3平方km、人口約13万5,000人で、東京都で5番目に大きい行政区。市内は大きく市街地エリア、旧宿場町エリア、里山エリアの三つに分けられます。

昭和レトロ商品博物館
写真提供：青梅市観光協会

●市街地エリア
市街地は、JR青梅線の東青梅駅、河辺駅を中心とする一帯で、市役所や大型スーパーマーケット、総合病院などが集まる生活するのに便利なエリア。

●旧宿場町エリア
旧宿場町は、江戸時代に青梅街道の宿場町として栄えたJR青梅駅周辺一帯で、昭和レトロな街並みが保存されており、古い建物を再利用したカフェやアトリエも増えています。

●里山エリア
外側に広がる里山エリアは、「日本名水百選」にも選ばれた清流が流れる御岳渓谷や御岳山など、豊かな自然が広がっており、四季を通じてさまざまなアクティビティが楽しめる場所です。

塩船観音寺のツツジ
写真提供：青梅市観光協会

JR青梅駅

JR青梅駅からは、青梅線・中央線直通の快速電車が走っており、早ければ新宿駅まで乗り換えなし・約1時間でアクセスできます。東京駅へも1時間20分ほどで到着できるので、都内への通勤・通学も可能です。東京行き列車のほとんどは青梅駅始発なので、並んでおけば座って通勤できるのも魅力。平日には、通勤・退勤時間にあわせて1本ずつ特急も運行しています。

車の場合は、首都圏中央連絡自動車道の青梅ICが便利。市街地エリア住まいであれば、隣の日の出ICもスムーズに利用できます。

JR青梅駅周辺は、昭和レトロな街並みと雰囲気を楽しめるエリアで、「昭和レトロ商品博物館」や「昭和幻燈館」といった観光スポットも集まっています。近年は、有名イラストレーターによる映画のパロディ看板も登場しており、散歩がてら、おもしろい看板を探してみるのもおすすめです。

昭和幻燈館
写真提供：青梅市観光協会

青梅駅横の「まちの駅青梅」では、新鮮な地場野菜やパン、地元の酒蔵「小澤酒造」のお酒、名産のわさび漬けなどが販売されています。

警視庁が発表している犯罪統計によると、2022年の青梅市の刑法犯発生件数（認知件数）は445件。人口1万人あたりの犯罪認知件数は34.1件で、東京都全体の人口1万人あたりの犯罪認知件数約55.9件より、20以上低い数字となっています。

近隣市との比較では、あきる野市が259件、羽村市が271件、福生市が312件なので、一見、青梅市の犯罪認知件数は多いように感じられます。しかし、青梅市の人口は約13万5,000人でどの市よりも5万人以上多いことを考えると、治安はよい方だといえるでしょう。

発生場所別では、大型ショッピングセンターの周辺がやや発生件数が多くなっていますが、市内全域で大きな違いは見られません。

御岳渓谷
写真提供：青梅市観光協会

映画館 シネマネコ
写真提供：青梅市観光協会

東京で唯一、木造建築かつ最新設備を持つ映画館。国登録有形文化財の建物をリノベーションしたもので、たっぷりと光が入る大きな窓に高い天井や、木のぬくもりを感じられる造りは健在。一方で、シアタールームを360度取り囲むスピーカーによる臨場感ある音響など、昔ながらのよさを残しながら、最新の映画設備を備えたものになっています。

青梅には昔は3つの映画館があり、多くの人で賑わっていましたが、約50年前に最後の映画館が廃館になり、以降新しい映画館が建てられることはありませんでした。「CINEMA NEKO」は、そんな歴史のなか、「青梅に再び映画館を作り、エンターテインメントの力で街に笑顔を届けよう」との、地元の人々の思いからつくられたものです。カフェも併設されており、映画を楽しむだけでなく、ゆっくり過ごせる場所になっています。

おうめマルシェ
写真提供：青梅市観光協会

毎月第3日曜日に、JR青梅駅から徒歩約3分の住江町駐車場で開かれるマルシェ。毎月この日は、地元産の「おうめ豚」を使った豚肉メニューやカラフルで見た目にも楽しい季節限定のクレープなど、美味しい「食」を提供するキッチンカーが集合。カカオ豆と砂糖だけでつくられるチョコレート、無添加・国産厳選素材にこだわる芋菓子などが並ぶ物販店、地場野菜の店、地元の職人やアーティストのショップも並び、遊びに来る人々で賑わいます。

7～10月はビアガーデンも開催。冬期の1・2月はお休みです。

青梅市では、移住・定住支援に力を入れており、移住にあたっての不安や気になることなどを先輩移住者や市民に相談できる「移住・定住コンシェルジュ」制度があります。「こんな人に相談したい」といった指定も可能で、気軽に相談できるのが魅力です。

また、最大100万円の移住支援金や市内で婚姻をした若年夫婦への補助制度、遠距離通勤応援制度、市内で起業する人への支援制度などもあります。子育て中の人たち向けの子育て支援制度も充実しており、子ども連れでのお出かけガイドマップや保育施設募集状況も公開されています。

援農ボランティアへの参加や市内15か所の市民農園など、農業体験ができる機会も提供されており、新規就農支援も行われています。

青梅市の賃貸物件の家賃相場は次の通りです。

1LDK：80,700円
2DK：54,200円
2LDK：66,000円
3DK：71,200円

青梅市の新築・分譲一戸建ての価格相場は、2,000～3,000万円台です。中古マンションの価格相場は、築年数に応じて以下の通りとなっています。

築10～15年以内：2,000万円台
築15~20年以内：2,000万円台
築20年以上：1,000万円台

JR青梅線各駅周辺の1LDK/2K/2DKの相場を見てみると、青梅駅の相場は98,900円で、立川駅の114,600円、昭島駅の114,700円に次ぐ高さとなっています。２LDK家賃相場の近隣市との比較では、青梅市は66,000円、あきる野市は81,200円、羽村市は79,100円、福生市は104,700円となっており、こちらは近隣市に比べると安めです。