棚やデスクなどによく使われている、パイン材。手頃な価格で手に入り、やさしい色味や加工のしやすさから、DIYでは定番の木材です。今回は、そんなパイン材ラックの「オイル仕上げ」に挑戦! 初心者でも失敗が少ないといわれているオイル塗装で、より部屋の雰囲気に合うようなアイテムにアップデートしていきます。
編集部:はな
01| 一度使ってみたかった「ワトコオイル」
今回使用するのは、WATCO(ワトコ)の木材専用オイルフィニッシュ。マドリームのDIY連載にもたびたび登場するこのワトコオイルは、亜麻仁油をベースとしたイギリス生まれの油性塗料。木の温もりと味わいを引き出しながら、好みの色に仕上げることができます。全8色のカラーは、ブレンドもOKだそう! 部屋の雰囲気やほかのインテリアに合わせて調合して使えるのがうれしいですね。今回は、人気色の「ミディアムウォルナット」を使っていきます。
02| 「オイルフィニッシュ」と「オイルステイン」の違いとは?
よく耳にするこの2つの言葉。違いをおさらいしておきましょう。「オイルステイン」とは、着色することが目的の塗料で、木材の保護機能はありません。耐久性や防汚性を上げたい場合は、上からニスやワックスなど加工が必要です。
一方「オイルフィニッシュ」は、いわゆるオイル仕上げのこと。色やオイルを塗布するだけでなく、乾くと耐久性や保護機能を果たす役割があります。今回使用するワトコオイルは、こちらに当たるので、これ一つで木材のオイル仕上げが可能です!
03| 使うもの、準備するもの
購入したのは、ニトリの「パインラック マンクス」というシリーズ。幅42.5×奥行30cmの2段タイプで、税込3,045円ととってもリーズナブル。パイン材らしい白っぽい色味に、オイル仕上げを施していきます。
使うものはこれだけ。
・ワトコオイル
・刷毛
・ヤスリ(サンドペーパー)
ワトコオイルのホームページで240番以上のサンドペーパーが推奨されていたので、今回は400番を使ってみます。
04| それでは、作業開始!
① サンドペーパーを適当なサイズにカットし、棚全体を研磨して木地を調整していく。今回はもともと完成されている製品を使用しているので、そこまで念入りに削る必要はありません。表面の傷やザラつきがなくなればOK。
② 削った際にでた木くずやゴミは、オイルをつける前の刷毛で取り払っちゃいましょう。もちろん雑巾などでもOKですが、水拭きだと乾くまで待つ必要があるので、乾いたタオルなどでさっと取り除くのがおすすめ。
③ 全体にオイルを塗布していきます。あまり濃く塗ってしまうと乾くのに時間がかかったり、あとの拭き取りが大変になるのでまずは薄めに塗っていきましょう。木目に沿って塗るとムラができにくく、きれいに塗ることができますよ。
オイルの容器は、牛乳パックなどで代用できます。
初めてでもこんなにスイスイ! 伸びもいいし、二度塗りしてもムラになりにくく、とても簡単でした。元の木目によって濃淡はでるものの、濃くしたい部分は重ねて塗るなどして調整も可能です。
表面がある程度乾いたらひっくり返して裏面も。裏面のヤスリをサボったらやっぱり少し塗りにくかったので、ヤスリはしっかりしましょう……。
④ 全体に塗れたら、15~30分ほど放置。乾いたらウエス(布)で浸透しきれない塗料を拭き取り、さらに乾かします。完全に匂いが取れるまでは約1日かかります。
今回は一度塗りで理想の色に仕上がったのですが、もっと濃く、さらに強度を高めたい方は二度塗りがおすすめです。
05| 完成!
完成したパインラックをセットしてみました! リビングの床の色に合わせたかったので、大成功ではないでしょうか。ヴィンテージ風の色味がでて、高級感もでた気がします。
06| まとめ
本当に簡単で、初心者かつズボラでもできる木材のオイル塗装。ムラも気にせずマイペースにできるので、とても楽しいDIYでした。ほしい色のインテリアが見つからない……というときにもおすすめの塗装方法です。ぜひ、お試しあれ!
この記事を書いた人
はな 編集部