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2021.09.28

【Withコロナの家づくり】Vol.3 ニューノーマルな暮らしの新潮流は、手洗い・換気・非接触

Withコロナ時代の住宅事情や暮らしの変化について考える本コラム。これまで、住む場所に対する考え方の変化や、自宅内のワークスペースのつくり方などについてお伝えしてきました。Vo.3は、新型コロナウイルスの影響で新たに見直されることになった住宅設備の新トレンドについてレポートします。

ライター: 殿木真美子

ライター: 殿木真美子

コロナ禍で習慣化したこと、新たに加わった家事

コロナ禍で提唱された「マスク・手洗い・3密回避」は、すでに私たちの暮らしに浸透し、すっかり当たり前になりました。外出前にマスクを装着、人の多い場所を避けて行動し、帰ってきたら手を洗う、という一連の流れが出来あがってきた感があります。

花王の生活者研究部が行った調査によると、感染症予防のために行った行動として、やはり「マスク・手洗い・3密回避」の3つが上位を占めました。その他としては「外出時に手指の消毒をする」「家の換気を行う」「空気清浄機や加湿器を使う」などが挙げられていました。また、コロナ対策のために行った家事については図表のようになっていて、「マスクの洗濯」や「家の中の除菌」など、コロナ以降新たに加わった家事や習慣があることがわかります。

▲花王 生活者研究部の調査より作成 ▲花王 生活者研究部の調査より作成

手洗いスペースの概念がコロナで変わる?

もともと習慣としてあったものの、より気をつけるようになったのが「手洗い」ではないでしょうか。しかし、洗面所にたどり着くまでにドアノブや手すりを触らなければならないことが気になる人も多いと思います。

そこで、各住宅メーカーは、玄関から直接アクセスできる洗面所がある家を次々と発表しています。それだけでなく、玄関土間の空間に洗面スペースを設けるケースも。バスルームの手前にある脱衣所と一体の洗面所、という一般的な概念は、コロナ後にがらりと変わるかもしれませんね。

リノベーション業界でも、手洗い場の考え方に変化が出てきました。そもそも、建売住宅やマンションよりも間取りの自由度が高いのがリノベーション。コロナ以前から廊下の一部に洗面を設ける事例などは見られましたが、コロナを経てその傾向が強まったそうです。

▲リノベる表参道ショールーム。玄関土間の広い空間に手を洗うためのスペースが設けられている ▲リノベる表参道ショールーム。玄関土間の広い空間に手を洗うためのスペースが設けられている

リノベーションでつくる内窓は、通風・採光・換気に効果的

また、住まいの新型コロナ対策として推奨されているのが、「適度な換気」です。厚生労働省では、空調設備など機械による換気のほか、窓の開閉による換気を呼びかけています。換気の目安は30分に1回以上、数分間窓を全開にすること。入口と出口がなければ空気は還流しないため、2方向の窓(もしくはドア)を開放することとしています。しかし、どの部屋にも2方向に開口部があるとは限らないのが困りどころです。

そんな時、心強いのが家に設置された24時間換気システム。2003年7月に改正された建築基準法では、全ての建造物に24時間換気システムを設置することが義務付けられました。窓がない部屋でも、この換気設備を使えば大丈夫ですが、フィルターの掃除などはしっかりしておきましょう。

建物が古くて換気システムが導入されていない家の場合、効果的なのが内窓です。リノベーションで人気の内窓は、風通しがよくなり、暗い部屋に光が入ることが利点といわれていました。コロナで室内の換気が見直されるようになった今、換気にも効果があると注目を浴びています。

▲リノベる表参道ショールーム。開閉が可能な室内窓がある ▲リノベる表参道ショールーム。開閉が可能な室内窓がある

便利なだけじゃない! スマートホームは究極の“非接触”

「ドアノブを除菌する」という家事が増えた理由は、それらの場所に家族がよく触るから。ウイルスが付着した場所に手で触れ、その手で口や鼻を触ることで感染する接触感染を防ぐため、街には非接触グッズが溢れるようになりました。非接触の体温計や消毒液噴射機はもちろんのこと、触らずに自動で開閉するドアやタッチレス水栓など、非接触をうたった住宅設備も続々と登場しています。なかでも要注目なのが、スマートホーム。スマートホームとは、住まいの機器やサービスがネットワークで繋がることで、音声やアプリの操作で複数の家電を一括操作できるもの。例えばスマートスピーカーに「おはよう」と言っただけで、自動でカーテンが開き照明がついて音楽が流れる……といった具合です。

▲リノベる門前仲町ショールームにあるスマートホーム用の機器 ▲リノベる門前仲町ショールームにあるスマートホーム用の機器

リノベーションと同時にすまいのスマートホーム化にも積極的に取り組んでいる「リノベる。」では、各地のショールームでスマートホームを体感することができます。「アレクサ、行ってきます」と声をかけるとルンバが作動し始める……などの便利さはもちろんのこと、部屋に配線ケーブルが見当たらずスッキリしているのも印象的でした。

「リノベーションでは設計段階からスマートホームを検討することで、配線計画も一緒に考えることができます。ロボット掃除機が通りやすい間取りや配線が見えないように考慮した造作家具を配置することで、よりスッキリと暮らしていただけます。リノベーションとスマートホームはとても相性がいいんです」と言うのは、リノベる株式会社のデザイナー、藏本恭之さん。

「スマートホーム化が難しそうだと思われるのなら、まずはライトひとつから、またはスマートリモコンから始めてみては? 設定の変更はアプリで手軽にできるので想像するよりずっと簡単なんです。自宅にも導入したんですが、便利すぎて手放せません!」と話してくれました。

まとめ

いかがでしたか? ニューノーマルな暮らしの新トレンドは、手洗い、換気、非接触にも、買いだめ用の「収納庫」や楽しむための「家時間」など、他にもたくさんありそうです。住宅を購入する際やリノベーションをする際の参考になれば幸いです。

取材協力:リノベる株式会社
“したい暮らし”に合わせて住まいをつくる中古住宅のワンストップリノベーションサービスはじめとしたリノベーション、設計・デザインなどの事業を手がける。

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