公開日: 2022.05.13 最終更新日: 2023.10.26

のどかな田園風景から見る商業施設とタワマン。神奈川一元気な街・海老名市の住みやすさを解説

のどかな田園風景から見る商業施設とタワマン。神奈川一元気な街・海老名市の住みやすさを解説

タワーマンションが並ぶすぐそばに、田園風景が広がる海老名駅周辺。

一面に田園が広がるのどかな街から、ここ20年で一気に県央の中心地へと変貌を遂げた海老名市。駅周辺には多彩な商業施設やタワーマンションが立ち並び、人口の流入が続いています。都市の利便性と自然の豊かさ、アクセスもそろった海老名市の住みやすさを探ってみましょう。

ライター: 殿木真美子

ライター: 殿木真美子

01| 海老名市の概要: 都市部の利便性に田園風景が残る、歴史と文化の街

海老名市は神奈川県のほぼ中央に位置し、西に流れる相模川から遠くに丹沢や大山を見渡す自然豊かな街です。奈良時代に相模国の国分寺が建立された歴史のある場所でもあります。人口は約13.7万人。2021年には市制50周年を迎えました。

2002年に開業した商業施設「ビナウォーク」を皮切りに、海老名駅を中心とした大規模な再開発が続いており、多彩な商業施設やマンション、オフィスなどが相次いで建設されました。その利便性と住みやすさから、近年では「住みたい街ランキング」でも上位に食い込んできていて、人口も増加を続けています

02| 海老名駅のアクセス:3路線が乗り入れ、車でのアクセスも至便

小田急線と相鉄線のホームがある海老名駅東口。 小田急線と相鉄線のホームがある海老名駅東口。

海老名市の中心駅は海老名駅。JR相模線、小田急線、相鉄線の3路線が乗り入れ、1日平均乗車数は約30万人で、県央の主要駅の一つです。また、相鉄線とJRの直通線が2019年11月に開業。相鉄・東急直通線も2022年度下期に開業予定なので、乗り換えなしで渋谷や新横浜駅までアクセスできるようになります。小田急線の快速急行に乗れば、新宿まで乗り換えなしで約45分、横浜駅までは相鉄線で約30分です。

車でのアクセスがいいのも特徴です。海老名インターチェンジからは、圏央道が開通したことにより中央道や関越道、東北道へのアクセスが向上。また、海老名南ジャンクションができ、新東名と圏央道が連結しました。

03| 海老名駅周辺: 駅間の空地が「めぐみ」をもたらす開発エリアに

東西の駅間をつなぐ自由通路脇には商業施設が並び、飽きさせない。 東西の駅間をつなぐ自由通路脇には商業施設が並び、飽きさせない。

もともと海老名駅はJR線と小田急・相鉄線間が遠く、その間に空地が広がっていました。その広大な空地を生かし、エリア名称を「ビナガーデンズ」として開発がすすめられ、そこを中心として東西に商業施設が集まり、いまでは県央一の商業地となっています。駅間の歩道も整えられ、東口の「ららぽーと海老名」や西口に6番館まである「ビナウォーク」は、デッキ直結となっていて便利です。

駅東口のビナウォークと海老名中央公園。相模国分寺の七重の塔の模型が設置されている。 駅東口のビナウォークと海老名中央公園。相模国分寺の七重の塔の模型が設置されている。

JRの駅がある西口のシンボル「ららぽーと海老名」。 JRの駅がある西口のシンボル「ららぽーと海老名」。

小田急電鉄が所有していたこの駅間の空地は再開発の拠点となり、商業施設やタワーマンションなどが続々と誕生。「めぐみ町」と名付けられたエリアは、歩道も空地もゆったりと取られ、各種イベントなどが催されています。とはいえ、駅を少し離れるとまだまだのどかな田園風景が広がり、豊かな自然が味わえるとともに、これからもっと発展するポテンシャルを秘めた街なのです。

駅間は「めぐみ町(ちょう)」と命名され、再開発の拠点に。(市HPより) 駅間は「めぐみ町(ちょう)」と命名され、再開発の拠点に。(市HPより)

04| 治安:全体的に治安は良好。自転車盗にだけ注意。

海老名市の治安は良好です。神奈川県警が公表している「刑法犯認知件数(令和3年12月末確定値)」では、総数が588件と少なめ。凶悪犯はゼロ、詐欺などの知能犯や風俗犯も少なく、治安はよいといえるでしょう。最も多いのは588件中477件を占める窃盗犯で、万引きと自転車盗が少し多めの傾向です。自転車でお出かけの際は、しっかりとカギをかけるのを忘れずに。

05| マドリームが選ぶ海老名市のリフレッシュスポット3

アクセスがよく、商業施設が充実した街でありながら、豊かな自然が残る海老名市。休日や空き時間を過ごしたいリフレッシュスポットを3つご紹介します。

①日本一の「海老名サービスエリア」でグルメ&お買い物

2020年にリニューアルした「海老名サービスエリア」下り。 2020年にリニューアルした「海老名サービスエリア」下り。

その大きさや利用者数、利用満足度でも常にトップクラスのサービスエリア(SA)が海老名サービスエリアです。上り・下りともに施設が充実していて、レストランやフードコート、ショッピングセンターなどが並ぶ様子は、さながらショッピングモール。このSAを目指してわざわざ足を運ぶ人もいる人気ぶりです。

普通なら高速道路を利用しないと入れないSAですが、海老名市民ならではの裏ワザがあります。海老名駅から路線バスもしくはコミュニティバスで「海老名サービスエリア」行きに乗ると、上り・下りSAそれぞれの裏手に到着。そこからSA内に入ることができるのです。車で行きたい人には無料の駐車場もあるため、利用している市民も多いそうです。

②ちょっとした空き時間には「海老名市立中央図書館」でリフレッシュ

スターバックスも入った海老名市立中央図書館。 スターバックスも入った海老名市立中央図書館。

市立図書館としては珍しく、蔦屋書店とコラボした海老名市立中央図書館。海老名駅から徒歩約7分の場所にあり、1階には蔦屋書店とスターバックスコーヒーが併設されています。コーヒーを飲みながら本を手に取る人たちが多く、平日でもたくさんの人があふれる大人気の施設です。

いたる所にあるカウンターテーブルには基本的に電源が設置されていて、館内はフリーWi-Fiなので便利。iPadの貸し出しサービスも行っています。4階は「kids Library」で、子ども向けの図書や絵本、テラス席などがあり、さらにベビーカーのレンタルもあるので、子ども連れでも安心です。建築デザインとしても見ごたえのある図書館で、空き時間にリフレッシュしてみては。

③休日の定番スポット「相模三川公園」でのびのび過ごす!

丹沢や大山を望む三川公園。 丹沢や大山を望む三川公園。

海老名駅から15分ほど歩くと、自然豊かなスポットに出会えます。「神奈川県立相模三川(さんせん)公園」は相模川河川敷を有効活用した公園。野球場や多目的グラウンド、パークゴルフ場、芝生広場などがあり、大型遊具や河川を活用した自然観察スポットなど、小さな子ども連れでも楽しめる公園です。

相模川と中津川、小鮎川の合流点の上流につくられたことからこの名前に。晴れた日には、川越しに丹沢山地の雄大な景色が広がり、自然に親しみながら心も体もリフレッシュできるスポットです

06| 空き家問題を解消して、子育て世代の流入促進へ

これまでも、若者定住促進事業として奨学金返還補助や学生家賃補助を行うなど、ユニークな施策で市の課題を解決してきた海老名市(現在は終了)。今年の春から施行されるのが、中古住宅の購入費用の補助を行う「住宅取得支援事業」です。

空き家の発生予防と中古住宅の流通促進、市への移住促進を図るもので、市内の中古住宅を購入する際に最大で50万円の補助金を受けることができます。子育て世帯支援型と近居・同居支援型の2種類があり、どちらもそれぞれ補助を受ける条件がありますので、詳しくは市のHPを確認してください。

海老名市は、前述したように空地の多かった駅周辺を中心にしたまちづくりがなされ、とても賑やかになりましたが、駅から少し離れると水田や畑が広がっています。住宅地には空き家が点在しているのも事実で、これらを解消するとともに子育て世代が定住する街へと舵を切っているのです。

07| 海老名市に住みたいと思ったら、知っておきたい家賃と新築物件の相場

賃貸マンション・アパートの目安は下記。

ワンルーム:64,100円
1DK:64,100円
1LDK:82,800円
2LDK:99,600円


新築・分譲一戸建ては
2,800万円~6,500万円台
で多くの物件が販売されています。

中古マンションは
2,500万円前後(5~15年)
2,000万円(20年以上)

となります。

 殿木真美子

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殿木真美子 ライター

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