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2022.07.15

【内覧会レポート】こぐまちゃんが砧公園に!「こぐまちゃんえほん」シリーズ作者の大回顧展が東京・世田谷美術館で公開中

『しろくまちゃんのほっとけーき』などで知られる絵本作家・わかやまけん(若山 憲)さんの展覧会「こぐまちゃんとしろくまちゃん 絵本作家・わかやまけんの世界」 が東京・世田谷の世田谷美術館にて開催中です。7月1日(金)に行われた内覧会にお邪魔したので、その様子をご紹介します。

編集部:りょう子

編集部:りょう子

内覧会にはこぐまちゃんが登場してくれました 内覧会にはこぐまちゃんが登場してくれました

<目次>
1.誰もが目を奪われるビビッドでキュートな世界
2.色彩にあふれた展覧会、色へのこだわりに感動します
3.あの絵本の別シーンが見られる
4. 初期の作品や別シリーズもたっぷり
5.オリジナルグッズで、かわいいを連れて帰る
6.展覧会情報はこちら
7.世田谷区のことならおまかせ! おすすめの不動産会社

1.誰もが目を奪われる、ビビッドでキュートな世界

全15作からなる「こぐまちゃんえほん」シリーズ(こぐま社)は、1970年の第一作『こぐまちゃんおはよう』の誕生以来、世代を超えて読み継がれているシリーズです。本屋さんの絵本コーナーを通りかかって、オレンジ、青、黄や黄緑など、「こぐまちゃんえほん」シリーズのビビッドな表紙に目を奪われた経験がある方はおおいはず。

今回の展覧会では、「こぐまちゃんえほん」シリーズをはじめとする、絵本原画や絵本制作の過程で刷られたリトグラフのほか、雑誌の表紙原画や関連資料約230点を見ることができます。

第二章「こぐまちゃん、しろくまちゃん誕生」に展示されている『こぐまちゃんおはよう』の初版本 第二章「こぐまちゃん、しろくまちゃん誕生」に展示されている『こぐまちゃんおはよう』の初版本

2.色彩にあふれた展覧会、色へのこだわりに感動します

会場に一歩入ると、豊かな色彩に包まれます。実は、「こぐまちゃんえほん」シリーズは、特色6色のリトグラフ方式(描き分け方式)が採用されています。通常のカラー印刷ではマゼンタ(赤)、シアン(青)、イエロー(黄)、ブラック(墨)の4色の重なりで色を表現していますが、6色リトグラフ方式では、オレンジはオレンジのインク、黄緑は黄緑のインクを使って、その色のインクで印刷します。つまり、1ページにつき、色数のぶんだけ絵を描くことが必要になるんです。あの可愛らしい世界がとても繊細に作られていることがわかります。

第二章「こぐまちゃん、しろくまちゃん誕生」展示風景 第二章「こぐまちゃん、しろくまちゃん誕生」展示風景

第二章「こぐまちゃん、しろくまちゃん誕生」展示風景 第二章「こぐまちゃん、しろくまちゃん誕生」展示風景

第二章「こぐまちゃん、しろくまちゃん誕生」展示風景 第二章「こぐまちゃん、しろくまちゃん誕生」展示風景

3.あの絵本の別シーンが見られる

展覧会では、版を重ねていくにあたって、冷蔵庫のデザインやコップの形など、時代の変化を考慮して変わったシーンも確認できます。

印象的なのが、こぐまちゃんとしろくまちゃんがたっぷりの洗剤を使って遊んでいるシーンのエピソード。読者から「合成洗剤で手が荒れてしまうので、洗剤いっぱいの絵を見るのがつらい」という手紙が届いたため、実験をしたところ、絵のような泡だらけの状況にするには大量の洗剤を使わなければならないことが判明。こどもが真似をする可能性があるため、洗剤の量を減らし、文章も変えたそうです。そんなエピソードをひとつひとつ読んでいくのも、この展覧会の楽しみです。

上段のように泡がいっぱいにするには、大量の洗剤を使わなければならないため……下段のようなシーンに 上段のように泡がいっぱいにするには、大量の洗剤を使わなければならないため……下段のようなシーンに

上が『しろくまちゃんのほっとけーき』の初版。初版では、油をひいて次のホットケーキが作れるように、最後のフライパンが空になっています。ですが、子どもたちは「ホットケーキが消えてしまった」と感じることがわかり、下段のお皿にのったホットケーキの絵に差し替えられたそうです 上が『しろくまちゃんのほっとけーき』の初版。初版では、油をひいて次のホットケーキが作れるように、最後のフライパンが空になっています。ですが、子どもたちは「ホットケーキが消えてしまった」と感じることがわかり、下段のお皿にのったホットケーキの絵に差し替えられたそうです

4.初期の作品や別シリーズもたっぷり

展覧会では、「こぐまちゃんえほん」シリーズのほかにも、わかやまさんが手がけた作品をみることができます。淡い色使いが優しい気持ちにしてくれる初期の絵本『りぼんをつけた おたまじゃくし』や、絵の力で場面や設定を描写し、お話を伝えることができる「純絵本」を目指して作られた「おばけのどろんどろん」シリーズなど、作風は違えど、どれも優しい気持ちで満たしてくれます。

第一章「紙芝居からの出発 こぐま社との出会いまで」展示風景より。『りぼんをつけた おたまじゃくし』(1967年・野村トーイ) 第一章「紙芝居からの出発 こぐま社との出会いまで」展示風景より。『りぼんをつけた おたまじゃくし』(1967年・野村トーイ)

第三章「絵を読む絵本 『純絵本』をめざして」展示風景より。「おばけのどろんどろん」(1980年・ポプラ社) 第三章「絵を読む絵本 『純絵本』をめざして」展示風景より。「おばけのどろんどろん」(1980年・ポプラ社)

5.オリジナルグッズで、かわいいを連れて帰る

オリジナルグッズも充実しています。人気のマスキングテープや赤ちゃんへのお土産にもなる紙風船、限定販売の手刷りのリトグラフ、パンの缶詰めなど、所せましと並べられたグッズたち。どの子を連れて帰ろうか迷ってしまいそうです。

マスキングテープ(全3種) マスキングテープ(全3種)

壁につけられた姿がちょっとシュールな紙風船 壁につけられた姿がちょっとシュールな紙風船

『しろくまちゃんのほっとけーき』誕生50周年を記念して限定販売している手刷りのリトグラフ 『しろくまちゃんのほっとけーき』誕生50周年を記念して限定販売している手刷りのリトグラフ

パンの缶詰め パンの缶詰め

展覧会は9月4日(日)まで。ぜひ夏休みに足を運んでわかやまさんの世界に触れてみてください。

最後にもう一度、こぐまちゃん! 最後にもう一度、こぐまちゃん!

6.展覧会情報はこちら

展覧会情報
「こぐまちゃんとしろくまちゃん 絵本作家・わかやまけんの世界」
会期:2022年7月2日(土)~9月4日(日)
開館時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)
休館日:毎週月曜日 ※7月18日(月・祝)は開館、翌7月19日(火)は休館
会場:世田谷美術館 1階展示室
住所:東京都世田谷区砧公園1-2


『しろくまちゃんのほっとけーき』(こぐま社)より ©わかやまけん


『こぐまちゃんのみずあそび』(1971年、こぐま社)より リトグラフ/こぐま社蔵


世田谷美術館内観


7. 世田谷区のことならおまかせ! おすすめの不動産会社

<売買物件を探している方におすすめ>

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