今回のテーマは、普段は使わないけど捨てられないものや保存しておきたいものの収納。
子どもがつくった大切な作品や思い出のもの。
契約書などの保管しておかなければならないもの。
一定期間保存しておきたいもの。
たま~に取り出して楽しみたいもの。
これらすべてに共通する一番のポイントを先にお伝えしちゃいます!
ずばり、普段使っているものとは、別々に収納すること。
いつも使っているものと、使わないけど捨てられないものを混在して収納してしまうと、片づかない原因に。家の中が片づいている状態を保つためには、普段生活するうえで、よく使うものが一番使いやすい場所にあるのが基本です。
CONTENTS
01| 思い出のもの
「とっておきたい」と思ったものは、ルールをきめてきちんと収納する
まずは思い出のものの収納方法からご紹介します。これからのシーズンのお悩みに多いのが、子どもがどっさり持って帰ってくる作品や記念品たち、卒業アルバムや卒業証書。
子どもの作品
まず、びっくりするスピードで増えていくのが子どもの作品。「でも捨てられない!」「とっておきたいけどどうしたらいいの?」そんな悩みをよく聞きます。私も同じ悩みを抱えていました。
細々している作品は、チャック付きのビニールバッグに入れるのがおすすめです。私はイケアのフリーザーバッグを愛用しています。折り紙などの細かいものや形が揃わないものもざくざく入れることができますし、大きいサイズのバッグには画用紙ごと入ります。
何より透明なので中に何が入っているかが一目でわかるのが便利です。ただし、何でもかんでも入れてしまうのではなく、袋に入れる前にパパっと仕分けして、思い入れのない謎の折り紙などはどんどん手放しましょう。
便利すぎるタワーの作品収納ボックス
きちんとした作品や賞状などは、思い出専用のボックスをつくって収納するのがおすすめです。こういったものの収納に長けているファイルボックスが売られているので活用するのも一つです。私は、幼稚園や学校の図工などで描いた絵のような大きめの紙ベースの作品から立体的なものまで一緒に入れられる、タワーの「作品収納ボックス」を使っています。
賞状類は筒やフレームから出し、作品と同じファイルやボックスに入れておけば、思い出も一か所にまとめておくことが可能です。子どもが大きくなったときに一気に見ることができるのもこの収納方法のよいところだと思います。
成長するとともにボックスを買い足す必要が出てくるかもしれませんが、例えば0歳~幼稚園入園、幼稚園入園~卒園といった感じに最初は細かく分けておき、節目でいったん見直して、二つのボックスを一つにするなど増え続けないための対策も必要です。
作品自体はいつまでも残しておくことができますが、つくった当時の子どもには寂しいけれどもう会えません。私は必ず子どもと作品を一緒に、写真や動画で記念撮影しています。データはスペースを取りませんし、記録を残しておけば作品を手放すときにすごく心が軽いのでおすすめですよ。
卒業証書や卒業アルバム
思い出のものではあるけれど、そのまま放置されがちな卒業証書や卒アル……
そして、忘れちゃいけないのが自分自身の卒業証書や卒業アルバムの行方。何年も前のことで、どこにあるかわからない人もいるのではないでしょうか。
私は、思い切って卒業証書は処分しました。何となく“取っておくもの”というイメージがあり、手放す選択を思いつかない人もいるかと思いますが、私は、手放すという選択肢はありだと思っています。もしも、思い出として保管しておきたいのであれば、スキャンや写真をとって、データにしてしまいましょう。
こういったものが、「実家のどこかにある……」という人も多いと思います。でもそれ、ご実家の大切なスペースをうばってしまっているかもしれません。もしかしたら一生見ないかもしれないものを親に管理してもらっているのです。これを機に、ずっと放置してきた実家にある自分のもののお片づけもおすすめします!
02| 年賀状や手紙
年賀状は一つにまとめて、保管期限を決める
毎年、その季節になるときだけ思い出すのが年賀状です。我が家では、2年分だけをまとめ入れて、保管するようにしています。2年という期限を自分で決めることで、増えすぎないように気を付けています。
保管には100円ショップの写真を入れるボックスのサイズがぴったり。立てて収納ができるので、かさばらず便利です。
手紙をやりとりする機会も減っているからこそ、捨てられない手紙もあると思います。年賀状同様に、手紙も保管期限を決める、ボックスに入るだけにするなど、制限を設けましょう。
03| 書類
書類はファイルにまとめて、インデックスをつける
取説、契約書類、資格などの証明書など、知らぬ間に増え続ける書類の収納は大きく2つのくくりに分けます。
①よく手に取る必要書類、追加で送られてくる書類
保険やお金関係、行政、学校、仕事関係など、使用頻度の高い定番の書類は、インデックスをつけて分かりやすくファイルで保管。種類別にしっかり分けて一か所に保管しておけば、自分に何かあったときなど、家族などに分かりやすいのが利点です。少し手間に感じるかもしれませんが、実は種類別にファイルにどんどん入れていき、インデックスを貼るだけ。一度つくれば、一生使いまわしができます。100円ショップで揃うアイテムでできるので、ぜひお試しを!
終わった後は、想像以上に身の回りがスッキリした気分になり、清々しいですよ。
②保管は絶対必要だが、普段は見ることがないような書類
古い通帳や免許証、パスポートなどです。私は、将来子どもに渡したい通帳のみ記録用に保管し、そのほかの古い通帳は処分しています。免許証やパスポートは、なんだか時代背景がわかり見返すと意外と盛り上がって面白いので、カードホルダーなどに入れて思い出ボックスに保管しています。
04| そのほか
試供品
いつのまにかたまっていく試供品。もらったらすぐ使うのが基本
化粧品サンプルをはじめ、無料でもらったものの、なぜかなかなか使わない(使えない)のが試供品。この試供品、いつのだろう。まだ使えるのかちょっとあやしい……。というのは試供品あるあるです。
必要のないものはもらわない。というのは大前提ですが、もし本当に使いたい試供品ならば、洗面所などの使う場所に見えるように置いておき、すぐに使いましょう。次の旅のときに……なんて考えていると増え続ける一方です。
いただきもの
例えば結婚式の引き出物でいただいた高級食器。せっかくいただいたものだから捨てられないと、使わずにそのまましまい込んでいる人は結構いるはず。普段は使わないようなものかもしれませんが、考え方を変えてみると、使わない方がもったいない。だから、いっそのこと箱から出して使いましょう!
もし本当に使わないものなのであれば、いただいたときの「ありがとう」という気持ちを大切に、譲ったり処分したりするのも一つだと思います。
引き出物でいただく食器たち
旅の思い出の品
旅先のクラフト体験でつくった作品。そこでしかできない楽しい体験ではありますが、帰って荷ほどきしたときに「さてこれはどうしよう……」と悩みがちですよね。もちろんインテリアとして飾れるものであれば一番素敵ですが、「なかなか飾る感じでもないんだよな~」というのが自分でつくった作品の難しいところ。
そんなときに便利なのが旅の思い出ボックス。一つつくっておき、その中に潔くしまっておきましょう! ずっとお部屋のどこかに転がってほこりまみれになるよりは、思い出ボックスの中で大切な思い出の品としてきちんと保管した方が、気持ちもいいものです。
推し活グッズ
最近よく聞く、推し活! パンフレットやグッズ、うちわやペンライトにタオルやTシャツ、バッジやカード、お人形、などなど「推しのグッズがどんどん増えてどうしたらいいか分からない~!」と困りながらもなんだかうれしそうな声をよく耳にします。
大切に保管して、たまに取り出して楽しんでいる人も多いと思いますが、せっかくの推しのグッズをただしまい込んでいるだけではもったいない! 思い切って、部屋の一か所に集めて眺められる推し活コーナーをつくるというのはいかがでしょうか。専用棚がなくても、例えば、クリアポケットがたくさんついているウォールポケットに一つずつ入れて壁に掛け、眺めるのもテンションが上がりそうです。
うちわやペンライトなど、イベントなどで一緒に使うものはまとめて収納しておくのがおすすめです。うちわはダメージに弱いので、ダメージから守ってくれる無印良品やニトリのファイルボックスがおすすめ。立てて入れれば、何十枚も入りますので、コレクションを増やせますね!
05| 自分にとって大切なものは「思い出ボックス」の活用を
家の中のスペースには限りがあるので、何でもかんでもとっておくことはできません。とはいえ、たとえ他人に理解されなくても、「とっておきたい!」と心から思うものはきっと大切なもののはず。そんな思い入れのある大切なものを無理に処分する必要はありません。ただし、バラバラといろいろなところに置かないこと!
日常で使っているものたちの中に紛れ込ませるのではなく、堂々と「思い出ボックス」「●●ボックス」と名づけた箱などを用意して、そこにどんどん収納して大切に保管していきましょう!