プロが教えるメダカの水槽ボトルの立ち上げ方、おすすめのメダカを購入できるショップに続き、今回は、実際にメダ活を楽しんでいるインスタグラマーたちのメダカとの暮らしを紹介します。メダ活先輩からの初心者へのアドバイスや失敗談、メダ活歴なども披露してもらいました。
ライター:鈴城久理子
CONTENTS
01| メダカの繁殖も楽しみの一つ
popi_nkoさんのケース
- メダ活歴・・・2年半
- 初めて飼ったメダカの種類・・・白メダカ
ここで飼育しているのは、交配種のミックスのメダカ
メダカとボトリウム、ビオトープにハマっているというpopi_nkoさん。メダカを飼いはじめた頃は知らないことばかりで、適当にやってしまってから失敗に気づくことも多かったといいます。「水合わせが足りずに死んでしまったり、餌をやりすぎて水質が悪化したり。産み付けた卵を取る方法を知らずメダカが食べてしまった、なんてことも。今も試行錯誤していますが、自分だけの癒しのボトルやビオトープがつくれるのはうれしいものですよ!」。
メダカたちはみんな元気で、ちらほら卵を産み続けているそう。ミナミヌマエビと仲よく同居中
水槽&ボトルは、写真以外にも針子(産まれたばかりの小さな稚魚のメダカ)や稚魚用の水槽を含めて5つあり、ほかにも室内用のビオトープが2つあるのだとか。「この30cmの水槽は水換えをするたびに、ミナミヌマエビが1、2匹死んでしまうんです。水質に原因があるのかな? と悩んでいるところです。最近は節電も兼ねて、点灯時間を短くしています。糸状コケも減ってくれるとよいのですが……」。
メンテナンス後のボトル。水草が落ち着かず、ちょっと荒れている状態
球体ボトルでの飼育はいろいろ模索中。「貝のメンテを怠っていたせいでカワコザラガイがまた繁殖してしまったし、糸状コケもふさふさになってしまって……」と心配の種が尽きません。とはいえ、メダカとの暮らしはpopi_nkoさんにとって大切なもの。「メダカを飼いはじめると、次は繁殖させるのが楽しくなってきますよ。春からビオトープをはじめる人も多いようなので、室内ビオトープもおすすめです!」。
※popi_nkoさんのインスタグラムはこちら!
https://www.instagram.com/popi_nko
02| メダカが広げてくれるインテリアの楽しみ
iaさんのケース
- メダ活歴・・・3年
- 初めて飼ったメダカの種類・・・いろんな種類のミックス
棚には、メダカの水槽や植物などがずらり並びます
メダカの水槽やボトリウムをはじめ、さまざまな植物なども所狭しと並ぶiaさんの部屋。これでまだメダカ歴は3年というから驚きです。そんなiaさんも、失敗の経験がいくつもがあるのだそう。「以前、旅行から戻ってきたらボトルのメダカが全滅していてとてもショックでした。知り合いにいただいた大切なメダカだったのに……」。でも何度失敗したとしても、あきらめずにまた挑戦する。試行錯誤するのが楽しいのだと教えてくれました。
やり取りしているインスタグラマーからいただいた、改良メダカの三色ラメ系ロングフィン
ボトルや水槽にそれぞれタイトルをつけて楽しんでいるiaさん。球体ボトルは「My secret garden」。まさに秘密の庭のような水の中で悠々と泳いでいるメダカたち。「このメダカはインスタグラマーさんにいただいたものです。何かわからないことがあるとインスタグラムでやり取りさせていただいています。みなさん優しく教えてくださるので、そこから知識を得ることも多いですね」。
水中の森のような「AQUATIC PLANT FOREST」(左)。ルーペを取り付け、拡大して観察(右)
メダカと暮らしていると、さまざまな発見ができるのも魅力の一つ。「水槽で飼っているメダカはペットショップのメダカすくいで入手したいろんな種類のミックスなのですが、赤い大きめの子はオラオラになりがち。我が家だけですかね?」。また、部屋のディスプレイの楽しみも増えるそう。「メダカを拡大して見たいなら、ルーペがおすすめですよ。メダカの表情がよく見えるんです。意外と個性がありますから。また、インテリアとしてもおしゃれになります」。
※iaさんのインスタグラムはこちら!
https://www.instagram.com/hiroisekainitadahitotsu
03| ユニークな品種でメダ活をランクアップ!
えぷこさんのケース
- メダ活歴・・・4年
- 初めて飼ったメダカの種類・・・鳳凰
アンティークのミシン台がメダカの住まい。左の水槽にはミックスのメダカ、細長い水槽にはベタがいるそう
メダカはもちろん、ベタやヤドカリ、カエルなどさまざまな写真をインスタグラムに投稿。生き物が大好きなえぷこさんのメダ活歴は、今年で4年目。メダカを飼いはじめたらどっぷりハマってしまい、一時期は40種類ほど飼育していたとか。「水槽やボトルの容器だらけになってしまい、真夏の水換えはなにかの修行のように大変でした! でも、メダカが卵を産んで、針子から稚魚へ成長していく様子を観察するのは本当に楽しいんですよ」。
ジャーの縁に釣りをしている猫のおもちゃを置くなど、遊び心いっぱいのディスプレイ
メダカのボトリウムに使用しているこのライスジャーも今年で4年目。ちょっと変わった植物も大好きで、隣に食虫植物サラセニアのテラリウムを並べています。「水の中はパールグラスがもっさもっさしていますが、このジャーはお気に入りの一つ。猫がメダカを釣ろうとしているように見せたくて、ジャーの縁におもちゃを配置しました」。
ボトルの中で泳いでいる全身真っ黒のオロチ(左)。ギラギラしている忘却の翼(右)
初めて飼ったメダカが改良メダカの鳳凰だったということからも想像できるように、えぷこさんの好みはとてもユニーク。真っ黒なオロチのほか、忘却の翼とサンセット極龍が好きなのだそう。「いろんな品種を飼育してみて、今はこの3種類が一番お気に入りです。一番好きなメダカはギラギラでヒラヒラした忘却の翼で、シンプルな容器でもよく映えます。メダ活に慣れてきたら、自分の好みのメダカに絞って飼育するのもいいかもしれません」。
※えぷこさんのインスタグラムはこちら!
https://www.instagram.com/sheabutter302
04| 初代の血を受け継ぐ黒メダカとの暮らし
SAYAKAさんのケース
- メダ活歴・・・9年
- 初めて飼ったメダカの種類・・・黒メダカ
ボトルで飼育しているのは黒メダカのミックス
「我が家にはきらびやかなメダカはいないんです」。そう教えてくれたSAYAKAさんはメダ活9年目のベテラン。はじまりは、実家からもらってきた4匹の黒メダカだったそう。「今飼っている黒メダカは初代の血を受け継いでいるので、思い入れが強いですね。最初の頃は人間目線で考えてしまい、つい過保護になってしまったことも。よかれと思ってやったことがメダカにとっては余計なお世話だった、ということがよくありました」。
3年目に入った球体のボトリウムにはミナミヌマエビやラムズホーンも
転勤族のSAYAKAさんにとって、引っ越し時のメダカの移動は頭を悩ませることの一つ。「メダカの住まいごと移動する方がストレスフリーかな? と思うのですが、実際にはメダカは大慌てかもしれません。ボトリウムでの移動はまだやったことがないので、これから初実践となりそうです。水を減らしてそのまま車に積んで持っていく予定です」。
球体ボトルの遍歴をインスタで紹介。2020年1月6日の投稿(左)。2020年12月15日の立ち上げ後2か月ほど経過した際の投稿は、ストーリーズに貼り付けました(右)
初号球のボトリウムは今年で3年目。インスタグラムで知り合ったメダ活先輩やビオアクア友達が知恵を分けてくれたそう。「もし自分の感覚に近いメダ活先輩やショップさんが見つかったら相談してみるといいですよ」とアドバイス。さらにこんなことも付け加えてくれました。「メダカを飼えなくなって川や用水路などに放ってしまう人がいますが、メダカや水草は絶対に放たないでくださいね。自然界のルールが変えられてしまいますから」。
※SAYAKAさんのメダ活データとインスタグラムはこちら!
https://www.instagram.com/saya_hobo_medaka
この記事を書いた人
鈴城久理子 ライター
雑貨紹介や料理、インテリアなど暮らし系の記事を中心に執筆することが多いライター。ただいまメダ活実践中。