公開日: 2023.05.17 最終更新日: 2023.10.26

【スタイリストに聞く】お部屋に涼やかさをひとさじ!初夏のインテリアアイデアのコツ

【スタイリストに聞く】お部屋に涼やかさをひとさじ!初夏のインテリアアイデアのコツ

こんにちは♪インテリアスタイリストのCHAMPIです。あたたかな日が増えて、初夏の訪れを感じる今日この頃。インテリアに変化を持たせることも、充実した暮らしを送るためのコツとなります。涼やかでセンスのよいインテリアの中で、さわやかな風を受けながらおうち時間を過ごす姿を想像してみれば、きっと誰もが心ときめくはず。今回は、そんな心地よい初夏を過ごせる4つのアイデアをご紹介します。

インテリアスタイリスト:CHAMPI

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01| ナチュラルファイバーでできたインテリアアイテムを取り入れる

ホテイアオイ(ウォーターヒヤシンス)やシーグラス、ジュート、スゲ、アタ、竹やラタンなどナチュラルファイバーでできた素材を取り入れてみてください。インテリアアイテムに取り入れられているナチュラルファイバーは成長が早いものが多く、成長や加工の過程で排出されるCo2の量が少ないので、非常にサステナビリティな素材でもあります。

そして、ナチュラルファイバーのアイテムは、比較的安価なものが多いので、取り入れやすいというのもポイントです。最近ではスツールやチェアのほか、熱くなりにくいLED照明の普及により、ラタンや竹、シーグラスなどでできたランプシェードも人気。大きなアイテムを買い足すのは勇気がいりますが、一気にリゾート感溢れる涼しげなムードになるので、一つ持っておくのもおすすめです。

また、小物でもナチュラルファイバーの製品はたくさんあるので、小物入れやバスケットを飾ってみるのもよいでしょう。特におすすめなのはテーブルウェアの小物を取り入れることです。ナチュラルファイバーのトレイやランチョンマットは数多く流通しており、手に入りやすいアイテムの一つです。毎日の食卓にも涼しげな雰囲気を演出できます。

まずは、テーブルウェアから涼やかさをプラスしてみると◎ まずは、テーブルウェアから涼やかさをプラスしてみると◎

02| リネンやラミー、ヘンプのインテリアテキスタイルを取り入れる

枕カバーや掛け布団カバー、シーツなどのアイテムやクッションカバー、スローなどのテキスタイルアイテムに、麻であるリネンやラミー、ヘンプを取り入れてみてください。

特に手に入れやすいのは、リネンとラミーですが、リネンはヨーロッパ原産の麻・亜麻を使用したもの、ラミーはアジア原産の麻です。ご存じの方も多いと思いますが、しなやかで柔らかな風合いで肌触りが良く、通気性、保湿性にも優れている素材です。私も初夏になると必ずコットンからリネンのシーツに変更しています。暑い季節に限らず、通年使っても問題ない素材なので、このタイミングで取り入れてもいいでしょう。

ラミーはあまり聞いたことがないかもしれませんが、よく販売されているものです。リネンだと思っていたものは、もしかするとラミーだったかもしれません。リネンよりも少しチクチクする素材ですが、シャリ感があり、麻の中でも一番強度がある繊維と言われています。リネンより染色がしやすいので、カラーバリエーションが豊富です。とても涼しげな素材感なので、暑くなってくる季節にぴったりです。

ベッド周りの素材を変えて、印象も体感も初夏仕様で心地よく ベッド周りの素材を変えて、印象も体感も初夏仕様で心地よく

03| ガラス製品を複数取り入れる

初夏には透明感のあるガラス製品を取り入れるのもアイデアの一つです。

ガラス製品というとフラワーベースなどが思い浮かぶと思いますが、可能なら、単体ではなく複数取り入れてみてください。いくつか並べてみると、ガラス同士が光を反射しあうので美しい雰囲気ができあがります。また、小物を飾るときには奇数で並べたほうが、リズムができてまとまりやすくなるので、バランスが難しいなと思った場合は、数を足したり減らしたりしてみるのがよいと思います。

ガラスのものを複数置いて、光の反射を楽しんで ガラスのものを複数置いて、光の反射を楽しんで

04| お気に入りの観葉植物をみつけてインテリアに取り入れる

初夏は観葉植物がのびのびと成長する季節であり、枯れにくい時期なので、取り入れるのにベストなタイミングです。コロナウイルスが流行してから、観葉植物を自宅で育てている方が増えたそうです。観葉植物の流通量が1.5~2倍になったと言われており、取り扱う種類も増えたので個性のあるユニークな植物に出合うことも多くなりました。

育てやすいおすすめの植物は、モンステラ、セローム、サンスベリアなどです。また、ここ数年でとても人気がでてきたビカクシダなども形がユニークでインテリアの雰囲気づくりにももってこいです。

虫が苦手という方はフラワーベースに水を入れて植物を生けるだけの水耕栽培や、土を使わないハイドロカルチャーに植えられている植物も販売されているので、そちらを選んでください。

手入れが苦手という方は、水のあげすぎというパターンが多く、土が乾ききってからたっぷりと水をあげるのがコツです。また、植物には風通しも必要なので、植物がある部屋は換気を意識することも大切です。

植物は生き物ですので、成長したり、元気がなくなったりするものです。変化を楽しむことによって、暮らしに充実感もでてきます。日本の植物学の父と言われる牧野富太郎博士も“植物に触れることは、健康的であり、美しく、楽しいものである”と、植物を取り入れると暮らしがよりよいものになると伝えています。

涼やかさだけでなく、部屋のこなれ感もぐんとアップ 涼やかさだけでなく、部屋のこなれ感もぐんとアップ

今回は、初夏から夏に向けてインテリアに涼やかさを足すためのアイデアを4つ紹介させていただきました。今の部屋に飽きてきた、季節の変わり目に変化をつけたい!という方にも実践していただきたいアイデアです。手軽に取り入れられるものばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。

CHAMPI

この記事を書いた人

CHAMPI インテリアスタイリスト

フリーランスのインテリアスタイリストとして活動中。プロップのスタイリングや商品撮影のスタイリング、店舗のVMDや展示会、個人邸のコーディネートなど、活動は多岐にわたる。

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