おうち時間の増加も手伝って、人気の勢いが止まりそうにない高級食パン。私自身もブームにのっかり、何店舗か足を運んでもみたなかで、注目したのがモスバーガーの高級食パン。あのモスバーガーが高級食パンの販売をスタートするとは、見逃すわけにはいきません! 実際に食べてみた味はもちろん、600円という値段はふさわしいのか…?など、実食レポをお届けします。
ライター:岡田絵理
01| モスの高級食パンのお値段と販売方法は?
お値段は1斤600円。ほかの高級食パン店の相場は、1本(約2斤分)で800~1000円くらいなので、ちょっと強気なお値段です。また、気になるのがそのネーミング。「バターなんていらないかも、と思わず声に出したくなるほど濃厚な食パン」。バター大好きな私は、それでも絶対にのせたくなる気がするのですが、とってもそそられる名前です。
▲印象的なネーミングを全面にだしたパッケージ
販売方法は少し変わっています。第2・4金曜日限定の予約販売で、予約は店舗に足を運んで行います。
▲店舗においてある予約カード
▲こちらの内容を記入して提出します
予約の締め切りは、受取日の前週土曜日。予約時に、料金も先払いするシステムでした。この“限定感”が、なんとも期待感をふくらませます。
02| まずは推奨の “生”でいただきます
今回のモスの食パンは、山崎製パンとのコラボ製品ということで、ヤマザキの定番商品「ロイヤルブレッド」と比較しながら実食します。
▲モスはリッチな4枚切り。ロイヤルブレッドはスタンダードな6枚切りをチョイス
モスの食パン600円、対してロイヤルブレッド156円(近所のスーパーでの販売価格)。1枚あたりの価格は、150円と26円という差になります。
モスの食パンは、まずは何もつけずに食感と風味を味わい、その後トーストでいただくのがオススメされています。対してロイヤルブレッドは、「なつかしい味わいのするスタンダードな食パン」としつつも、「“生”でお召し上がりいただく、手軽なおいしさ」も提案しているのだとか。
▲左がモスの食パン、右がロイヤルブレッド。モスはやや黄色味があります
▲断面はモスの食パンが3cm、ロイヤルブレッドは2.2cmでした
モスの食パンをひと口いただくと、かすかにバターの香り。厚みがあるので、フワフワ、しっとりした食感を存分に楽しめます。もっちり系ではありません。一番の特長は、耳までやわらかくおいしいこと! 確かに焼かなくても大丈夫ですが、やはりトーストしたいな、と感じたのが正直な感想です。
▲割く時は力がいらないくらい、フワフワです
ロイヤルブレッドは、とにかくスタンダードな食パン。モスの食パンと比べるとモチモチとした生地です。やはり耳がザリッとかたく、そのままで食べて「おいしい〜~!」……とはなりませんでした。
▲割く時ふんわり感はなく、ちぎるという感じ
03| いよいよ本番。トーストします!
▲左がモスの食パン、右がロイヤルブレッド。キツネ色が食欲をそそります!
まずはモスの食パンから。焼くと香りが立ちのぼり、バターと、少しマーガリンのような香りも感じました。ふんわりしっとりの食感に表面のサクサク感が加わり、どんどん口に入れてしまいます。耳も元がやわらかいので、軽やかな食感でした。バター好きとしては、やはりバターをのせたくはなるのですが、確かに量は少しでいいかも、と感じるリッチな味わいです。普段はトースト1枚だと少し物足りないかな……と感じますが、この食パンは厚みがあるので1枚食べるとかなり満足感がありました。
▲割くとモチィ……という感じの弾力を感じます
続いてロイヤルブレッド。トーストするとかなりおいしくなりました! 表面はカリッと、中はモチッとしていて、耳は歯ごたえのあるサクサク感です。バターは、やはり、たっぷりつけたくなりますが、スーパーで購入できる食パンのなかではかなりおいしいほうに感じました。価格差を考えると……、ロイヤルブレッドすごい。
▲割くとバリッと割れます
04| 気になるカロリーは? 消費期限や食品表示ラベルもチェック
モスの食パンは4月23日に受け取り、消費期限は4月27日。対してロイヤルブレッドは同じ日に購入し、消費期限が4月26日。1日の違いがありました。
気になるカロリーは、モスの食パンは1枚333kcal(!!!!)、ロイヤルブレッドは1枚169kcal。ちなみに1枚の重さを測るとモスの食パンは95g、ロイヤルブレッドは66gでした。ボリュームが違うとはいえ、約2倍とすごいカロリー差です……! そのほかの表示は、写真をご覧ください。
▲リッチな味わいのため、バター、卵、生クリームなどが入っているようです。
▲モスの食パンと比べると、シンプルな原材料です
05| まとめ
600円という、強気価格なモスの食パン。普段からモスを愛用している私としては期待も大きかったですが、ほかの高級食パン店の味・価格と比べると、特出したものは感じられなかった、というのが正直なところです。とくに生で食べた時の味わいが、少し物足りなく感じました。とはいえ、スーパーの食パンにはないリッチな味わいが、時々のプチ贅沢にぴったり。高級食パン店に比べるとあちこちに店舗があり、気軽に注文できるのも魅力なので、時々利用したくなりそうです!
※本記事記載の価格は、税込価格です
この記事を書いた人
岡田絵理 ライター