「持続可能な」を意味する「サステナブル(sustainable)」という言葉、最近よく耳にしますよね。いま、社会や地球環境の未来を大切にする行動や暮らし方が必要とされ、日常のアイテムについても、素材や使い方などが見直されています。特に、使い捨てが多くなりがちなキッチンまわりからは、環境に配慮したアイテムが続々登場していますが、気になるのはその使い心地。今回は、ミツロウラップ、クロスフィルター、シリコンスポンジの3アイテムを実際に購入し、使ってみて感じたメリット・デメリットをご紹介します。
※記事内の商品の価格はすべて2021年6月時点のものです(税込価格)
ライター:はな
▲今回使い心地を試す3つのアイテム。右から時計回りにミツロウラップ、シリコンブラシ、リネンフィルター
01| ミツロウラップ
<ミツロウラップとは>
ミツバチの巣のもととなるミツロウでコットン生地をコーティングした食用品ラップ。洗って繰り返し使うことができるうえ、100%天然成分で作られているものが多いので、古くなったあとも堆肥や着火材として最後まで使い切ることができます。
今回は「SuperBee Beeswax Wraps」のミツロウラップを試してみました。
<使い方>
お皿の上にラップをかけたら、手で包み込みます。
体温でじんわりとロウが柔らかくなっていくので、お皿の形に沿わせていきます。
動画も撮影したのでご覧ください! 手で包み込むと、ゆっくりと密着していきます。
ぴったり貼り付きました。
ミツロウラップは冷えると粘着力が増すので、冷蔵庫などに入れておけばより密閉された状態で保存可能。
野菜や果物もそのまま包んでOK! 密閉保存することでより長持ちしてくれます。
使い終わったミツロウラップは、水洗いして空気乾燥させます。汚れや臭いがついてしまったら中性洗剤を使うこともできますが、熱すぎるお湯ではなく、ぬるま湯で洗い流しましょう。ミツロウの融点は65℃です。
<メリット>
・天然素材でできているので、環境にやさしい
・使い捨てラップを買い続けるよりお財布にもやさしい
・使い捨てラップよりも頑丈で、使用中に破れる心配がない
・かわいいデザインが多いので、気分が上がる
<デメリット>
・熱に弱いので、レンジやオーブンには使用できない
・生肉や生魚など、酸の強いものは成分が劣化してしまうので使用できない
レンジやオーブンに使えないのは少し痛手。ですが、ほかのラップやタッパーなどの保存容器とあわせて持っておいて、用途に応じて使い分ければ問題なし! 野菜も新鮮なまま保存しておける密閉力があるので、日常使いでかなり重宝しそうです。メーカーごとに大きさやデザインも多彩なので、選ぶのも楽しいですよ。
<今回購入したアイテム>
メーカー:SuperBee Beeswax Wraps
品名:ミツロウラップ(クラシカル)3枚セット
価格:2,518円
02| リネンフィルター
<リネンフィルターとは>
リネン(麻)製のコーヒーフィルター。自宅でコーヒーを淹れる際、使い捨てのペーパーフィルターを使っている方も多いと思いますが、このリネンフィルターは洗って繰り返し使うことができます。喫茶店などでよく見る抽出方法“ネルドリップ風”で本格的なコーヒーも味わうことができるのだとか。
今回は「IFNi ROASTING & CO.」のリネンフィルターを購入し、使ってみました。
<使い方>
ドリッパーにフィルターをセットしたらコーヒーを入れます。
お湯を注ぎます。ペーパーフィルターよりも目が粗いので、いつもより少し早めに抽出されていく気がします。
使い終わったら、コーヒーかすを捨て、流水でもみ洗いします。
洗い終わったら、自然乾燥させれば完了。コーヒーのシミも目立つことなくきれいになりました。
<メリット>
・毎日捨てていたペーパーフィルターのゴミが出なくなり、環境によい
・ネルドリップ風の口当たりのよいコーヒーが自宅で楽しめる
<デメリット>
・コーヒーのかすが布にくっついて捨てづらい
後処理はやはり使い捨ての方がラクだなぁと思ってしまったものの……、毎日コーヒーを飲むたびに同じゴミを出していたのが気になっていたので、それが解消されただけでもかなりスッキリとした気持ちになりました。だしの抽出やヨーグルトの水切りにも使えるそうなので、幅広く活躍させていきたいと思います。
<今回購入したもの>
メーカー:IFNi ROASTING & CO.
品名:CLOTH FILTER(台形型1〜6杯用) 2枚入り
価格:1,815円
03| シリコンブラシ
<シリコンブラシとは>
シリコン製の食器洗いブラシで、スポンジ製のものに比べて耐久性があるので長く使うことができます。シリコン素材で食器やグラスに傷をつけないほか、水に濡れても乾きやすいので、衛生的なのも特徴です。
今回は「joie」のシリコンブラシを試してみました。
<使い方>
今回使うシリコンブラシは比較的厚手で、ブラシ一本一本も割としっかりとした硬さがあります。
ブラシに食器用洗剤をつけますが、これがなかなか泡立たず…。
食器を洗っていきますが、泡立ちがないので洗えているのか少し心配になります。
今回は厚手で硬めのブラシを使ったからか、グラスの底や角の部分を洗うのは少し難しく感じました。
<メリット>
・衛生的に使えて、長持ちする
・食器やグラスを傷つけない
<デメリット>
・洗剤の泡立ちが悪く、油汚れは落ちにくい
・硬めのシリコンだと細かい部分まで行き届きづらい
今回使用したシリコンブラシは、わが家の皿洗いには少し合わない結果となってしまいました。しかし、そんなシリコンブラシにも活躍の場所はないかと探してみたところ、シンクのお掃除には大ヒット!
「傷つけない」という特性を生かし、強めにこすってみると水アカがみるみるきれいに。
食器用洗剤でひと通りこすっただけでシンクが輝きを取り戻しました!
シリコンブラシ自体にも汚れが残りにくいので、大きな範囲のお掃除に向いているのではないでしょうか。
ということで、わが家では皿洗いでなくシンク洗い要員として、シリコンスポンジを活躍させていきたいと思います。
<今回購入したもの>
メーカー:joie
品名:Silicone Scrubbie
参考価格:800円
04| まとめ
サステナブルなキッチングッズ、3点をご紹介しました。今回購入したもの以外にも様々なメーカーが環境や未来のことを考え、地球にやさしい製品を展開しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。まずは身近なところから、サステナブルな暮らしを始めましょう。
この記事を書いた人
はな ライター