9月25日(日)まで、東京・下北沢で開催中の「ムーンアートナイト下北沢」。「月」をテーマに、日本初上陸の海外アーティストなど6人のアーティストの作品が下北沢の街を彩ります。また、全57か所の店舗や施設が参画し、日本発の人気3Dアバター「Metaani」とコラボするNFTを活用したオリジナルデザインのスタンプラリー、限定メニューの提供など、地域とアーティストが共創して下北沢の魅力を高める企画になっています。
編集部:りょう子
CONTENTS
01| 「下北線路街 空き地」に巨大なウサギと月が登場
ウサギ:Amanda Parer「Intrude」 月:Luke Jerram「Museum of the
Moon」
「ムーンアートナイト下北沢」では、「月」をテーマにした6名のアーティストの作品を「下北線路街」周辺で観られます。イベントのシンボル作品として、「下北線路街 空き地」に2つのアート作品が登場。
Luke Jerramの「Museum of the Moon」
ひとつは、NASAの月面写真をもとにしたイギリスのアーティストLuke Jerram(ルーク・ジェラム)の「Museum of the Moon」。直径7mの作品で、ワイヤーで固定されて、宙に浮いている状態です。夜になると作品自体が光を放ち、幻想的な空間に。風が吹くとゆっくりと動き、眺めているだけで月の癒し効果が得られそう。
「下北線路街 空き地」に飾られているLuke Jerramの「Museum of the Moon」
Amanda Parerの「Intrude」
もうひとつ、「下北線路街 空き地」で観られるのが、オーストラリアのアーティストAmanda Parer(アマンダ・パーラー)の「Intrude」。こちらも作品自体が光を放ち、ウサギの愛らしさはもちろん、ウサギが持つ少し不思議な雰囲気も感じられます。
Amanda Parerの「Intrude」。立ち姿がキュート
ウサギのポーズは計5種類。2体は「下北線路街 空き地」に、残り3体は徒歩10分ほどの場所にある「北澤八幡神社」の境内に飾られています。
北澤八幡神社に飾られている3体のウサギ。立ちウサギは7mの高さになるそう。
Amanda Parerの「Intrude」
「Intrude」とは「侵入」を意味する言葉。作家のAmandaさんによると、この作品を目にした人は、ウサギの可愛さと共に環境問題についても考えてほしいという願いが込められているそう。
作品とアマンダパーラーさん
ほかにも、2020年4月に誕生した「BONUS TRACK」では、たかくらかずきさんの映像作品「あたらしい夜の月見」、アートスペース「SRR project space」では、平山昌尚さんの映像投影「羊を数える」などを展示しています。
02| 下北沢で「月」のアートイベントが開催された理由
イベントの総合プロデュースを手がけたスタートバーン株式会社の施井泰平さんによると、本イベントの発想は月の「新しいけど懐かしい」特性から生まれたとのこと。月は太古の昔から人々が眺めている“懐かしい”ものであると同時に、ジェフ・ベゾスやZOZO創業の前澤さんのように、“先端テクノロジーを使って月を目指す”人が後を絶たないものでもあります。その特性が、新しいものと懐かしいものが融合した下北沢に合っているのでは、と考えたそう。
左から、橋本崇さん(小田急電鉄)、柏雅康さん(下北沢商店街連合会)、アマンダ・パーラーさん、施井泰平さん(スタートバーン)
03| スタンプラリーでNFT付きデジタルアートを集める楽しみも
イベントのもうひとつの目玉が、地域の協力を得て実現したスタンプラリー。ブロックチェーン技術を使い、コンテンツの唯一性を証明できるとして注目されている「NFT」。このイベントでは、下北沢周辺の劇場などの参加店舗を巡ることで、日本発の3DアバターNFT「Metaani」とコラボしたオリジナルのNFT付きのデジタルアートをゲットできます。参加しているのは「ザ・スズナリ」や「下北沢 SHELTER」など全57か所。店頭に掲載されたQRコードをスマホで読み取るだけなので、下北沢の街歩きをしながら、アート集めも楽しめます。
ザ・スズナリ店舗前にて。右側がデジタルアートのサンプル
また、「付与される番号の下一桁が“7”」など、いくつかある条件を満たすと、限定のNFT動画のプレゼントも。配布動画は4日ごとに変わるので、コンプリートの楽しみも。
04| ほかにも月にちなんだイベントがたくさん
ほかにも、下北沢エリアの店舗や施設が、グルメ、文具・雑貨、演劇、映画など様々なジャンルで「月」をテーマにした商品や企画を展開。ものづくりスペース「シモキタ FAB コーサク室」では、ガラス片や陶器片を組み合わせて月の形のオリジナルアクセサリーを作るワークショップを開催。足病総合センター「下北病院」では、月が付く足の部位(膝、大腿など)のフォトコンテストを開催し、入賞者には足にちなんだ商品をプレゼントするほか、集まった写真でモザイクアートを手がけて病院の正面玄関に掲出しています。
夜風が気持ちいい季節、月に思いを馳せながら、下北の街を歩いてみてはいかがでしょうか?
05| イベント情報はこちら
イベント情報
『ムーンアートナイト下北沢』
会期:2022年9月10日(土)~2022年9月25日(日)
※18日(日)は「下北線路街 空き地」での展示はなく、「Intrude」のみ「BONUS TRUCK」に登場予定。
※屋外展示は小雨決行、雨天・強風中止
※展示中止の場合は公式WEBサイトや公式Instagramでお知らせ
会場:下北線路街、北澤八幡神社、シモキタエリアの施設や店舗など
公式サイト
https://moonartnightfes.com/
06| 下北沢に住みたくなったら、世田谷区街の住みやすさをチェック
この記事を書いた人
りょう子 編集部