公開日: 2022.10.25 最終更新日: 2023.10.26

広々とした居心地のよいリビングを実現する方法は? 間取りとインテリアの工夫を紹介

広々とした居心地のよいリビングを実現する方法は? 間取りとインテリアの工夫を紹介

家族で楽しい時間が過ごせそうなLDK空間

家族みんなが集まる、寛ぎのスペースでもあるリビング空間。狭いリビングでも広く明るく、そして開放的な空間にするには、ちょっとしたコツがあるのをご存じですか? そのコツをつかむだけで、見違えるほど広々としたお洒落に変化します。そのポイントや注意事項などをご紹介します。

Smau design(スマウデザイン):大景祥

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01| 居心地のよいリビングとは?

まず“居心地のよい”リビングとは、どのような空間でしょうか?
好きな色や落ち着く雰囲気、人それぞれ好みは違います。ですが、例えば、「余裕のある空間」や「一体感のある空間」など、感覚的に“居心地がよい”と共感できるものは必ずあります。そんな空間にするにはどうしたらよいのか、詳しく解説していきます。

02| 狭いリビングを広く見せるには ―間取りの工夫―

狭い空間でも、広く見せるコツは沢山あります。
間取りを工夫したり、広く見えるようなインテリアを選ぶなど、それぞれのポイントをおさえて行きましょう!

間取りの工夫①:壁や仕切りを最小限にする

広々とした空間。引き戸を利用すれば、目的に応じて空間を分割できる 広々とした空間。引き戸を利用すれば、目的に応じて空間を分割できる

戦後から今までの住宅では”食寝分離”のもと、各用途ごとに空間を仕切るのが基本的な考えでしたが、今では 2 世帯住宅や 2.5 世帯住宅などが増え、住まい環境が変化しています。そういったなかでフレキシブルに空間を使えるようにするのが、ダイニングやキッチン、リビングとダイニング、もしくは、隣接する部屋などの界壁(かいへき)を設けないこと。引き⼾や折れ⼾等の建具で空間の仕切りを作る事で、必要に応じて使い分けることができます。

間取りの工夫②:庭やテラスと繋げて外との一体感を出す

リビングやダイニング横に庭やテラスを配置して、テラス窓で繋げることで開放感のある空間になります。また、床を同じ高さにすることで視覚効果として広々となり、内部空間と外部空間に一体感がうまれます。 サンルームなどを設けて、物干し場として使ったり、日光浴しながら読書をするのもいいかもしれません。家族や友人を誘ってホームパーティなども楽しめそうです。

間取りの工夫③:天井を高くする

吹き抜けで広々とした空間に 吹き抜けで広々とした空間に

限られた空間のなかで面積を広くすることが物理的には無理でも、天井空間を利用することはできます。例えば“吹抜け空間を利用する”、“トップライト(天窓)を取り付ける”、“天井を取り払ってしまう”などで開放感が出て、広々とした空間に

マンションだと鉄筋コンクリート造の建物がほとんどなので、吹抜け等はできませんが、天井の仕上げボードを撤去して、天井スラブ(躯体のコンクリート天井)をあえて露出させるという方法があります。天井高さも数十センチあがり、それだけで明るさ UP に繋がります。

間取りの工夫④:できるだけ視界が広がる間取りにする

キッチン前の壁がなく、開放感たっぷり キッチン前の壁がなく、開放感たっぷり

よくある間取り例として、キッチン周りに界壁がつくられたり、家具が置かれたりして、その周辺にダイニングやリビングが配置されているパターンがあります。
ここで問題なのは、壁や家具で空間自体が遮られ、「一体感が出ない」という点。
その場合は、キッチン前の壁を取ってしまったり 、LDKの どこにいても周囲が見渡せるような家具配置にすることで、圧迫感が無くなり、広く見えます。

間取りの工夫⑤:明度の高い内装材にする

あたたかな色合いで調和したキッチンとリビング あたたかな色合いで調和したキッチンとリビング

人間には色彩効果によって感じる印象や心理効果というものが存在し、色の明るさや彩りによって感じ方が変わってきます。⽩色などの膨張色は明るく⼤きく感じ、逆に⿊色は収縮色のため暗く小さく感じるのです。 ですので、お部屋全体を⽩基調のカラーにすることで、明るい空間に感じられます。

ポイントは、家具や設備機器とのカラーバランスを考えること。広くしたいからといって全てを⽩色にしたらよいわけではありません。家具などは木調のブラウン色を取り入れたり、家電や設備機器は床材に合わせて調和するカラーにすることで、空間を引き締めてくれます。

間取りの工夫⑥:廊下の面積を極力減らす

どのお家を見ても必ずあるのが廊下スペースです。どうしても LDK の空間に余裕がない場合は、廊下スペースを LDKに取り込みましょう。 そうすることで、移動するだけの空間の廊下がお部屋の一部に。広さも増し、有効に利用することができます。

間取りの工夫⑦:明るい照明色を選ぶ

照明色には電球色・温⽩色・昼⽩色・昼光色と⼤きく分類すると4 種類あり、それぞれ色温度が違います。 そのなかでも昼⽩色、もしくは温⽩色の⽩い色味の電球を選びましょう

電球色はオレンジ色のため、少し薄暗いので、間接照明などにはよいですが、広い空間には少し暗い印象を与えます。逆に、昼光色などの⻘⽩い照明は明るすぎて少し冷たく感じてしまうので、お子さんの勉強空間など、明るさが欲しい場所に採用しましょう。
※色温度が低い=⻩色い(2700K)~ (6500K)⻘⽩い=色温度が高い

03| 狭いリビングを広く見せるには ―インテリアの工夫―

インテリアの工夫①:視覚効果を利用する

室内に観葉植物などのグリーンを置くと空間に柔らかさが出て、単調なお部屋もお洒落になります。また、鏡は空間に奥行きを感じさせる効果があるため、姿見ミラーを貼り付けたり、最近では引⼾パネルに反射ミラーを採用できる商品もあるので、適材適所で取り入れるとインテリアとしても楽しめます。

インテリアの工夫②:テイストを合わせる&余⽩をつくる

気にいった家具やインテリア雑貨を何でも置いてしまうと、気付いた時にはもので溢れてしまい、空間に余裕が無くなってしまいます。テイストの違いで部屋がごちゃごちゃとして見えるので、カーテンや壁紙・インテリア等はなるべくテイストを合わせましょう。

そして、広く見せるコツで大切なのは “余⽩”です。
写真や絵のように、あえて余⽩をつくることで、見え方がまるっきり変わってきます。

インテリアの工夫③:家具は壁際に配置する

家具はできるだけ壁際の窓にかからないような場所に配置しましょう。採光も最⼤限取り入れることができ、視界も広がります

インテリアの工夫④:ロータイプの家具や壁掛け家具を選ぶ

テレビ台や収納家具などは床置きよりも壁掛けを選ぶようにしましょう。 目に入る床面積が増え、足元にゆとりができます

ソファやテーブルは装飾のあまりない細いシルエットでシンプルなものがよいでしょう。家具の色によっても感じ方が変わりますので、先ほど書いた色彩効果もうまく利用してみてください。

インテリアの工夫⑤:デッドスペースを収納場所にする

キッチンのカウンター笠木(かさぎ)の下や、柱横・梁下のデッドスペース、また階段下などの狭小空間は、家具を置くにしても狭く使いにくいスペース。なので、収納空間として利用するとよいでしょう。壁面収納を造ったり、壁の内部を有効に使ったニッチを造る方法もあります。

04| もうひと工夫でお洒落度UP!

間取りやインテリアを変えて広く見せたいけど、なかなか余裕がなくて……。
そんな方はお部屋をお洒落に見せる簡単な方法として、下記のポイントを取り入れるだけで、見違えるほどお部屋の印象が変わります。ぜひトライしてみてください。

壁の一面の色を変えるだけでぐっとお洒落な雰囲気に 壁の一面の色を変えるだけでぐっとお洒落な雰囲気に

  • アクセントクロス・アクセントパネルを取り入れる
  • グリーンを空間に取り入れる
  • キッチン⇔ダイニング⇔リビング相互の一体感を意識する

05| 注意点とポイント

最後に、注意点とポイントをご紹介します。ポイントは、空間全体が調和するようなインテリア選定・間取り配置を行うことです。

  • 水廻りなどは専門の業者さんへ相談を
    キッチンなどの設備機器周辺を検討する際は、給湯配管や排水管、またレンジフードなどの空調用ダクトが必ず取付けてあるので、干渉しないような間取りを作る必要があります。目には見えないように壁や天井のなかへ隠蔽してあるので、専門の方へ調査依頼をして確認してもらうようにして下さい。
  • コンセントやスイッチの位置に注意
    コンセントやスイッチは、できるだけまとめた位置に設置するようにしましょう。
  • 照明計画はしっかりと
    照明器具の取付位置に家具を配置するのではなく、家具の配置を決めてから照明計画を行わないとおかしな配置になってしまいます。
  • アクセントは無地を選ぶ
    部屋にアクセントを取り入れる時は、柄物やガチャガチャとしたものを選んでしまうと、そこだけ浮いてしまいます。できるだけ無地のもの選ぶようにしてください。

06| まとめ

LDKをお洒落に広々と感じられる方法をご紹介しました。寛ぎスペースが広々とすれば、心にもゆとりがうまれます。ぜひ、今回ご紹介したコツやポイントを実践してみてください。

07| リフォームするなら、マドリーム掲載中の会社をチェック

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