虫の声が夜空に鳴り響き、秋の風を感じる季節になると、ぬくもりのある照明が恋しくなりませんか? 「あかり」にこだわっておしゃれな空間をつくっているインスタグラマーを、二回にわたって紹介します。DIYを駆使したり、一生もののランプを取り入れたり、身近なショップやリサイクルショップを利用したり……。みなさんもぜひ、お気に入りの「あかり」をインテリアに取り入れてみてください。
ライター:鈴城久理子
CONTENTS
01| こだわりは照明の取り付け方!chiki0818さんのケース
リビング&ダイニング
メインの照明として選んだのは、イケアの「オッターヴァ ペンダントランプ」
インテリアや雑貨、キャンプが好きで、分譲マンションをDIYでセルフリノベーション。chiki0818さんにとって照明は、思い通りの空間を実現するための大切なアイテムの一つです。選ぶポイントは、機能性や利便性はもちろんのこと、素材感や季節感も重要なのだとか。
「リビング&ダイニングの照明は天井から吊り下げた流木に合わせて、マリンランプのようなガラスとシルバーの素材を使いたいと思っていたんです。イケアでちょうどイメージに近いものを見つけたので、これを選びました。ソファ脇に置いたルイスポールセンの『AJフロアランプ』は、ゴロンと寝転がって本を読んだり、携帯をいじったりするときに明るく照らしてくれるので、重宝しています」。
小ぶりでどこにでも置けるテーブルランプは便利なだけではなく、見た目も美しいのが決め手だったそう
ローテーブルで食事をしたり、映画鑑賞をしたりするときに欠かせないのがこのルイスポールセンの「パンテラ160ポータブル」。「手軽にどこにでも置けて使い勝手のいい小さめのテーブルランプが欲しかったので、USB充電タイプでコードレスのこの照明を購入しました。機能性だけでなく、どこから見ても美しいのが選んだ理由の一つです」。
リビングの片隅で空間を優しく照らしてくれる「AKARI 75004-1AD」
「以前イサム・ノグチ展に行ったことがあって、やっぱり欲しいなと思ったのがAKARIシリーズの照明。どこを探しても売り切れだったのですが、まさかの北海道旅行で訪れたモエレ沼公園のギャラリーで購入することができました。イサム・ノグチがデザインしたモエレ沼公園は広すぎて全部は見られませんでしたが、何よりアート性の高い遊具で遊べる子どもたちが羨ましいと思っちゃいました! 」。
壁に放射状に映る影も美しく、chiki0818さんのお気に入り
chiki0818さんにとって照明のもう一つの魅力は、光に照らされた影の美しさだそう。ダイニングの壁に取り付けたランプはまさにそれ。「イケアで見つけたこの『ボッルビー ブロックキャンドル用ランタン』はもともとバルコニー用として購入したもので、夫に頼んで室内の照明として使えるように改造してもらいました。電気をつけると光が放射状に広がって、雰囲気のよい影をつくってくれるんですよ」。
イケアの「トラレードペンダントランプシェード」は、シーグラス(水草)を使用したナチュラル感あふれる照明
ダイニングテーブル上の照明は、季節によって付け替えるのがchiki0818さんの楽しみ。夏になるとリゾート感満載のランプシェードに取り替えています。「季節感とリゾート感を出したくて、シーグラスでできたこのランプシェードを選びました。2,000円以内で買える手頃さと、見た目の可愛さにツボってしまいました。二つか三つ吊るしても素敵かも? と思いましたが、このスペースにはボリュームがありすぎて自粛しました」。
収納棚
お子さんにねだられてショップ風にDIYしたという収納棚
「この棚はショップ風にしたくて、一段ずつ棚板に照明を取り付けました。同じものはもう廃盤になっているようなのですが、購入したのはイケアの『ミットレド』というスポットライトです。最上段のアルミクリップライトはどこで購入したかよく覚えていないのですけれど、ガレージ感が増した気がして、とても気に入っています」。
キッチン棚
イケアの「ラーナルプ スポットライト」を取り付けて、お気に入りの器が浮かび上がるように工夫
カフェをイメージしたキッチンにも照明のアイデアがいろいろ。棚はただ並べるだけでなく、照明を取り付けて雑貨を飾るなどディスプレイにもひと工夫。「この場所にあかりを増やしたくて、スポットライトを取り付けました。ドライバー1本で壁に設置するだけなので簡単でした」。
寝室
照明の明るさを調節することで、部屋のムードを変えられるのがポイント
寝室のテーブルランプとして調光付きの照明を探していたとき、イケアで見つけて購入したという「テールナビー テーブルランプ」。「ベースがチャコール、ベージュ、ステンレスと三種類あってかなり迷いましたが、ほかの部屋で使っても合わせやすいよう、チャコールを選んだんです。ゴールドのツマミ部分が素敵に見えたことも決め手でした」。DIYのパーツ同様、照明にもこだわって取り付けることが、思い描いた空間を実現させる秘訣のようです。
※chiki0818さんのインスタグラムはこちら!
https://www.instagram.com/chiki0818/
02| シンプルな空間に、一生もののランプを nehoriさんのケース
リビング&ダイニング
ペンダントランプは「AKARI 45A」、フロアランプは「AKARI 1A」。和の照明なのにモダンな部屋にもぴったり
「築古だけれどギャラリーのような部屋にしたい! 」。そんな想いを実現するため、原状回復可能な方法でDIYを楽しんでいるnehoriさん。イメージを具現化するのにひと役買っているのが、バランスよく配置された照明の数々です。
「丸いペンダントランプと卵型のフロアランプは、どちらもオゼキというメーカーのもので、彫刻家のイサム・ノグチの照明です。和紙と竹を使った和を感じられるアイテムが欲しいと思っていたとき、このAKARIというランプに出会いました」。
納得できる空間にするため、どの部屋も照明はもちろん、家具などの配置も変えて楽しんでいる
「こちらのペンダントランプはデンマークのブランド、アンドトラディションの『フラワーポット ペンダントライト VP1』で、スツール上のテーブルランプは、デンマークのブランド、フリッツ・ハンセンの『ナイト・オウル』という照明です。二つとも機能性や利便性というより、きのこっぽいデザインに惹かれて購入しました。フロアランプはイタリアの照明ブランド、フロスの『メイデイ』で、キッチンでも使っています」。
基本的にデザイナーズのインテリアが好きなので、家具も北欧ブランドのものが多いそう
nehoriさんのこだわりは、取り付け方にも反映されています。「ペンダントランプはケーブルが長かったので、ライティングレールに取り付けられる吊りフックを活用しています。こうすることで、ケーブルの長さだけでなく、照らしたい場所も調節できるんですよ」と教えてくれました。
引っ越してきた当初の部屋。フローリングの床にはフロアタイルを敷いて白い空間にプチリフォーム
築古の2DKの賃貸マンションに引っ越して半年が過ぎ、少しずつイメージ近づいてきたものの、まだこれからも変えていく予定だとか。「お気に入りの照明があることで、お部屋の雰囲気がずいぶん変わります。照明はどこか可愛らしさというか、柔らかさのあるデザインのものが好き」。丸みのあるアイテムを選ぶことで、白い空間でも冷たく感じないのかもしれません。
キッチン
壁紙やフロアタイルなどを用いてキッチンも白で統一
お気に入りの照明は、その時々に合わせて移動して使用。ここでもフロスの「メイデイ」が活躍しています。「このフロアランプはケーブルが4.8mもあるので、伸ばしていろいろな使い方ができるところや、ケーブルを本体に巻き付けてきれいに収められるデザインに惹かれました」。シンク上の照明はヘイの「PCポータブル」というポータブルランプ。フランスを代表するデザイナー、ピエール・シャルパンの代表作です。
玄関
暗い玄関でも活躍している、ヘイの「PCポータブル」
「玄関にはコンセントがそばにないので、持ち運びができるポータブルランプがあるととても便利なんですよ。屋内、屋外問わず使えて傷や水にも強いというところが、この照明を購入したポイントです。最近購入したのですが、本当に役立っています」。イメージした空間に合わせて照明を選び、さまざまな場所で活用する。そんなnehoriさんのインテリアの楽しみは、まだまだ尽きることがないようです。
※nehoriさんのインスタグラムはこちら!
https://www.instagram.com/nehori__47/
03| まとめ
照明を一つ変えるだけで、部屋の雰囲気がぐっとおしゃれになる。この秋のインテリアはそんな「あかり」にこだわってみませんか?
この記事を書いた人
鈴城久理子 ライター
雑貨紹介や料理、インテリアなど暮らし系の記事を中心に執筆することが多いライター。ただいまメダ活実践中。