公開日: 2024.04.30 最終更新日: 2024.04.30

【ご当地お菓子】羽二重餅や栗、寒天がたっぷり! 福井の贅沢和菓子「一枚流し あんみつ水羊羹」

【ご当地お菓子】羽二重餅や栗、寒天がたっぷり! 福井の贅沢和菓子「一枚流し あんみつ水羊羹」

── 地域のお菓子をひもとけば、その場所の素敵な側面が見えてくる。

お菓子をとおして街のなかにちょっとだけお邪魔する、「ご当地お菓子」連載。
第20回は、福井県の県庁所在地である福井市の「一枚流し あんみつ水羊羹」を紹介します。

ライター:吉田友希

ライター:吉田友希

01| 水羊羹とあんみつを1度に楽しめる和涼菓

「一枚流し あんみつ水羊羹」は、水羊羹でありながら、あんみつを彷彿とさせる華やかな和菓子です。水羊羹のうえで、あんみつの具材である大納言あずきや寒天、栗、葛もちなどがキラキラと輝いています。福井銘菓である羽二重餅がのっているのもポイントです。

水羊羹といえば、夏の暑い時期に冷やしてつるんといただくイメージがありますが、福井では冬に食べるのが主流。昔から、雪が降る時期の風物詩として、こたつに入って食べる文化があるのだそうです。

原料を紙箱に流し入れてつくる「一枚流し」の製法も特徴的。断面を見てみると、みずみずしく、ツヤツヤとしています。

そんな一枚流しの水羊羹とあんみつのいいところを組み合わせて、宝石箱のように見立てたのが、一枚流し あんみつ水羊羹なのです。

02| “どこを切り取るか”で味わいがさまざま

切り取る場所によって見た目や食感が変化するのも、一枚流し あんみつ水羊羹の魅力のひとつ。家族や友人と「どこにする?」なんて話しながら、シェアして食べたくなります。

ある部分には恐竜の羊羹がのっていました。かわいいのはもちろんですが、恐竜王国ともいわれる福井への地元愛を感じられます。

こちらは端っこのほうです。お花の羊羹と紅白の羽二重餅、葛もちがメインとなっています。

恐竜とお花を一緒にカットすると、一段と華やかな雰囲気に。寒天や大納言あずき、栗などもたっぷり散りばめられており、色んな味を1度に楽しめます。

一枚流し あんみつ水羊羹のトッピングの羊羹部分は、夏は金魚、秋は紅葉のように、季節によって変化するそうです。今回は、お花です。季節の移ろいを感じながら、1年中楽しめる和菓子です。

03| 厳選素材を使って、職人が丁寧に手づくり

トッピングのひとつである羽二重餅は、ほんのりとした甘さと絹のような柔らかな食感が特徴の福井銘菓。伏流水や地下水の恵みをたっぷりと受けた、うまみのある餅米でつくられています。

また、小豆は北海道産のものが使われています。一枚流し あんみつ水羊羹は、ベテランの職人によって一つひとつ心を込めてつくっているのだそうです。

04| これからも、福井から「驚き・感動・幸せ」を

画像提供:株式会社 花えちぜん 画像提供:株式会社 花えちぜん

一枚流し あんみつ水羊羹を手掛けているのは、福井県福井市の創作和洋菓子店「花えちぜん」。見た目にも楽しめる華やかなお菓子や、長く愛される福井銘菓など、100種類を超える和洋菓子を販売しています。

「スイーツを通して、みなさまに『驚き・感動・幸せ』をお届けできるよう、厳選素材を使い、日々丁寧なお菓子づくりをいたしております」と、広報ご担当の方が教えてくださいました。

一枚流し あんみつ水羊羹も、試行錯誤を繰り返して誕生したお菓子のひとつ。福井の魅力を詰め込み、“新しい水羊羹”として考案したのだそうです。

「これからも、自然豊かな福井から、時代を超えても変わらない伝統的なお菓子や四季折々の彩りを反映したお菓子、感動的な新感覚のお菓子をお届けしていきます」。

2024年4月6日には、本店がリニューアルオープン。洋菓子コーナーが誕生し、これまで以上に和と洋が融合した空間になるのだとか。

福井の「一枚流し あんみつ水羊羹」、ごちそうさまでした。


創作和洋菓子 花えちぜん
所在地:福井県福井市二の宮3-38-9
TEL:0776-22-0280
https://www.hanaechizen.co.jp/
※「ベル店」「エルパ店」のほか、オンラインショップでも購入可能。

吉田友希

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