6月13日(火)に公開となった、江口のりこさんが巻頭を飾るマドリームvol.50。今回のテーマは「サマーハウス気分 ヒュッゲな夏のアイデア」。「ヒュッゲ」は聞いたことがあるけれど「サマーハウス」って? と思う方に、北欧の人々が夏を過ごすサマーハウスと、夏の過ごし方について紹介します。
CONTENTS
01| 冬が長い北欧だけに、夏になると人々のテンションがあがる
冬が長い北欧では、人々は夏を待ち望んで暮らしています。6月下旬の夏至祭が終わると、多くの人が3週間ほどの長い夏休みに入ります。休暇中は、短い夏を惜しむようにビーチに行ったり、ベランダで太陽の光を浴びたりと、思い思いのスタイルで夏を味わうのです。
有名なベルビュー・ビーチの監視塔
02| サマーハウスで夏を楽しむ人も多い
夏の休暇の過ごし方は人それぞれ。旅に出たり、家でのんびりDIYなどを楽しんだりする人もいますが、「サマーハウス」に出かける人も多いそう。サマーハウスとは、森の中や湖のそばに所有する一軒家。先祖代々受け継いだものも多く、夏の休暇中に少しずつ修繕しながら使っています。サマーハウスの中には、電機や水道などもない、とても素朴な小屋のような物もあり、あえて“不便”で“原始的”な生活を送る人も。
夏を静かな森の中で過ごす人も多い
03| サマーハウスで何をする?
素朴な小屋のようなサマーハウスの中で、人々は何をするのでしょう?
例えば、このような過ごし方だそう。
近くのビーチへ出かける
夏のビーチがとにかく好きな北欧の人々。泳いだり、ただのんびりと日光浴をしたり、思い思いに過ごします。
外で摘んだお花を飾る
家で楽しく暮らす方法を心得ている北欧の人たち。冬のおうち時間はもちろん、夏の休暇中でも花を飾ります。
小さな花をさりげなく
ベリーを摘む
ベリーがなくては始まらない北欧の夏。ブルーベリー、クランベリー、リンゴンベリー(コケモモ)など、あちこちで野生のベリーの実がなります。北欧の人たちは、野生のベリーをそのまま食べたり、サマーハウスでジャムにしたりして味わいます。下の写真は、巻頭インタビューの撮影で使用した小物。摘んだブルーベリーを入れる木の器です。
フレッシュなブルーベリーは北欧の夏を象徴するフルーツ
雨の日はボードゲームやお喋りを楽しむ
北欧のおうち時間の過ごし方として有名なのがボードゲーム。長い冬を室内で過ごすための遊びとして発展しました。例えば雨が降る夏の日、北欧の人々はビーチに行くのを諦め、家族や近所の人々とカードゲームやボードゲームをして遊びます。
巻頭インタビューページもとてもお洒落なボードゲームが登場しています。どのカットか、探してみてください。
撮影中は、残念ながら遊び方はわからずじまい…
04| 何もしない贅沢を楽しむ
紹介してきたように、サマーハウスで特別なことはしません。不便な環境の中、夏という季節を全身で感じ、何もしない贅沢を楽しむのです。物質的な豊かさを追い求めるのではなく、心の豊かさを大切にするという、北欧の人々が人生において大切にしていることが、サマーハウスでも行われています。
日本に住んでいると、長い休暇を取ることも、もう1つの家を持つことも難しいように感じます。でも、家を心地よく整え、花を飾り、季節の移ろいに思いを馳せることはできます。
ぜひ、この夏はサマーハウス的に暮らしてみてはいかがですか?