公開日: 2022.09.16 最終更新日: 2023.10.26

ルーフバルコニーで季節を感じる暮らし。バルコニーやベランダとの違い解説&メリットを紹介

ルーフバルコニーで季節を感じる暮らし。バルコニーやベランダとの違い解説&メリットを紹介

周囲に高い建物がなければ開放感抜群のルーフバルコニー

空気が心地よい季節。部屋にこもるよりもベランダやテラスに出て、風や季節のにおいを感じてリラックスしたい、という人が多いはず。特に、広々とした「ルーフバルコニー」は、開放感が抜群で、季節の移り変わりを全身で感じられる場所。戸建て、マンションに関わらず、自宅の購入や住み替えを検討している人にとって気になる設備です。今回は、知っているようで知らないルーフバルコニーとベランダ、屋上との違いを解説。ルーフバルコニーがある家ならではの活用方法や注意点などもご紹介します。

編集部:りょう子

編集部:りょう子

01| ルーフバルコニーとは?

ルーフバルコニーとは、簡単にいうと、階下の屋根部分をバルコニーとして活用しているもので、バルコニーやベランダと比べると面積が広いのが特徴。屋根がないため日当たりがよく、手すりや柵で囲まれています。「ルーフ」は「roof」と書き、屋根という意味で、「ルーフテラス」と呼ばれることもあります。

Point!
・ルーフバルコニーとは、階下の屋根部分をバルコニーとして活用しているもの

マドリームでご紹介している分譲戸建てシリーズにも、ルーフバルコニー付きの家があるので、いくつかご紹介します。

写真は株式会社ライジングホームが手がける分譲住宅のルーフバルコニー 写真は株式会社ライジングホームが手がける分譲住宅のルーフバルコニー

写真は株式会社ハウスセイラーズが手がける分譲住宅のルーフバルコニー 写真は株式会社ハウスセイラーズが手がける分譲住宅のルーフバルコニー

02| バルコニーやベランダ、屋上とは何が違う?

ルーフバルコニーの概要がわかったら、次に気になるのがほかの室外スペースとの違いです。バルコニーやベランダ、屋上とルーフバルコニーは何が違うのでしょうか? ひとつずつ特徴を見ていきましょう。

・バルコニー
バルコニーは、ルーフバルコニーと同じく2階以上にあり、屋根がありません。ルーフバルコニーは下の階の屋根部分をバルコニーとして活用していますが、バルコニーは建物から突き出た空間というのが大きな違いです。

・ベランダ
次にベランダについて。外に突き出た空間というのはバルコニーと同じですが、ベランダには屋根がついているのが大きな違いです。

・屋上
最後に屋上。屋上は文字通り屋根の上。ビルや住宅の建物の最上部を平面にした場所のことです。屋上とルーフバルコニーは似ていますが、違いは同じフロアに居住スペースがあるかどうか。屋上には同じフロアに居住スペースはなく、ルーフバルコニーは、リビングなどの部屋から外に出た空間となります。

Point!
・バルコニー:2階以上にある突き出た空間で、屋根がない
・ベランダ:2階以上にある突き出た空間で、屋根がある
・屋上:建物の最上部を平面にした空間

マドリームでは、屋上がある家の魅力もご紹介していますので、気になる方はチェックしてください。

写真は株式会社マルジェが手がける分譲住宅の屋上。のんびりと寛げる空間づくりが特徴 写真は株式会社マルジェが手がける分譲住宅の屋上。のんびりと寛げる空間づくりが特徴

株式会社むつみ住建が手がける分譲住宅の屋上。もう一つの部屋として活用できる広いスペースになっています 株式会社むつみ住建が手がける分譲住宅の屋上。もう一つの部屋として活用できる広いスペースになっています

03| ルーフバルコニーのメリットと活用方法は?

家にいながら開放感を感じられるルーフバルコニー。そのメリットと活用方法は、どんなものがあるでしょうか?

①日当たりがよく開放感が抜群

ルーフバルコニーには屋根がないため、周囲に高い建物がなければ、日当たり、開放感とも抜群です。

【例えばこんな活用方法】
・リクライニングチェアを置いて日光浴や月光浴を楽しむ
・望遠鏡を置いて天体観測をする
・花火が見える位置であれば、のんびりと花火大会を楽しむ

②居住スペース以外の広々としたスペースを活用できる

ベランダよりもスペースが広いことが多いため、アウトドア用のテーブル・チェアセットを置いたり、外出できない時に子どもと一緒に外の空気を楽しんだりできます。

【例えばこんな活用方法】
・人工芝を敷いたりビニールプールを置いたりして、子どもが遊べるスペースにする
・プランターや植木鉢で植物を育て、癒しの空間をつくる
・ヨガマットを敷いて空の下でヨガを楽しむ

広い空の下、植物たちも気持ちよさそう 広い空の下、植物たちも気持ちよさそう

③洗濯物がよく乾く

家事をする人であれば嬉しいのがこちらのポイント。①の日当たりがよいと、②の広々としたスペースと関連しますが、ルーフバルコニーがあれば、大量の洗濯物を一気に干せ、日当たりがよいため乾きやすいというメリットがあります。

【例えばこんな活用法】
・部屋の模様替え時、シーツやクッションカバーなどを洗濯、乾燥から収納までを一気に行う

お天気がよい日は洗濯物があっという間に乾きます お天気がよい日は洗濯物があっという間に乾きます

④部屋が広く見える

リビングなどの居住スペースから窓を開けて出られることが多いルーフバルコニー。リビングとルーフバルコニーの床の素材を揃えれば、リビングから繋がっているような感覚で「第二のリビング」にできます。

【例えばこんな活用方法】
・ルーフバルコニーにはパラソルやテーブルセットを置き、リビングのホームシアターで映画を流して、映画パーティを開く

⑤家にいながら四季を感じられる

朝目が覚めて、少しだけルーフバルコニーに出て深呼吸する。そうすれば、空の色や空気のにおい、風の冷たさなど、季節の変化を肌で感じられるはず。玄関から外に出ずとも、四季の移ろいがわかるのもルーフバルコニーの魅力です。

⑥プライバシーが守りやすい

ルーフバルコニーというスペースがあると、敷地の外から部屋までの距離が遠くなります。そのため、外から部屋の中が覗きにくく、プライバシーが守りやすくなります。

Point!
ルーフバルコニーのメリット
・日当たりがよく開放感がある
・広々としたスペースが確保できる
・洗濯物がよく乾く!
・部屋が広く見える
・家にいながら四季を感じられる
・プライバシーが守りやすい

04| ルーフバルコニーのデメリットは?

心地よく暮らせそうなルーフバルコニーですが、デメリットもあります。

①天候に左右されやすい

屋根がなく広々としたスペースが魅力のルーフバルコニーですが、天候によってはそれがデメリットになることも。雨や風が強い日に使えないのはもちろん、台風の日などは、置いているテーブルセットや植物が飛んでいかないよう、家の中に移動する必要があります。また、夏の暑すぎる日も、熱中症の危険度があがるため使用には注意が必要です。

②排水溝などのこまめな掃除が必要

開放的なスペースゆえに、雨や風の影響を受けやすいのがルーフバルコニー。風で飛んできたゴミやほこりが排水溝にたまりやすく、排水溝がつまると雨漏りの原因になるため、こまめな掃除が必要となります。忙しくて小まめな掃除ができない、という人にはルーフバルコニーは不向きかもしれません。

③お金をかけた定期的なメンテナンスも必要となる

ルーフバルコニーは床がフラットに作られているため、雨水がたまりやすい構造になっています。人工芝やウッドデッキを敷いている場合は雨漏りなどに気づきにくいため、定期的に専門業者によるメンテナンスが必要。万が一居住スペースに水が浸入すれば、修繕に多額の費用がかかる可能性も。また、雨漏りが原因のご近所トラブルも招きかねません。柵が腐食していないか、など安全面のメンテナンスも必須です。

④ご近所トラブルには細心の注意を

友人とのお茶会やホームパーティなどが楽しめるルーフバルコニーですが、思わぬトラブルの原因になることも。大きな音楽や映像、会話を楽しむ声での騒音トラブル、食べ物によるにおいトラブルなど、近隣への影響を事前にしっかり確認を。これはマンションだけでなく、戸建て住宅の場合も同様です。

また、マンションの場合は、ルーフバルコニーは共用部分となるため、規約をしっかり確認しておくことも必要です。

Point!
ルーフバルコニーのデメリット
・天候に左右されやすい
・排水溝などのこまめな掃除が必要
・定期的なメンテナンスが必要
・ご近所トラブルへの注意が必要

05| まとめ

ルーフバルコニーの解説やメリット、その活用方法をご紹介しました。仕事や家事で忙しい時、ルーフバルコニーで深呼吸ができたら、ストレスが少し解消されるかもしれません。新しい住まいを探している方は、ぜひリクエスト事項のひとつに入れてください。

りょう子

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りょう子 編集部

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